中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
20代から30代が47% 若者に支持され着々と販売上昇中!マツダCX-7
CX-7のハンドルを握っていると楽しい

全長4680mm、全幅1870mm、全高1645mmと大柄なボディのCX-7。FFと4WDをラインアップする
【本記事は2007年4月にベストカーに掲載された記事となります。】いいところCX-7を買ったなら、おそらく大いに満足できることだろう。絶対的な動力性能はSUVと思えないくらい高く、オーバー3Lのスポーティセダン並み。ターボエンジン特有の使いづらさもまったく感じない。ボディサイズを考えれば、実用燃費だって決して悪くありません。V6より軽量な4気筒エンジンを搭載しているのが効いているのだろう。ハンドリングが良好。最近のマツダ車は全般的に、気持ちよ~く曲がるようにセッティングされています。「ズーム・ズーム」というコンセプトは世の中にまったく浸透しちゃいないと思うけれど、クルマ好きにとっての「直球」かと。CX-7のハンドルを握っていると楽しいのだ。
弱点を持たないSUV

MPVにも搭載される2.3L、直列4気筒ターボを搭載する。最高出力238馬力、最大トルク35.7kgm。6ATを搭載する
使い勝手も良好。4人までのファミリーなら全員分の荷物をキッチリ積み込める。絶対的なボディサイズが大きいため、格式の高いゴルフ場に乗っていっても恥ずかしくありません。4WDモデルを選べば(姿勢制御装置が標準装備される)、雪の降る地域へのドライブだって余裕。弱点を持たないSUVといえます。
スポーツカー的なインテリア

丸形メーターを中心にした視認性に優れるスポーティなメーターパネルのデザイン。スポーツカー的なインテリアだ
イマイチなところこらもう簡単。CX-7がデビューした時にも書いたことながら、普通のユーザーだと買う理由を見つけられないと思う。まず『マツダ』というメーカーのブランドイメージからして非常に薄い。プレミアムメーカーの場合、新型車がデビューしたら、皆さん基本的に「欲しい」と考える。購入の対象として考えるワケだ。けれどマツダは長い間、ブランドイメージを作ろうとしてこなかった。モータースポーツをやるでなく、新しい技術を率先して投入するでもなし。特にモータースポーツは、付加価値の高い高額車を売るための必須条件だと思う。けれどクルマ好きじゃないマツダの経営陣は(特にMBA/経営学修士を取ったような外国人)からすれば、モータースポーツなんて単なるムダだと考えているのだろう。
ハード面の仕上がりはいいだけに・・・

主要諸元
外国人経営陣が入ってくる前のマツダ、モータースポーツも新技術もめちゃ意欲的でしたから。といった具合で、CX-7の“イマイチ”は、ブランドイメージです。今のマツダで支払い総額400万円超のクルマを売りたいなら、見た瞬間に「欲しい!」と感じさせる個性的で競争力のあるクルマを作らないと厳しい。ちなみに現在のマツダ車、ハード面の仕上がりはいいだけに惜しいっす。