スズキイグニスの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

イグニスは、全長3.7mのコンパクトなボディながら、最低地上高を十分に確保した高めの全高、張りのあるボリュームを持たせたフェンダーアーチ、特徴のあるショルダーラインが印象的なモダンなクロスオーバーモデルとして、2016年2月にスズキからリリースされました。

アイポイントを高めに設定した運転席からの視界性の高さをはじめ、市街地走行でも小回の利く最小回転半径などコンパクトカーらしい特徴を備えています。

余裕のあるアプローチ＆デパーチャーアングルや最低地上高を確保した走破性の高さなどのSUVとしての特徴を併せ持ち、新しいジャンルの活動的なモデルとして開発されました。

パワーユニットには高効率1.2L直列4気筒デュアルジェットエンジンにIGS（モーター機能付発電機）に専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッド機構を搭載し、発進から約100km/hのスピードレンジ内でエンジンを力強くアシストします。

先進の新アイドリングストップシステムの採用や信号待ちなどアイドリングストップ中も冷風を送る「エコクール」と相まって、優れた省燃費性能を実現しながら、快適なドライブ環境を提供しています。

スライド機構を備えたリヤシートやラゲッジスペース下のサブトランクなど、実用性の高い便利な装備を採用することで、使い勝手の良いユーティリティ＆ラゲッジスペースを実現しています。

また、SRSカーテンエアバッグ+フロントシートSRSサイドエアバッグ、デュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナルなどから構成される安全性を高める「セーフティパッケージ」に加え、全方位モニターなど、先進の予防安全装備が設定されています。

ここではイグニス古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。　

・ハイブリッドMG
搭載するパワーユニットは全グレード共通で1.2L直列4気筒デュアルジェットエンジンにマイルドハイブリッド機構を搭載するモノグレードです。
駆動方式は2WD/FFモデルと走行状況にあわせ、前後のトルク配分を自動制御するビスカスカップリング式フルタイム4WDモデルが用意されます。

「ハイブリッドMG」は、マルチリフレクターハロゲンヘッドランプやウレタンステアリングホイール、マニュアルエアコン、15インチタイヤ＆フルホイールキャップ仕様のベーシックグレードです。

ベーシックグレードながら、ESP（車両走行安定補助システム）、ヒルホールドコントロールに加え、4WDモデルではヒルディセントコントロールやグリップコントロールなどの安全装備、アイドリングストップシステムやエコクールなどの快適装備が搭載されています。
リヤシートは6：4分割可倒式となります。

また、全グレードに設定される「セーフティパッケージ仕様車」では、SRSカーテンエアバッグ+運転席＆助手席SRSサイドエアバッグをはじめ、デュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能+車線逸脱警報機能+ふらつき警報機能+先行車発進お知らせ機能+エマージェンシーストップシグナルが追加装備されます。

・ハイブリッドMX
「ハイブリッドMG」グレードに対し、フロントシートベルトショルダーアジャスター、キーレスプッシュスタートシステム、ステアリングオーディオスイッチ、運転席シートリフター、フルオートエアコンなど快適装備が追加される上位グレードです。

インテリアは運転席センターアームレストが追加され、メッキパーキングブレーキボタンやサテンメッキ調エアコンサイドルーバーリングやセンターコンソール＆インサイドドアグリップの一部が高輝度塗装になるなど、質感の高い豪華な仕様へグレードアップされます。

また、後席シートは左右が独立してスライド＆リクライニングする5：5分割可倒式タイプへ変更され、快適性・利便性の向上が図られています。

外観上も16インチタイヤ＆アルミホイールの装着をはじめ、フロントグリルガーニッシュやフロントフォグランプベゼルにメッキ処理が施され、LEDサイドターンランプ付ドアミラーになるなど、質感の高い上品なスタイリングとなります。

・ハイブリッドMZ
「ハイブリッドMX」グレードに対し、LEDヘッドランプ（ハイ/ロービーム、オートレベリング機構付）、オートライトシステムやLEDポジションランプ、LEDフロントフォグランプ、リヤフォグランプなど充実した快適装備が施される最上位グレードです。

また、クルーズコントロール、IRカット機能付フロントガラス、プレミアムUV＆IRカットフロントドアガラスなどの快適装備が追加されます。
インテリアではパドルシフトを備えた本革巻ステアリングホイール、本革巻シフトノブ＆パーキングブレーキレバーへと変更されます。　

ここでは、イグニスの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。

・FF21S：1.2L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：28.8km/L
年間ガソリン代：約46,875円（347.2L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約81,375円 ※3

・FF21S：1.2L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：25.4km/L
年間ガソリン代：約53,150円（393.7L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約87,650円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年7月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

イグニスは人気の高いコンパクトクロスオーバーモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

初代 イグニス FF21S系：59.8～198万円
FF21S：63.8～174万円（FFモデル）
FF21S：88～198万円（フルタイム4WDモデル）

ハイブリッドMG：63.8～148万円
ハイブリッドMX：75～169万円
ハイブリッドMZ：79～178万円
Sセレクション：114.8～178万円
Fリミテッド：119.8～198万円

イグニスは、2016年2月の誕生以来、取り回しの良いコンパクトなボディ、精悍で若々しいSUVフォルム、卓越した動力性能と省燃費性の実現するマイルドハイブリッドシステムなどユニークな個性を備え、年齢・性別を問わず幅広い層の方々から支持を集める人気モデルです。

誕生から約2年半が経過していますが、人気の高さから安定した価格相場が形成されています。2016年式および2017年式を中心に80万円以下から150万円台の価格帯に多くの登録車両が見受けられます。

走行距離は1000km未満の低走行車両から年式相応の3万km未満まで、数多くの登録車が見られるのも大きな魅力と言えるでしょう。
（上記中古価格帯については、2018年7月27日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。