中古車購入
更新日:2018.11.24 / 掲載日:2018.06.22

ONE MAKE MARKET RESEARCH マツダ CX-5

マツダ CX-5(先代)

※写真はマツダ CX-5 20S(2012年)

2012年~ 2017年

ディーゼルエンジンをリーズナブルに選べる

マツダ CX-5

中古車市場において、ミドルサイズのSUVは多くの車種を選べるが、なかでもCXー5は独特の存在感がある。その大きな理由はディーゼルエンジンを用意していることだ。
CXー5登場以前も、三菱パジェロや日産エクストレイルなどディーゼルエンジンを搭載した車種が存在するが、それらは中古車流通量が少なく気軽に探して購入できるとは言い難い。しかし、CXー5はディーゼルの販売台数が多いので、中古車でも探しやすいからうれしい。
ディーゼルエンジンのメリットは、ガソリンエンジンより走りが力強くて燃費がいいこと、そして燃料代(軽油)が安いことである。通勤などで毎日多くの距離を走る、もしくは週末のロングドライブが多いひとには魅力的な選択肢である。ディーゼル車はガソリン車よりも高いが、中古車は新車に比べてその差額は少ない。
また、走りが爽快なのもCXー5の特徴のひとつだ。峠道でもキビキビと走れる運転特性だし、このクラスでは珍しくアクセル操作に対する加速の反応をよく味付けたATを組み合わせるから、運転が好きな人にもオススメしたい。

2012年式 マツダ CX-5 20S(6速AT)

全長×全幅×全高 4540×1840×1705mm
ホイールベース 2700mm
トレッド前/後 1585/1585mm
車両重量 1440kg
総排気量 1997cc
エンジン 直4DOHC
最高出力 155ps/6000rpm
最大トルク 20.0kgm/4000rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 225/65R17

中古車参考価格帯:110万円~250万円(12年~17年 ※全グレード)

INTERIOR インテリア

快適な運転環境でロングドライブも得意

CX-5からはじまり、それ以降のマツダ車に共通する特徴はドライバーがリラックスして運転できる環境を整えていること。宇宙飛行士の姿勢まで研究して快適な着座姿勢を実現したシート形状や、ドライバーの座る位置に対してアクセルとフットレストを左右対称に配置するなどがその具体例。2015年以降の車両は仕立てが上級化。

  • INTERIOR インテリア

    ※写真はマツダ CX-5 20S(2012年)

  • INTERIOR インテリア

  • INTERIOR インテリア

  • INTERIOR インテリア

後席はあまり広くないが、改良によりリヤシート座面が長くなってひときわ座り心地がよくなった。

UTILITYユーティリティ

後席格納は3分割で使い勝手に優れる

後席背もたれの分割を一般的なSUV(6対4の左右2分割)よりも細かい4対2対4の3分割とするなど、実用面でも細かい配慮が見受けられる。この3分割シートは、チャイルドシートを2脚装着しても中央部分を倒して長尺物を積めるなどのメリットがある。ドリンクホルダーなどの収納スペースも豊富に用意。

  • UTILITYユーティリティ

  • UTILITYユーティリティ

  • UTILITYユーティリティ

  • UTILITYユーティリティ

  • トノカバーは巻取り式。テールゲート開閉時に自動的に伸びて荷物の出し入れを容易にする仕掛けが便利だ。

COLUMN

CURRENT MODEL 現行モデル

現行型ってどのくらい進化してるの?

新型もエンジンや車体の基本構造など主要メカニズムは先代から踏襲しているので、機械面の大幅な進化はない。しかし先代でも完成度の高さが評価されていて、さらに熟成が加わっているので商品としての魅力は大幅に向上。エンジンはパワフルに、走りは爽快に、室内は静かで、乗り心地もよくなった。

  • CURRENT MODEL 現行モデル

  • CURRENT MODEL 現行モデル

  • CURRENT MODEL 現行モデル

  • CURRENT MODEL 現行モデル

  • CURRENT MODEL 現行モデル

  • インテリアの上質感のアップは新型の大きなポイント。レザーシートを標準装備する上級グレードの「Lパッケージ」では、前席に加えてステアリングや後席のヒーターも組み込まれる。

中古車参考価格帯:240万円~310万円(17年~18年 ※全グレード)

MECHANISM & SAFEY メカニズム&セーフティ

マツダの最新技術を先取りして投入

「スカイアクティブ」と総称されるマツダの次世代技術を集結してつくられたCX-5。その技術の先進性は、エンジンやトランスミッションからボディ構造など車体全体におよぶ。そして、それらの技術はこのCX-5 に組み込まれたあと、上級モデルの「アテンザ」や小型ハッチバック&セダンの「アクセラ」などに広まっていった。

  • MECHANISM & SAFEY メカニズム&セーフティ

    ガソリンエンジンは世界一の「高圧縮」、ディーゼルは世界一の「低圧縮」として効率を追求。ディーゼルエンジンの軽快感も世界トップレベル。

  • MECHANISM & SAFEY メカニズム&セーフティ

    「スカイアクティブAT」は一般的なATに比べてドライバーのアクセル操作に対してダイレクトな加速感が自慢。

  • MECHANISM & SAFEY メカニズム&セーフティ

  • MECHANISM & SAFEY メカニズム&セーフティ

サスペンションはクルマの挙動を滑らかにし、旋回や加減速時の車体の動きがスムーズにつながるような設計だ。

SCBS

  • SCBS

  • 前方の車両を検知し、4~30km/hで走行中、衝突の可能性が高まると自動的にブレーキをかける「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」。後期モデルでは上限速度域を高めた「SBS(スマート・ブレーキ・サポート)」も設定。

COLUMN

ENGINE エンジン

ガソリンとディーゼル それぞれの長所と短所

ガソリンエンジンの最大のメリットは車両価格が安いことで、運転感覚としては加速時に高回転までの伸びが爽快だ。一方ディーゼルは低中回転域の力強さ、燃費のよさ、燃料代の安さが長所。エンジン音はガソリンより大きく、高回転の気持ちよさも控えめである。

SKYACTIV-D VS SKYACTIV-G

  • ENGINE エンジン

    SKYACTIV-D

  • ENGINE エンジン

    SKYACTIV-G

  • ENGINE エンジン

  • 圧縮比を下げるという独自の発想でつくられたディーゼルの評価は極めて高く、そこに目を付けたひとにCX-5は支持された。

※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年5月調べ。

MAZDA CX-5

MODEL HISTORY モデルヒストリー

1 2012年2月 CX-5を発表

  • 2012年2月 CX-5を発表

    マツダの新技術コンセプトである「SKYACTIV(スカイアクティブ)」を全面的に採用した設計が特徴で、車体もエンジンも新しい技術を集めてつくられている。エンジンは2Lガソリンと2.2Lディーゼル。

  • 2012年2月 CX-5を発表

  • 2 2012年12月 一部改良

    2012年12月 一部改良

    キックダウンスイッチの追加により、ドライバーの意思をシフトダウンに反映しやすい制御に変更。ガソリン車はエンジン制御を変更して燃費を向上した。新たにサンルーフもオプション設定となっている。

  • 2012年12月 一部改良

3 2013年9月 一部改良および2.5L車を追加

  • 2013年9月 一部改良および2.5L車を追加

    ガソリンの4WD車と上級グレード「Lパッケージ」を追加し、排気量が2.5Lのモデルを新設定。従来は一部仕様のみの装着だった自動ブレーキ(上限速度約30km/h)を全車に標準装備化し安全性が向上。

  • 2013年9月 一部改良および2.5L車を追加

4 2014年11月 マイナーチェンジ

  • 2014年11月 マイナーチェンジ

    車体前後の意匠を変更するなどエクステリアデザインを刷新し、高級感が増した。サスペンションの改良で乗り心地やハンドリング性能を引き上げたほか、自動ブレーキの高度化など安全性能も大きく向上した。

  • 2014年11月 マイナーチェンジ

COLUMN

DESIGN デザイン

生命感をカタチにする「魂動」デザインとは?

  • DESIGN デザイン

  • 初代CX-5は、マツダの新世代デザインテーマである「魂動」を採用した市販モデル第1号車で、マツダのデザイン改革はこのモデルからはじまった。「魂動」とは従来から風や水の流れの美しさなど「動き」のある造形を模索してきたマツダの新しい方向性で、生物が魅せる一瞬の動きの強さや美しさで躍動感を表現している。

MARKET DATA マーケットデータ

高値安定だった先代CX-5も新型登場によりお得感がアップ

以前はCX-5は値崩れしにくく、たとえ中古車でもそれなりの出費が必要だった。しかし新型登場以降、少しずつ買いやすくなった印象。なかでも2Lガソリン「20S」なら100万円台前半の予算で購入できる。一方でディーゼル「XD」は少し高め。物件数が多い「XD」は探しやすいが、買いやすいのはガソリン車だろう。

  • 年式

    年 式
    マイナーチェンジ前の前期型が大半を占めている。とくに2013年式がもっとも多く、全体の3割を占める。高年式はあまり多くないので注意したい。

  • 走行距離

    走行距離
    登場から6年が経過しているが、低走行から多走行まで幅広く流通している。物件の中心となるのは3万km前後となっており、状態もよさそうだ。

  • グレード

  • グレード
    クリーンディーゼルのXD系が8割以上を占めている。2Lの「20S」も、それなりにあるが、2.5Lの「25S」は非常に少なく、探しにくい状況だ。

グレード×年式別相場(先代 CX-5)

2012年2013年2014年2015年2016年2017年
20S149万円160万円173万円182万円199万円231万円
25S184万円187万円206万円221万円
XD163万円173万円190万円222万円240万円280万円

走行距離×年式別相場(先代 CX-5)

2012年2013年2014年2015年2016年2017年
3万km未満178万円183万円199万円226万円243万円271万円
3万km~5万km169万円177万円193万円217万円231万円
5万km以上152万円158万円180万円198万円202万円

編集部イチオシ!

買いのグレードはどれ?

  • 20S

    ⇒20S
    相場が手頃で、低めの予算でもねらえるのが「20S」。ディーゼルのXD系は物件が多く選びやすいが、相場はやや高め。ガソリンの「20S」でも十分パワフルで走りが楽しめる。

  • 20S

IMPRESSION インプレッション

自動車ジャーナリスト工藤貴宏の マツダ CX-5のGOODとBAD

GOOD

走りが楽しくてディーゼルも魅力

最大の「いいね!」は運転していて楽しいこと。CX-5登場以前までの国産SUVの多くは走りの楽しさをあまり重視しておらず、ドライバーに走る喜びを感じさせるCX-5をはじめて運転した時は爽快感に驚いた。またディーゼルエンジンが気軽に選べるのも大きな美点。新車時に国内でCX-5を購入したひとの大部分がディーゼルエンジンを選んでいることからも、その魅力が理解できる。

BAD

荷室の実用性は控えめ自動ブレーキも確認を

デザインや走りの楽しさを重視して開発が行われた一方で、ユーティリティに関しては日産エクストレイルなど一部のライバルに比べて控えめ。キャンプに出かけるなど荷物をたくさん積むことが多い人は気をつけたいポイントだ。また今や必須の装備と言える自動ブレーキだが、初期モデルでは非装着車もあり、2015年のマイナーチェンジ以前のモデルでは低速域限定の車両もある。

ユーザー口コミレビュー

安全性への配慮がライバルと比べて秀でている。後方確認システムや衝突回避ブレーキシステムなどの装備は、ドライバーに安心感を与えてくれる。フロントピラーが太く、視認性は悪い。
総合評価:4.4/5.0
ドライバー歴:不明
グレード:20S Lパッケージ

存在感があるスタイルはカッコいい。走る、曲がるなどの基本性能も高く、疲労度が少ないクルマです。燃費は街乗りでリッター14km、高速だとカタログ数値近くまで伸びます。
総合評価:3.9/5.0
ドライバー歴:28年
グレード:XD

ヴァンガード、アウトランダーと乗り継ぎましたが、今回のCX-5はとにかく燃費がよく、走りも大満足です。燃料代は前車のほぼの半額。トルクフルなディーゼルの特性も好みです。
総合評価:4.5/5.0
ドライバー歴:35年
グレード:XD Lパッケージ

※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。


※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年5月調べ。

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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