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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
カイエンが燃費向上と軽量化、時代を見据えた約7年ぶりのフルモデルチェンジ

フロントマスクよりもサイドまで回り込んだリアコンビランプのほうが目立つかもしれない
【本記事は2010年7月にベストカーに掲載された記事となります。】これまでスポーツカー専門メーカーだったポルシェが初のSUVを世に送り出したのが’02年の秋。’06年末のエンジン直噴化とフェイスリフトを挟み、約7年半で2代目へとフルモデルチェンジした。この新型カイエンの’11年モデルの日本での受注が7月1日から開始される。
初代のイメージを残しつつも、よりポルシェらしいデザインに

ホイールベースが40mm延長されたぶん、リアシートの居住性が向上
2代目となる新型カイエンのデザインは初代のイメージを残しつつも、911、パナメーラなどと共通する、よりポルシェらしいデザインになった。インテリアも5連メーターは911を感じさせるし、高い位置に配され、整然とスイッチ類が並ぶセンターコンソールはパナメーラと共通したデザイン。ボディサイズは全長48mm、ホイールベースは40mm拡大された。わずかばかりの拡大だが、その目的は室内スペースの拡大。160mmの前後スライドが可能となり、ラゲッジ容量は120L広くなった。
開発の主眼、軽量化と燃費の向上

高い位置に配されたセンターコンソールのデザインはパナメーラと共通するイメージ
開発の主眼とされたのは、軽量化と燃費の向上。軽量高張力鋼板を主要構造部品に使い、ボディパネルやアクスル、ボンネット、ドアにはアルミ材を使い超軽量アクティブ4WDシステムなどを採用したことにより、その軽量化は先代比180kg(カイエンS)にもおよぶ。この軽量化やエネルギー回生システム、アイドリングストップ機構などにより、燃費は23%(カイエンS)アップした。エンジンラインアップは、カイエンには3.6L、V6(300ps)、カイエンSには4.8L、V8(400ps)、ターボには4.8L 、V8ツインターボ(500ps)が搭載されている。
2代目の目玉、パラレル式ハイブリッドだが・・・

そして、3L、V6スーパーチャージャーエンジン(333ps)と電気モーター(47ps)を組み合わせたパラレル式ハイブリッドを採用するカイエンSハイブリッドが、2代目の目玉にもなっているが、残念ながらまだ日本導入時期は決まっていない。