中古車購入
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2014.12.12
定番ファミリーカー ナンバー1決定戦
新車、中古車市場でウケているのは、家族のことを第一に考えて作られたクルマである。そんなファミリーカーのなかからあなたに最適な、ナンバー1のクルマがなにかを考えてみよう。
どんなクルマが適するかじっくりと考えてほしい
リヤシートがしっかり座れて、それなりに荷物を積めれば、どんなサイズのクルマだってファミリーカーとして使える。そして、もちろん大は小を兼ねるし、大きいほうが物理的に使い道の幅が広がることには違いない。使い方に関係なく、実際には必要なくても、とにかく大きくて広いミニバンを好む人もいる。
ただし、使い方によっては、大きいクルマは効率的ではなく、目的をはたせるのであれば小さいクルマを選んだほうが賢明なこともある。プチバンや軽ハイトワゴンのようにサイズの小さいクルマのほうが取り回しに優れるので、便利に使えるという状況も多々ある。また、小さいクルマのほうが何をするにもお金がかからない。そこで余ったお金を別の楽しいことに使ったほうがいいという考えもある。
あるいは、オートキャンプやウインタースポーツなど、アウトドアで使いたいのであれば、SUVのように相応しいクルマを選ばないと、行きたいところに行くこともできなかったりする。見た目の逞しさもSUVは人気がある。ところが、使い方によっては不便な面も多々ある。地上高が高めなので乗り降りしにくいし、タイヤが大きいので小回りが利かない。スライドドアではないし、室内の広さだってミニバンはおろかプチバンのほうが広かったりする。
そんな感じで、ファミリーカーとして使われているクルマの中でも、いろいろメリットとデメリットがある状況だ。実のところ、どのボディタイプを選ぶかというのは、多くの人は最初からおぼろげに考えていることと思うが、それで問題ないかどうかを、いま一度確認する意味でも、あれこれイメージしながらここから先を読み進めてほしい。
ファミリーカーに求めることってなんですか?
ユーザーニーズ研究
こんなファミリーカーが理想
5人家族でゆったりと乗りたい
ミニバンやSUVの3列シート装備車は、ファミリーの定番として根強い人気を集める。
5人家族でゆったりと乗りたい
スポーツカーと軽自動車を除けば、国産車の乗車定員は5名なので、どのジャンルを選択してもいいだろう。しかし、5人が窮屈な思いをして乗るというのはあまりオススメできない。そこで狙うべきは3列シートを備えたクルマとなる。ミニバン、あるいは3列シートを備えたSUVが最適だ。
レジャーで使うことが多いですね
多目的に使えるSUVは、ミニバンに代わるファミリーカーとして今注目されている。
レジャーで使うことが多いですね
毎日のアシとしてはもちろん、休日に遠出するなどクルマをレジャーに使う人も少なくないだろう。どういう趣味をもっているかは人それぞれだが、クルマの特性が用途に適合しているか否かを考えてほしい。例えばオフロードを走る機会が多いなら4WDがいいといったイメージだ。
お財布に優しいクルマが欲しい
維持費のなかで燃料代が占める割合はかなり大きい。給油回数が多いなら低燃費車は必須。
お財布に優しいクルマが欲しい
通勤や通学、子供の送迎などでクルマを毎日使う人にとっては、燃費の善し悪しはクルマ選びにおいて重要なポイントになる。また、税金や保険といった費用もできるだけ安く抑えたいと考える人も多いだろう。クルマを選ぶときには、経済的な観点もしっかりと見定めるべきだ。
スライドドアは必須の機能です
両側とも電動で開閉できれば、利便性はさらに高まる。乗降性以外にもメリットがある。
スライドドアは必須の機能です
スライドドアのメリットは、乗り降りがしやすいというだけではない。荷物の積み込みがしやすかったり、チャイルドシートに子供を乗せやすかったりといった、利便性の面で重宝する。ミニバンをはじめとしたクルマがファミリーにウケているのは、こうした理由があるからなのだ。
いまどきの家族カーであなたにぴったりのジャンルはどれ? 注目の4大ジャンル徹底解説
ファミリーで使うクルマに適した4大ジャンルをクローズアップし、それぞれの特徴についてレポートしていこう。
各ジャンルの違いを見極めたうえで、あなたにぴったりのクルマはどれかをじっくりと検討してほしい。
家族ならずとも支持されるクルマには付加価値がある
クルマが多様化してきたなかで、ファミリーカーとして支持されているのは、大別してミニバン/プチバン/SUV/軽自動車という4つのジャンルといえる。そして、それぞれのジャンルのなかでも多様化が進んでおり、選択肢がますます豊富になっている現状は、ユーザーにとってはありがたいかぎりだろう。
さて、クルマというのは、基本的には人を乗せ、荷物を積んで移動するというのが本来的な役目である。そこに長けたクルマたちが多く支持を集め、販売を伸ばしたというのは、ごく自然ななりゆきであり、ファミリーカーに求められるのも、まさしくそこだ。そして、支持されている4つのジャンルには、支持されるだけの理由=付加価値を何かしら持っているといえる。
ファミリーカーの代表といえるミニバンは、広い室内空間が最大の武器で、いざとなれば7~8人が乗れることが強み。高めの視点は見晴らしがよく、家族でお出かけするときに、もっともみんなに喜んでもらえるクルマだろう。荷物をたっぷり積めるし、ファミリーカーとしてもっとも万能なクルマだ。
これに対しプチバンや軽自動車のハイトワゴンは、ミニバンの機能を小さなサイズに凝縮したクルマだ。いずれも、かつては存在しなかったタイプのクルマだが、サイズが小さいことによるメリットを活かしながら、後席の居住空間を拡大させる形で進化を遂げて、十分にファミリーカーとして使えるクルマになった。
一方のSUVは反対に、サイズのわりにそれほど室内空間は広くないものの、4人が乗るには十分だし、スタイリングや悪路走破性を求めるユーザーにウケている。
家族カーを購入するときにはこんなトコロをチェックしよう
当然のことながらファミリーカーは家族持ちが所有し、使っていたクルマだ。子供を乗せてドライブしていると、シートにお菓子やジュースをこぼしてできたシミがあったり、乗り降りするときにステップに傷が付いてしまったりすることがある。中古車を選ぶときに外装をくまなくチェックする人は多いが、ファミリーカーを購入する場合は内装、さらには収納やシートアレンジなど機能面もしっかりとチェックしよう。
シートは表面の汚れはもちろん、隙間やシート下も要チェックだ。汚れている場合は、クリーニングを依頼しよう。
ステップは乗降時に傷がつきやすい部分。同じくラゲッジのフロアも要確認。
人気ジャンルとあってさまざまな車種が揃っているのでニーズを見極めておこう。
家族の定番として根強い人気を誇る ミニバン
大人数で乗り、荷物も積むならコレ!
ミニバンはファミリーカーの代表であり、もちろん広い室内空間が武器で、いざとなれば7~8人が乗れる。視点が高めで開放感もあるので、家族でお出かけしたときに、みんなに喜んでもらえるクルマだ。荷物もたっぷり積めるし、もっとも万能に使えるクルマに違いない。頻度にかかわらず、とにかく多人数を乗せたり、大きな荷物を積む機会のある人は3列シートのあるミニバンを選ぶ価値がある。ただし、箱型ミニバンは重心が高く、走りや空力的には不利。本来的には高速での長距離移動は得意ではなく、燃費面でも不利になることは否めない。
ミニバンがウケている理由
大人数で乗れて使い勝手のよさが魅力
3列目シートは跳ね上げや格納がやりやすいよう軽量化されている。足もとや頭上の広さだけでなく座り心地も確認しておこう。
ミニバンといえばスライドドア。ドアの開口部が広いことはもちろんだが、ステップの位置が低くなっているか否かも要チェックだ。
後部座席を畳めば広く、フラットな荷室になる。広さはもちろんだが、アレンジ操作が誰にでもスムーズにできるかが利便性に影響する。
中古車市場におけるミニバンの傾向と対策
コンパクトでも実用性は高水準 プチバン
室内の広さは5ナンバーミニバン並み
サイズは小さくてもできるだけ広いスペースがほしくて、それでもサイズの小ささを優先したいという人。加えて、横開き式ドアよりもスライドドアが好みという人にオススメだ。3列目シートはないので乗車人数は限られるが、室内空間の感じは5ナンバー箱型ミニバンに近い雰囲気があるから大半のユーザーは満足できるはず。さらには、スペースの広いクルマをほしいが、コストはできるだけ抑えたい人にも推奨できる。車種の選択肢は少ないが、いずれも内容のわりに価格が控えめで、実走燃費も軽自動車を上回るケースがあり、経済性にも優れている。
プチバンがウケている理由
経済性と運転のしやすさが注目ポイント
誰もが運転しやすいと感じるかは、ファミリーカーの必須能力。狭い路地や駐車場などでの取りまわしのよさが際立つ。
ボディサイズはコンパクトだが、限られたスペースを活かすべく便利な機能、装備が充実。使い勝手はミニバン並みだ。
エンジン排気量は1.2Lから1.5Lを搭載。新しめの年式では、アイドリングストップ機構などが備わり、燃費は良好だ。
中古車市場におけるプチバンの傾向と対策
スライドドアを備え、利便性に優れた機能が充実していることから、ミニバンほど大きなクルマを必要としないユーザーから支持されている。便利に使えるクルマとあって、一般的なコンパクトカーよりも相場は高めに推移している。とはいえ、新車時価格がリーズナブルなのでミニバンよりは手頃に購入できる。ただし、車種数が少ないのが難点だ。
ランニングコストの安さで人気急上昇中 軽自動車
市街地走行をメインに使うなら
小さなボディは断然メリットになる
外から見ると絶対的な外寸は大きくないが、室内に入ると驚くほど広いというクルマが多数。クルマの成り立ちからして長距離の高速走行は得意ではないが、近距離なら4名乗車でも大きな不満は感じないはず。そして大きな武器となるのが、やはり取り回しの良さ。スーパーの駐車場や、狭い道で対向車とすれ違うときなどに強さを発揮する。
軽自動車がウケている理由
ランニングコストの安さと実用性
車内には便利な機能が豊富に備わるなど、実用性に優れている。とくに、子育て真っ最中のママが重宝する収納や装備が充実。
排気量は軽自動車規格で定められた660ccとなり、動力性能は登録車に及ばない。しかし、税金が安くなるのは大きなメリット。
中古車市場における軽自動車の傾向と対策
プチバンよりもさらにリーズナブルで、なおかつニーズが高いことから、相場が下がりにくい傾向にある。年式が新しいと新車とさほど変わらない価格になることもあるので、低年式車が狙い目だ。
オールマイティに使える実力派揃い SUV
スタイリッシュで個性も抜群
オールマイティに使えるクルマ
クルマの見た目にこだわる人には、SUVのスタイリングはじつに魅力的だろう。インテリアデザインやパッケージングは、ミニバンよりも乗用車的な感覚なので違和感もない。地上高が十分に確保されているのでオフロード走行がこなせることから、用途としてはウインタースポーツやオートキャンプなどに適している。万能ぶりでは他車を凌ぐ。
SUVがウケている理由
プレミアムで走行性能もハイレベル
上級車種となれば、車内はゴージャスで高級サルーン然とした雰囲気。所有する満足感が得られるのは間違いないだろう。
オフロードタイプよりも街中をスムーズに走れるシティタイプが人気。見た目もスタイリッシュで車内はプレミアム感が漂う。
中古車市場におけるSUVの傾向と対策
どちらがファミリーに相応しいクルマか白黒つける! ミニバンvsプチバン家族カー頂上決戦
ミニバン
どの席でも快適に乗れる実用面でも優位性をもつ
ミニバンは選択肢が豊富だ。国内の主要な自動車メーカーの大半が、サイズの大中小やボディ形状など、何通りものタイプのミニバンをラインナップしている現状がある。ここでは人気の高い箱型のワンボックスタイプをメインに述べたいが、その強みは、とにかく物理的に室内空間が広いことだ。そして3列シートがあるから、いざとなれば全員で7~8人が乗れることはいうまでもない。その2点はプチバンに対する大きな優位性といえる。3列目のシートも、世に多く見られるSUVのように非常用ではなく、あまり大きな不満を感じることなく乗れるクルマが多い。
また、プチバンよりもフロアが高めで、着座位置が高く、姿勢がアップライトなおかげで、見晴らしがよく開放感がある。2列目、3列目に行くにしたがってアイポイントが高く設定されている例もあり、後席でも見晴らしのよさは損なわれない。
ユーティリティ面では、シートアレンジが多彩で、用途に応じていろいろなバリエーションがあるのも、プチバンには真似できないことだ。最大荷室状態にすると、かなり大きな荷物を積むことができる。ウインタースポーツで使う長尺の道具だって、ミニバンならラクに室内に積むことができる。
ドライバビリティ面でも、ミニバンにはいくつかメリットがある。最大で8人が乗り、荷物をたくさん積んで重くなった状態で走ることを考慮して、エンジン性能は比較的余力をもたせているし、足まわりも少々のことでは破綻しないように強化されている。そのぶん少人数だけで走るときには余力が感じられる。
このように多くの面でミニバンならではのメリットがあるのだ。
ここがミニバンのいいトコロ
3列シートを自在にアレンジできる
シートは乗車人数や荷物、シチュエーションに応じてアレンジできる。家族で車中泊、といった使い方にも対応。
車内の至る所に収納スペースが設けられているが、どれも使用シーンが熟考されている。
背の高さを活かして十分な室内高が確保されている。前席から後席、左右席間の移動がスムーズに行えるのだ。
トヨタ ノア
中古車市場データ 相場価格 現行型:184万~329.9万円 先代型:63.5万~244.1万円
合理的な機能や装備によってもたらされる使い勝手のよさは特筆すべきポイント。経済性にも不満はなく、ミニバン界の優等生だ。
日産 セレナ
中古車市場データ 相場価格 現行型:89万~312万円 先代型:9.8万~218万円
便利な機能が充実し、使いやすくて、運転がしやすいというのがセレナのもち味だ。現行型はSハイブリッドを搭載して燃費も上々。
ホンダ ステップワゴン
中古車市場データ 相場価格 現行型:58万~279万円 先代型:3万~189万円
ホンダ独自のフロア構造を用いながら、床を極力低く抑えて低重心化している。背の高いミニバンでありながら操縦安定性が良好だ。
トヨタ ヴェルファイア
プチバン
3列シートが不要ならプチバンは有効な選択
ミニバン未満、コンパクトカー以上という感じで、まさしくミニバンとコンパクトカーといいとこ取りをしたのがプチバンだ。サイズはコンパクトだが、室内空間は十分に広く、後席スライドドアもある。価格はミニバンよりもずっと安い。3列シートの必要性がないなら、プチバンを選ぶメリットはいくつも挙げられる。
たとえば日々のお買い物。まず、サイズは小さく取り回しがよいので、スーパーの駐車場でも、ラクラク車庫入れできる。全長とホイールベースが短いぶん、圧倒的に小回りが利くのだ。
そしてトランクの使い勝手も、プチバンのほうが便利な面が多々ある。ミニバンはテールゲートが大きく開く半面、開け閉めするのが大変だ。プチバンぐらいのほうが気軽に開け閉めできる。荷物の置き場も、ミニバンは広すぎて収まりがよろしくない感あり。
シートアレンジについても、ミニバンはいろいろできて便利な半面、操作が複雑で大変だったりする。プチバンならシンプルな操作でしたいことができる。また、スライドドアを開けた部分も、プチバンはミニバンよりも概ねフロアが低いので乗降しやすいし、車外と車内の垣根が低いので、後席に座らせた乳幼児の面倒をみるような状況でも、ミニバンよりもプチバンのほうがラクだ。
走りにおいては、ミニバンよりもずっと軽快で、重心が低いのでグラつく感覚も小さいし、ミニバンよりも軽く、エンジンが小さいので燃費がいい。乗り心地も、8人が乗ってかなり重い状態まで想定しているミニバンに比べると、プチバンのほうがセッティングがラクなぶん硬くならず快適となる。
ここがプチバンのいいトコロ
後席が広くて快適ドライブが楽しい
ボディサイズはコンパクトカーと同等となるが、後席スペースが広い。足を組んでゆったりと乗車できるので快適だ。
後席使用時の荷室スペースはさほど広くないが、シートを収納すれば容量は十分となる。
ミニバンほど車内は広くないが助手席シートアンダートレーなど、便利な収納をしっかりと備えている。
トヨタ ポルテ
中古車市場データ 相場価格 現行型:69万~199.8万円 先代型:5.7万~138.1万円
開口幅1020mm×開口高1250mmの大開口スライドドアを標準装着。ファミリーユースはもちろん、趣味をサポートする万能ぶりが魅力。
トヨタ スペイド
ホンダ フリードスパイク
中古車市場データ 相場価格:84.8万~219.8万円
独自のパッケージ技術を活かし、人にも荷物にも大きなゆとりを確保。大容量の荷室や多彩なシートアレンジもセールスポイントだ。
トヨタ ラウム
中古車市場データ 相場価格 現行型:13.8万~115.9万円 先代型:1.9万~42万円
助手席側のセンターピラー(中央柱)を廃したパノラマオープンドアを採用。乗り降りのしやすさや優れた利便性を実現している。
実用系車種の装備・機能をチェックしながら考察 使い勝手のよさってどういうこと?
実用装備のチェックでは女性の視点が侮れない
ファミリーカーとして選ばれているクルマの大半は、実用性においてハイレベルな実力を備えている。とはいうものの、あまりに過剰な機能や装備があっても、それを使わなければ意味がない。そこでここでは、使い勝手がいいと感じるポイントをクローズアップしながら、家族で使うと想定した場合、機能や装備のどこに注目すべきかをレポートしよう。
チェックするのは、収納/シートアレンジ/荷室/乗降性の4つだ。購入時は、あなた自身の考えだけでなく、奥様はじめ、一緒に乗る人の意見を参考にするといいだろう。使い勝手については女性のほうが見る目があったりするからだ。
使える!と感じるポイントチェック
収納
用途をイメージできることが重要となる
収納スペースは主に運転席まわりに集中している。どれだけ備わっているか、その数も重要だが、それぞれが合理的であるか否かもチェックポイントだ。どんなにユニークで画期的なスペースでも、それを活用できなければ意味がない。用途をきちんとイメージできるかが使えるポイントとなる。
運転席からサッと手を伸ばした位置に携帯電話などの小物が置けるスペースがあると、かなり重宝する。
ドリンクホルダーは乗車人数分備わっているか、ペットボトルも入るかを要チェック。
荷室スペース
空間を自在に拡大できれば◎
荷室は後席に人を乗せた状態でもスペースが十分に確保されているかをまずチェックしよう。さらに、後席を収納したり跳ね上げたりしたときにどれくらいスペースが拡大されるか。その操作が楽に行えるかを確認するのがセオリーだ。
後席のシートバックが分割して倒れるなど、用途に合わせてアレンジできればベストだ。
ラゲッジアンダーボックスは、後席使用時でも荷物がたくさんつめるので便利な機能だ。
シートアレンジ
操作のしやすさも要確認
スライドやリクライニングといったシートの機能をフルに活用すれば、多彩なアレンジが可能。これも収納スペースと同じで、数よりも合理的か否かを確認すべきだ。使用頻度が多いアレンジが簡単にできれば、使える!と感じるはず。
後席を倒す操作が楽にできて、さらに倒したときにフロアがフラットになれば荷物が積みやすくなる。
3列目シートの跳ね上げ操作は、モデルチェンジのたびに改良され、ワンタッチで行えるクルマが増えた。
乗り降りのしやすさ
子供でも乗り降りしやすければOK
ファミリーカーとして推奨するクルマは、SUVを除きスライドドアを標準装着。乗降性を左右するのは、
1. ワンステップで乗り込めるか
2. シートの位置が乗り降りに適切か
3. ドアの開口部が広いか
となる。これらを基準にして比較検討するとわかりやすいはずだ。
段差がなく、ワンステップで乗り込めるようになっているのが理想。子供やお年寄りでも乗り降りしやすい。
スライドドアの電動機構はマストアイテム。運転席からリモコン操作できれば利便性は高まる。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net11月調べ
ミニバン&プチバンだけじゃない! ファミリーカーの新たなる流行
ここがSUVのいいトコロ
SUVのセールスポイントといえば、街中だけでなくオフロード走行もこなせるところ。レジャーユースに最適。
ユーティリティや走りにもまるで不満なし
ミニバンは便利だが、あまりカッコよいものではない。そこで、利便性とスタイリングを両立したSUVがもてはやされるようになった。さらに、それまでSUVというと2列シートが一般的だったところ、3列シートを備えたクルマが増えつつある。さすがに3列目の居住性は良好とはいえないが、それでもいざとなれば十分に使えるので、3列目の使用頻度があまり高くないミニバンユーザーが次に選ぶクルマとして有力な候補といえる。また、トランクの使い勝手や、防水、防汚仕様のシートなどの設定がある点では、SUVのほうがメリットがある。そしてもちろん、車種により程度の差はあれど、SUVは悪路走破性に優れているというのもメリットだ。
実用性に優れているというのもSUVの利点。ボディサイズを活かして荷室スペースも広く、使い勝手がいい。
3列シート仕様も選べるが、ミニバンほどの快適性は期待できない。非常用のスペースと考えるのが妥当だ。
マツダ CX-5
スバル フォレスター
中古車市場データ 相場価格 現行型:189万~299.8万円 先代型:94.8万~248.4万円
スバル独自のメカニズムにより、フォレスターは、路面状況に左右されない卓越した走りを実現。実用性についてもハイレベルな実力を備えている。
ここが軽自動車のいいトコロ
軽自動車だから我慢する、というのは過去の話
軽自動車をファーストカーとして選ぶ人が増えつつある。現に、新車販売の約4割が軽自動車という時代である。その背景には、軽自動車に対する認識の変化がある。実際にファミリーカーとして十分に使える実力を身に着けたクルマが増えつつあり、同時に軽自動車に対するネガティブイメージも徐々に薄れてきた。質感が高まり、走行性能も向上するなど、商品力は十分だ。サイズが小さいことは、日常的に使うコミューターとして、取り回しや狭い道でのすれ違いがラクになるというメリットになる。維持費を気にするユーザーにとって軽自動車は魅力的な選択肢に違いない。実際、税金や保険料は登録車よりも確実に安く、燃費だってもちろん期待できる。
全高が1665mm以上のモデルなら室内は広くて快適だ。乗車定員は4名だが、家族で使うには十分といえる。
年式が新しいモデルでは、低速走行時の衝突回避・被害軽減ブレーキが備わる。安心してドライブできる。
日産 デイズルークス
中古車市場データ 相場価格:89.8万~186万円
デイズシリーズのデイズルークスはリモコンオートスライドドアやアラウンドビューモニターなどの便利装備を数多く採用し、デイリーユースで快適に使えるクルマだ。
ホンダ N BOX
まとめ
家族みんなが満足するクルマこそベストな選択
ファミリーカーは“家族で使う”ことを大前提として選ぶべきだ。あなたの趣向や好みよりも、奥さんが使いやすい、子供が快適に乗れる、といった家族みんなの意見を重視すべき。みんなの願いが叶うクルマこそベストな1台となるはずだ。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net11月調べ