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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30

次世代スポーツセダンの筆頭 マツダNEWアテンザセダン&ワゴンにもう乗った 正式発表は11月! 10月5日予約受け付け開始

ディーゼルエンジン搭載、新型アテンザ発表

2.2Lターボディーゼル 日本のセダンでは久々の採用となるディーゼル。マツダCX-5の8割はディーゼルが選ばれているという

2.2Lターボディーゼル 日本のセダンでは久々の採用となるディーゼル。マツダCX-5の8割はディーゼルが選ばれているという

【本記事は2012年11月にベストカーに掲載された記事となります。】久々に乗用車系にディーゼルエンジンを採用する、新型アテンザの発表が近づいた。正式発表、発売は11月下旬になるということだが、それを前に10月5日には新型アテンザの予約受け付けの開始と価格が発表された。価格とグレード体系は明快で、2つあるボディダイプ、セダン/ワゴンともに同価格。エンジンは2Lと2.5Lのガソリン、それに注目の2.2Lターボディーゼルの3タイプが用意され、2Lのベーシックモデル、20Sが250万円、新規に開発された2.5Lの直4モデル、25Sが300万円。ターボディーゼルのXD(クロスディ)が290万円、そのLパッケージが340万円となる。マツダらしいのはセダン/ワゴンともにディーゼルモデルは6速マニュアルを用意することで、これはXDベースでATよりも12万6000円高の302万6000円。発表された価格を見ると、CX-5登場時の衝撃的な“安さ”というわけにはいかないが、車格、新しく加わったi-ELOOPなどの装備からいえば、充分戦闘力のある価格だということができる。

アテンザ試乗会

テールゲートに少しノッテのあるリアビューが特徴的なワゴン。ワゴンとしてはトップクラスの空力、Cd値0.28を誇る

テールゲートに少しノッテのあるリアビューが特徴的なワゴン。ワゴンとしてはトップクラスの空力、Cd値0.28を誇る

この予約開始の発表前に、プロトタイプではあるが、3代目となる新型アテンザの試乗会が開かれた。場所は箱根のターンパイク。上り坂は急でトルクがあればあるほど快適に走れる。本来であれば、クルマを評価するのに、この価格も重要なファクターだろうが、今回はどんな走りを見せるのかを体感してほしいというリクエストなので、価格はとりあえずおいといて期待の走りを味わった。昨年夏、袖ヶ浦フォレストレースウェイで行なわれたCX-5プロトタイプの試乗会でも感じたことだが、マツダが掲げるSKYACTIVテクノロジーを駆使したボディ/シャシーによるハンドリングが、この新型アテンザにどう生かされているかがひとつの知りたいポイントだった。それにやはり2.2Lの巨大なトルクを生むターボディーゼルのパフォーマンスとクルマとのマッチングも知りたいところだ。ということを念頭に乗ってみた。最初に乗ったのは、新開発のSKYACTIV-Gとなる2.5L直4モデル。2Lモデルよりも33ps多い188ps仕様。トルクも5.5kgm太い25.5kgmを3250rpmで発生するものだ。ミッションは6速AT。豪華装備のラグジュアリーモデルだが、基本的なサスペンションのセッティングはスポーティだ。CX-5のFFモデルと同じように、ストロークのあるサスペンションとステアリングの入力に対して極めて自然にノーズが入るのは気持ちがいい。

ディーゼルエンジン試乗

テールゲートに少しノッテのあるリアビューが特徴的なワゴン。ワゴンとしてはトップクラスの空力、Cd値0.28を誇る

テールゲートに少しノッテのあるリアビューが特徴的なワゴン。ワゴンとしてはトップクラスの空力、Cd値0.28を誇る

次がディーゼル。ワゴンとセダンの順だが、相変わらず42.8kgmでのディーゼルターボのトルクは圧巻。ルーズな運転もスポーティな走りもできる万能型タイプ。ディーゼルとしては伸びもよく、5000rpmあたりまでらくらく回るし、上りのワインディングもスポーツモデル並みの加速で駆け上がる。ワゴンはリアの重さを少し感じるけれども、セダンはボディの大きさを感じさせず、軽々と走らせるのがよかった。このセダンはこれまた新開発の6速マニュアルミッションが与えられていた。マツダとしてディーゼルターボに日本ではスポーティ車のイメージとなるマニュアルミッションを設定したことをアピールしたいというわけだ。

マニュアルの走りはスポーティ

今どき6MTが選べるのは貴重。ディーゼルだけの設定

今どき6MTが選べるのは貴重。ディーゼルだけの設定

実際、このマニュアルの走りはスポーティ。ややシフトストロークが大きいように感じたが、マツダの意気込みはわかる。しかし、ATに比べ12万6000円高という点も考えると、もう少し高くてもマニュアルタイプのツインクラッチ、2ペダルのスポーティモデルのほうが、走る楽しさを演出できるように思った。それはさておき、最後に乗ったベーシックグレードの2L、NA。実は一番スポーティに思えたのがこれだ。エンジンはCX-5と同じ155psだが、これが痛快な走りを見せた。軽さもあるだろうし、標準で付く17インチによるところもあるが、新型アテンザのよさのすべてを凝縮したようなモデルだった。

SKYACTIVテクノロジーによるところが大きい

プラットフォームはCX-5系でボディ全体は安全面にも力が入れられる。SKYACTIV ボディは軽量で強靭なボディを実現

プラットフォームはCX-5系でボディ全体は安全面にも力が入れられる。SKYACTIV ボディは軽量で強靭なボディを実現

新型アテンザはボディが全長4860mm、全幅が1840mm、全高が1450mmと相当大きい。大きさからいえば、クラウンやフーガ並みだ。それをここまでスポーティに軽々と走らせるのはSKYACTIVテクノロジーによるものだろう。ターゲットとする燃費はディーゼルが22.4km/L(MT)、20.0km/L(AT)とこのクラスとしては驚異的にいい。ハイブリッド並みの数値を狙う。ガソリンはベーシックの2Lが15.0km/L程度となるが、新しいブレーキ回生システムi-ELOOPなどの新装備などによるところもある。一時、日本では停滞していた技術を磨き、世界の最高水準にまで引き上げて採用することが、マツダ再生に大きく寄与することは間違いなく、その象徴となるのがこの新型アテンザといえる。(本誌・宇井弘明)

新型アテンザに用意されるエンジンは3タイプ

ディーゼルターボは基本的にCX-5と同じもの。2.2Lで42.8kgmという巨大なトルクを誇る

ディーゼルターボは基本的にCX-5と同じもの。2.2Lで42.8kgmという巨大なトルクを誇る

新型アテンザ用に用意されるエンジンは3タイプ。2Lのガソリンと2.2LディーゼルターボはCX-5に搭載されているものとほぼ同じだが、今回はじめて6速マニュアルと組み合わせられる。

ガソリンエンジン

ガソリンエンジンは新開発の2.5Lを加え、2Lと合わせ2タイプとなる。2.5Lは188ps

ガソリンエンジンは新開発の2.5Lを加え、2Lと合わせ2タイプとなる。2.5Lは188ps

SKYACTIV-Gでは初の2.5Lは188ps、25.5kgmという性能。

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グーネットマガジン編集部

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