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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
安さは正義だ!エスクード
大変身のエスクード

リアから見るとフロントフェンダーからリアフェンダーへと滑らかなキャラクターラインが特徴的。タイヤは215/55R17で最低地上高は185mm
【本記事は2015年12月にベストカーに掲載された記事となります。】エスクードが10年ぶりにフルモデルチェンジした。「ジャパン」の活躍で一躍注目を浴びたラグビーでいうならば、ロックかフランカーからウイングバックになったような大変身。何しろ現在も売られているが、エスクード2.4はラダーフレーム一体型のモノコックボディという堅牢が売りのモデル。FRベースのフルタイム4WDというのもマニア受けこそすれ、走りは近頃のSUVのイメージとはかけ離れている。
電子制御4WDシステムを採用

AUTO、SPORT、SNOW、LOCKの4つのモードが選べるALLGRIPを採用する
新型エスクードはSX4 Sクロスとプラットフォームを共有するコンパクトSUVだが、SX4 Sクロス同様ALLGRIPと呼ばれる4つのモードを持つ電子制御4WDシステムを採用することが大きな特徴。(1)AUTOモードは通常、前100対後0だが、スリップを感知すると前70対後30へとトルクを変更し、グリップすれば前100対後0に戻る。(2)SPORTモードは通常、前80対後20からコーナリング中のアクセルオンで前70対後30となり、コーナーを抜けると前80対後20に戻る。このモードではエンジン回転が高めにキープされ、走りが一気に元気になるのが特徴。またトラクションコントロールの介入が制御される。(3)SNOWモードは前80対後20から前70対後30の間で、路面に合わせてトルク配分する(4)LOCKモードは前50対後50という状態から空転しているタイヤにLSDがブレーキをかけ、空転していないタイヤにトルクを回すものだ。今回SNOWとLOCKモードで林道を走ってみたが、けっこうトラクションコントロールが働き、走行安定性が増したことが確認できた。
雪道でも安心

またエスクードは、下の表にあるようにライバルに比べて4WDで1210kgと車重が軽く、雪道などを走っても安心感があるはずだ。ただし、エンジン自体の力はそれほどないため、ワインディングではSPORTモードで走りたくなるというのが本音だ。
充実の安全装備

約40km/h~約100km/hで先行車との車間距離を一定に保つACC(アダプティブクルーズコントロール)を標準装備する
またエスクードはソリオから装着され始めたレーダーブレーキサポートⅡが標準装備となる。これはミリ波レーダーだけで前方のクルマを検知、危険な場合は自動ブレーキをかけるというもの。静止している車両に対しては約30km/hまで、移動車両については約100km/hまでの作動となる。カメラ式でないため歩行者は検知できないが、自動的に前車に追従するアダプティブクルーズコントロール(ACC)とともに標準装備となるメリットは大きい。このクラスではCX-3の上級モデルにしか装着されない装備だ。
エスクードは長寿モデル

欧州にはオレンジとホワイトの2トーンがあるが日本仕様にはなし。今後追加してほしい
ハイブリッドやディーゼル、ターボといった飛び道具はないが、何しろ販売目標台数は年間1200台(月間なら100台)と少ないうえに初代9年、2代目8年、3代目10年以上とモデルチェンジしない長寿モデル。そういう意味でも買い得感はありそうだ。