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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.09
【日産】玉突き事故を未然に防ぐ PFCW(前方衝突予測警報)の仕組みとは

goo-net編集チーム
車を運転する際は、十分に前方に注意を払いながら運転していると思います。
しかし、どんなに安全運転を心がけても、予期せぬアクシデントが発生することもあります。
中でも前方で起きた事故による「玉突き衝突」は、
誰にでも起こり得る予測できないアクシデントです。
日産自動車から玉突き事故を予測して防止する機能として、
2013年に世界初の技術として「PFCW」が登場し、
2014年 2月に発売したスカイラインに世界で初めて採用しました。
このPFCW(前方衝突予測警報)がどのようなシステムなのかを説明します。
PFCWとは
PFCWとは「Predictive Forward Collision Warning」の略で、
いわゆる「前方衝突予測警報」というシステムです。
高速道路を走る先行車が渋滞の最後尾に達し急ブレーキをかけた時、
あるいは先行車が車線変更した先に別の車両がいた時など、
誰でも1度や2度はハッとした経験があるのではないでしょうか。
他にも落下物を避けようとしたり、
エンジントラブルによる急停車、よそ見をしていてとっさにブレーキをかけるなど、
さまざまなシチュエーションが想定されます。
その結果、不慮のアクシデントとして、玉突き事故が発生する場合があります。
このような予測ができない前方の車両の動きをいかに素早く察知し、事故などを未然に防ぐために、
日産自動車が玉突き事故を防止する機能として開発したのが「PFCW(前方衝突予測警報)」です。
「2台前を先行する車の状態を検知してできるだけ早くドライバーに注意を喚起する」のが、
アクティブセーフティ技術です。
ドライバーがなかなか目視で状況を確認できない2台前の車の動きに注目した点がポイントです。
素早くタイムリーに前方の危険を察知し、
事故を回避するための時間をドライバーへ与えるための機能として、
重要な意味を持っています。
ドライバーが目視できない「その先をも見据える眼差し」として開発された安全技術です。
PFCWの仕組み
フロントバンパー下部に装着されたレーダーセンサー(ミリ波)により、
高速道路や自動車専用道時の2台前を走る車両の車間と速度をモニタリングします。
前述の通り、渋滞の最後尾が迫っていたり、落下物の回避など、
前方を走行する車が急な減速により、自車も回避の必要があるとシステムが判断した場合、
メーターパネル内の警告表示がオレンジ色に変わるとともに、
警報音によりドライバーへ注意を促します。
さらに危険と判断した場合は、シートベルトを巻き上げドライバーへアラートを出します。
PFCWシステムは時速5km/h以上で動作します。
日産の掲げる「クルマが人を守る」というSAFETY SHIELDというフィロソフィーは、
「PFCW」を始めとする安全技術とともに今後も進化し続けることでしょう。