中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
軽快!!愉快!! こんなデミオを待っていた!!
ロードスターのエンジンに6MT

MTは6速を搭載する。メーターは速度計が真ん中に大きく鎮座しているのだが、ここはタコメーターと入れ換えてほしいところ
【本記事は2015年12月にベストカーに掲載された記事となります。】デミオにロードスターのエンジンを積んで6MTを組み合わせたら、すごい楽しいだろうな。そんなことを考えてたら『15MB』という追加車種が登場。15は1.5L、MBはモータースポーツベース車の略。要するに、ジムカーナやラリーなど、モータースポーツに参加するベース車にしてねという提案だ。
面白いクルマ

1.5Lガソリンエンジンは圧縮比を本来の14としたことでハイオク仕様となる。最高出力116ps、最大トルク15.1kgm。本音を言えばロードスター用の鍛造クランクシャフト7000rpm仕様にしてほしかったが……
さっそく試乗したわけだが、最初に書いたぼくの希望はほとんど100%実現した面白いクルマだった。これまで、ガソリン車は1.3Lしかなかったデミオだから、走りが断然パワフルになっているのは100m走れば誰でも納得。92ps/12.3kgm→116ps/15.1kgmにアップしていて、要らない装備を外したことで車重はわずかに軽くなってるんだから(ジャスト1トン)、これで走らないはずがない。6MTでワインディングを駆け回る面白さはロードスターにだってヒケをとらない。
ハンドリングにはぜんぜん不満なし

ブレーキは大型ローター採用の強化版:タイヤはオプションで195/55R16を設定。ブレーキは前後ともにベース車から1 インチ拡大している
ハンドリングも予想どおり。モータースポーツベース車で「どうせサスは取り替えちゃうんでしょ?」という性格のクルマだから、拡大したブレーキ径以外足回りはデミオ13Sのまんま。それでもハンドリングにはぜんぜん不満なしで、ディーゼルとはダンチに軽快にノーズが向きを変え、攻め込むほどに楽しくなるハンドリングを演出。
お買い得プライス

唯一惜しいと思ったのは、1.5Lエンジン(P5-VPS)がロードスターと同じユニットではなく、アクセラの1.5Lをハイオク仕様としてちょっと強化したものだったこと。鍛造クランクシャフトを入れて7000rpmまでしっかり回すロードスター用P5-VP[RS]型と違い、元気いっぱい回るんだけど6000rpmまで。ただし、そのかわりデミオ15MBはベースモデルでほぼ150万円というお買い得プライス。この価格でこの走りなら、コスパはむしろこっちのほうが高いくらい。このクラスで定番となっているスイフトスポーツのよきライバル誕生だ。