中古車購入チェックポイント
更新日:2023.11.21 / 掲載日:2023.08.11

【2023年版】性能で比較!走りも楽しい軽自動車のおすすめモデルランキング

軽自動車は、コストパフォーマンスが非常に良く、小回りが利いて扱いやすい点などがメリットですが、エンジンの排気量が660ccまでと限られているため、パワーでは到底普通車に及びません。

ただ、各自動車メーカーは「走りの楽しい軽自動車が欲しい」というユーザーの要望に応えるべく、限られたエンジンのパワーを最大限に活かした走行性能の高い軽自動車をリリースしています。

そこで今回は、走行性能が優れている点で人気を博している軽自動車を7台紹介したうえで、それぞれのスペックや特徴、中古車相場などを比較してみたいと思います。

【合わせて読みたい記事】

走行性能の優れている軽自動車が人気の理由

まずは、走行性能に優れている軽自動車が新車・中古車問わず、なぜ現在高い人気を博しているのか、その主な理由について整理しておきましょう。

普通車よりもスピード感を得られる

軽自動車であろうと普通車であろうと、走行性能が高かろうとそうではなかろうと、同じ道を走行している限り当然ながら法定速度は同じです。ただ、軽自動車は普通車よりサイズが小さく車高も低いことが多いため、同じ速度で走っていたとしても、普通車より疾走感やスピード感を感じることができます。

また、スピードの出し過ぎは禁物ですが、走行性能に優れた軽自動車は、普通車よりもパワーウェイトレシオが小さいことも多いため、最高速度に達するまでの加速力では、並の普通車を上回ることがあります。

デザインやカラーリングがカッコいい

走行性能のよい軽自動車は、居住性より空力性能を重視するため、軽ハイトールワゴンに比べると車高が低く、無駄の省かれた流線形のデザインをしていることが多いです。

また、ボディカラーにしても、他の軽自動車に多いポップでファニーなカラーではなく、スポーティーなイメージの「赤・青・黒・黄」などといったカラーが設定されています。

軽ハイトールや軽セダンなど、他のタイプの軽自動車とは一味違うデザインやカラーリングが、カッコよくて個性を主張できるという理由から、走行性能が優れている軽自動車を購入するユーザーも多いようです。

一般的な軽自動車と維持費がそれほど変わらない

軽自動車のエンジン排気量は、法律によって「660㏄まで」と定められています。そのため、毎年4月1日時点での所有者に課せられる軽自動車税の金額は、一律で決まっています。

これは、パワートレインや足回りに工夫を凝らし、ボディの軽量化や空力の最適化などによって走行性能を限界まで引き上げた軽自動車であっても、燃費性能や居住性を重視した軽自動車であっても、金額は変わりません。また、自動車重量税や自賠責保険料も一律であるため、軽自動車であれば車検代はほぼ変わりません。

走行性能が高いと燃費性能が若干低く、消耗品などの値段もやや高額なため、日ごろのガソリン代やメンテナンス代は多少かさむかもしれませんが、普通車より維持費がかからないという軽自動車の強みは変わりません。

ホンダ S660

ホンダ S660の特長

ホンダ S660は、数多くの名スポーツカーを世に送り出してきたホンダが、2015年~2022年まで販売していた、オープンスポーツ軽自動車です。

独自のサウンドチューンが施された、新開発のターボチャージャー付エンジンによる楽しくてパワフルな走りと、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)オープンという軽規格では他に類を見ない個性的なボディタイプで人気を博しました。

ホンダ S660の中古車相場

ホンダ S660において最も人気を集めている「α」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:119万円~298万円
2016年式:104万円~385万円
2017年式:89万円~239万円
2018年式:134万円~340万円
2019年式:168万円~273万円
2020年式:188万円~319万円
2021年式:239万円~489万円

ホンダ S660「α」の中古車は、現時点で中古車市場に321台以上が流通しています。

半年や1年を超える納車待ちが発生し高騰していた現役当時ほどではありませんが、S660の中古車価格は年式・グレード・車両状態などに関わらず、他の軽自動車よりかなり高めです。

特に、2020年に行われたマイナーチェンジ後の後期型で走行距離が短めの車体は、当時の新車価格を大きく超えるプレミア価格がつけられていることもあります。

人気のボディカラー

S660のボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・プレミアムスターホワイト・パール
・アラバスター・シルバーメタリック
・ナイトホークブラック・パール
・フレンチブルー・パール
・アクティブグリーン・パール
・フレームレッド
・ソニックグレー・パール(Modulo X・バージョンZのみ)

この中では、全グレードに設定されており、真珠のように上品かつラグジュアリーな輝きを放つ定番の「プレミアムスターホワイト・パール」が人気です。

スペック

エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCターボ最高出力64ps(αの場合)

ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,180mm(αの場合)

装備

S660は、カラーバリエーションが豊富で高級感がある上級グレードの「α」と、シンプルでシックな雰囲気を持つベースグレードの「β」という2グレード構成になっています。

それぞれ、グレードによって標準装備されている用品が異なりますが、「ブラック・サブリフレクターLEDヘッドライト」「ミッドモード付フルオート・エアコンディショナー」などの装備は、全てのグレードに標準装備です。

S660「α」には他にも「クルーズコントロール」「シティーブレーキアクティブシステム」といった予防安全装備が標準装備されています。

先代モデルとの比較

初代(最終モデル):2015年~2022年
ホンダとしては、1996年に販売を終了したビート以来、約19年ぶりの軽オープンスポーツモデルとしてデビューしたのが、このS660です。

MRならではの高いハンドリング応答力と、専用設計のターボチャージャーを備えた高回転型DOHCエンジンによる、メリハリの利いた加速性能を併せ持っています。

また、走りの楽しさを満喫できる軽初の6速MTモデルと、7速パドルシフト付CVTモデルが設定されていたほか、足回りには前後にマクファーソン・ストラット式サスペンションと、260mm大径ディスクブレーキを装着しています。

走行性能の高さもさることながら、約5.9kgという軽量な脱着式ソフトトップ「ロールトップ」を備えており、これを取り外せばタルガトップ風のオープンカーとして、風を切りながら心地よくドライブを楽しめる点も、このS660の魅力の1つです。

ホンダ S660の中古車を探す

ダイハツ コペン

ダイハツ コペンの特長

コペンとは、ダイハツが1993年に生産を終了した「リーザスパイダー」以来、約20年ぶりにリリースしたオープンカータイプの軽自動車です。

最大の特徴は軽自動車として世界初となる、電動開閉式ルーフのアクティブトップ仕様モデルを設定していることですが、パワーウェイトレシオが低いため加速力は高く、足回りは固く調整されていて重心も低いため、コーナーでも安定感のあるドライブを楽しめます。

ダイハツ コペンの中古車相場

ダイハツ コペンにおいて最も人気を集めている「ローブ」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:79万円~186万円
2016年式:79万円~165万円
2017年式:105万円~174万円
2018年式:134万円~173万円
2019年式:134万円~176万円
2020年式:158万円~195万円
2021年式:129万円~208万円
2022年式:158万円~209万円
2023年式:186万円~198万円

ダイハツ コペン「ローブ」の中古車は、現時点で中古車市場に258台以上が流通しています。

他の軽自動車にはないスタイリングが人気のモデルであるため、年式・走行距離はもちろんですが、外装・内装の状態が大きく中古車価格に影響しているようです。

人気のボディカラー

ダイハツ コペンのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・リキッドシルバーメタリック(エクスプレイには設定なし)
・オフビートカーキメタリック(エクスプレイのみ)
・ブリティッシュグリーンマイカ(セロのみ)
・パールホワイトIII
・ブリティッシュグリーンマイカ
・ブライトシルバーメタリック
・ブラックマイカメタリック
・マタドールレッドパール
・トニコオレンジメタリック
・ジョーヌイエロー
・クリアブルークリスタルメタリック

この中では、定番ではあるもののスタイリッシュなコペンの個性をより一層引き立ててくれる「クリアブルークリスタルメタリック」が人気です。

スペック

エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ最高出力64ps(ローブの場合)

ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,280mm(ローブの場合)

装備

ダイハツ コペンには、ハイパフォーマンスモデルである「GR SPORT」、上品で都会的な雰囲気を持つ「ローブ」、多面体を多用したデザインが特徴の「エクスプレイ」、楕円形のヘッドライトがレトロチックな雰囲気を醸し出す「セロ」という、4つのグレードがあります。

それぞれ、タイプやグレードによって標準装備されている用品は異なりますが、「ABS(EBD機能付) 」や「ロールバー(エアロディフレクター付)」などの安全装備は、全てに標準装備されています。

他にも「チルトステアリング」や「トランクフードイージークローザー」などが、ダイハツ コペンには搭載されています。

先代モデルとの比較

初代(先代モデル):2002年~2012年
デビュー当初のボディタイプは、代名詞となった電動式ルーフを持つ「アクティブトップモデル」と、脱着が可能な樹脂ルーフを採用した「ディタッチャブルトップ」の2本立てでした。

また、低回転でのトルクをどうしても犠牲にする一般的なシングルターボと比較し、低回転のトルクを活かしつつ高回転でのパワーも両立した「ツインスクロールターボ」を備える、直列4気筒DOHCエンジンを搭載していました。

2代目(現行モデル):2014年~
2012年4月に初代モデルの製造が終了してから、約2年の空白を経て登場した2代目モデルには、ボディを切れ目なく繋げることで剛性と走行安定性の向上を図る「D-Frame」という骨格構造が採用されています。

また、このD-Frameの採用により、購入後もオーナーの気分でボディデザインを着せ替えできる「Dress-Formation」という、他の車種にはないボディ脱着構造を持っているのが特徴です。

ただ、時代に応じて排ガス性能を高めるため、可変バルブ機構を備えるエンジンに換装した結果、最大トルクが初代モデルよりスペックダウンしています。とはいえ、軽い車重を活かした切れの良い加速性や、車高の低さによる走行安定性の高さなどは、先代モデルに引けを取りません。

ダイハツ コペンの中古車を探す

ダイハツ キャストスポーツ

ダイハツ キャストスポーツの特長

キャストスポーツは、ダイハツが2015年から販売していた軽SUVである「キャスト」の、スポーツツアラーモデルです。

同社のスポーツオープンモデルであるコペンと同じ、可変バルブ機構を持った「KF-VET型エンジン」を搭載しており、16インチの大径タイヤやレットピンストライプ付エアロバンパーなど、外観にスポーティーさを感じさせる専用パーツを採用していたり、サスペンションに専用チューニングを施されていたりする点が特徴です。

ダイハツ キャストスポーツの中古車相場

ダイハツ キャストスポーツにおいて最も人気を集めている「スポーツSAIII」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:99万円~147万円
2018年式:88万円~159万円
2019年式:98万円~149万円
2020年式:108万円~129万円

ダイハツ キャストスポーツ「スポーツSAIII」の中古車は、現時点で中古車市場に39台ほど流通しています。

もし、このモデルの中古車で条件に合うものが見つからない時は、対象を2017年に行われた一部改良以前の「スポーツSAII」まで広げてみるのも手です。

人気のボディカラー

ダイハツ キャストスポーツのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII

この中では、オプションカラーである「パールホワイトIII」が人気です。また、基本となるボディカラーは3色のみですが、ミラー・ピラーパネルのカラーリングやデザインフィルムトップの選択によって、さまざまなバリエーションが楽しめるようになっています。

スペック

エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCターボ最高出力64ps(スポーツSAIIIの場合)

ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,600mm(スポーツSAIIIの場合)

装備

ダイハツ キャストスポーツ「スポーツSAIII」には、そのグレード名通り「衝突回避支援ブレーキ機能」「誤発進抑制制御機能」「先行車発進お知らせ機能」などといった、ダイハツの予防安全技術である「スマートアシストIII」が標準装備されています。

他にも「ステアリングチルト機構」「フルートエアコン」などが、ダイハツ キャストスポーツには搭載されています。

先代モデルとの比較

初代(最終モデル):2015年~2020年
キャストスポーツは、SUVテイストの強い「アクティバ」と、モダンなデザインの「スタイル」がデビューした翌月の2015年10月に販売開始されました。

同型エンジンを搭載するコペンと異なり、キャストスポーツにはMTモデルが設定されていませんでした。ただ、シフトダウンの際に瞬間的に回転を上げ、スムースな変速を行う「ブリッピング制御」という機能を組み込み、優れた応答性とシフトチェンジの楽しさを兼ね備えた「パドルシフト付き7速CVT」を搭載しているため、軽自動車の枠を超える質感の高い走りを体感できます。

2020年3月にはアクティバとともに生産終了となりますが、ダイハツがかつて生産し現在中古車価格が高騰しつつある、軽セダン・スポーツツアラーの「ソニカ」同様、今も根強いファンの多いモデルです。

ダイハツ キャストスポーツの中古車を探す

ホンダ ビート

ホンダ ビートの特長

ビートは、ホンダが1991年~1996年にわたって製造・販売していた、オープンボディを持つMRスポーツ軽自動車です。

軽自動車離れした優れた走行性能と独特のスタイリングから、同時代のライバルである「オートザム AZ-1」「スズキ カプチーノ」とともに平成のABCトリオとして一世を風靡し、販売終了から30年近く経った現在でも全国に専門ショップが存在するほどの人気と、高い中古車販売価格を維持しています。

ホンダ ビートの中古車相場

ホンダ ビートにおいて、販売当時最も人気を得ていた「ベースグレード」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1991年式:30万円~239万円
1992年式:49万円~203万円
1993年式:57万円~203万円
1994年式:99万円~180万円
1995年式:流通量希少のため算出不可

ホンダ ビート「ベースグレード」の中古車は、現時点で中古車市場に110台以上が流通しています。

販売終了からすでに30年近く経過していることを考えると、意外に多くの中古車が出回っていますが、走行距離の少ない車体はかなり高値です。

人気のボディカラー

ホンダ ビートのボディカラーは、下記の4色が設定されていました。

・クレタホワイト
・カーニバルイエロー
・ブレードシルバー・メタリック
・フェスティバルレッド

この中では、スポーツカーの象徴的カラーともいえる「カーニバルイエロー」と「フェスティバルレッド」が、当時も現在も人気を集めているようです。

スペック

エンジンは、653㏄直列3気筒12バルブSOHC最高出力64ps(ベースグレードの場合)

ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,175mm(ベースグレードの場合)

税金

まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税(軽自動車税)は、本来「10,800円/年」ですが、ホンダビートは全ての中古車が新規登録等から13年以上経過しているため、「12,900円/年」に加算されます。(自動車税の増額は新規登録等から13年経過した時の1回のみ)

一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。ホンダ ビートは新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。

先代モデルとの比較

初代(最終モデル):1991年~1996年
市販車としては世界初となる、フルオープンモノコックボディの中央に横置きされたNAエンジンには、ホンダが開発した「MTREC」というエンジン制御システムが採用されていました。これにより、ターボではない自然吸気ながら、軽自動車における自主規制いっぱいの64psを引き出していたうえに、コストアップや耐久性の低下といったターボの弱点を克服しています。

このことが影響してか、新車時代は累計で34,000台ほどしか販売されていないにもかかわらず、販売開始から30年以上経過した今でも、その3分の1を大きく超える15,000台あまりが現存しているそうです。

ホンダ ビートの中古車を探す

スズキ カプチーノ

スズキ カプチーノの特長

カプチーノは、スズキが1991年11月~1998年10月までの約7年間販売していた、スポーツタイプのオープン軽自動車です。

おしゃれなネーミングと丸みを帯びたデザインから「デートカー」だと思われている方も多いようですが、同社の人気ホットモデルであるアルトワークス用に開発されたターボエンジンが搭載されており、実は走行性能においても一級品の実力を持っています。

スズキ カプチーノの中古車相場

スズキ カプチーノの「ベースグレード」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1991年式:105万円~309万円
1992年式:40万円~229万円
1993年式:59万円~219万円
1994年式:40万円~245万円
1995年式:45万円~185万円
1996年式:86万円~500万円
1997年式:77万円~199万円

スズキ カプチーノ「ベースグレード」の中古車は、現時点で中古車市場に119台以上が流通しています。

カプチーノはいまだに広い世代から人気があるため、走行距離が10万kmを大きく超えていたり修復歴があったりする車体でもない限り、総額100万円を切る中古車を見つけるのは難しいです。

人気のボディカラー

スズキ カプチーノのボディカラーは、下記の3色が設定されていました。

・マーキュリーシルバーメタリック
・アンタレスレッド
・ダークターコイズグリーンメタリック

この中では、スポーティー感あふれる「アンタレスレッド」が人気を博していました。

スペック

エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブICターボ最高出力64ps(ベースグレードの場合)

ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,185mm(ベースグレードの場合)

税金

まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税(軽自動車税)は、本来「10,800円/年」ですが、スズキ カプチーノは全ての中古車が新規登録等から13年以上経過しているため、「12,900円/年」に加算されます。(自動車税の増額は新規登録等から13年経過した時の1回のみ)

一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。スズキ カプチーノは新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。

先代モデルとの比較

初代(最終モデル):1991年~1998年
軽2シータースポーツカーという要素は、同時代にしのぎを削った「マツダ AZ₋1」や「ホンダ ビート」と共通しますが、このカプチーノだけはフロント部分にエンジンを縦置きする、FRレイアウトが採用されています。

また、FRレイアウト採用の副産物として、AZ-1とビートがいずれも前後ストラット型サスペンションを搭載しているのに対し、カプチーノは軽自動車初の「四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション」が採用されているのが特徴です。

さらに、ブレーキは4輪ディスクブレーキを採用していますが、フロントに当時としては軽自動車への搭載が珍しかった、ベンチレーテッドタイプを搭載していました。

スズキ カプチーノの中古車を探す

マツダ AZ-1

マツダ AZ-1の特長

AZ-1は、マツダがバブル全盛期に国内販売網を強化するために展開していた「マツダ5チャンネル体制」で誕生したオートザムが販売していた、軽規格の2シータースポーツクーペです。

走行性能の高さと人気は「平成のABCトリオ」を形成していた「ビート」や「カプチーノ」とともに横並びですが、生産台数が少なかったことから中古車市場では、新車価格を超えるプレミア価格がつけられています。

マツダ AZ-1の中古車相場

マツダ AZ-1を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1992年式:178万円~299万円
1993年式:192万円~389万円
1994年式:249万円~349万円
1995年式:267万円~319万円

マツダ AZ-1の中古車は、現時点で中古車市場に20台ほど出回っています。

個性的すぎるキャラクターと4年間という短い販売期間もあって、中古車市場での販売価格は軒並み新車時代の販売価格以上です。

人気のボディカラー

マツダ AZ-1のボディカラーは、下記の2パターンが設定されていました。

・クラシックレッド×ベネシアングレーメタリック
・サイベリアブルー×ベネシアングレーメタリック

いずれもツートンで新車時代の人気は真っ二つに割れていましたが、中古車市場ではどちらかというと色あせしにくい「サイベリアブルー×ベネシアングレーメタリック」のほうが人気です。

スペック

エンジンは、657㏄直列3気筒12バルブDOHCICターボ最高出力64ps

ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,150mm

税金

まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税(軽自動車税)は、本来「10,800円/年」ですが、マツダ AZ-1は全ての中古車が新規登録等から13年以上経過しているため、「12,900円/年」に加算されます。(自動車税の増額は新規登録等から13年経過した時の1回のみ)

一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。マツダ AZ-1は新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。

先代モデルとの比較

初代(最終モデル):1992年~1995年
MRの軽2シータースポーツカーである点など、ライバルのホンダ ビートとはキャラクター的にかぶる面も多いですが、AZ-1はガルウィング型の乗降用ドアを備えていたという、唯一無二の個性があります。

また、スズキ アルトワークスと同型、つまりFRであるカプチーノと同じターボエンジンをミッドシップに搭載していたため、ハンドリングの俊敏さに関しては、カプチーノを凌駕していました。

ただ、「究極のハンドリングカー」という異名がつくほど旋回能力が高いにもかかわらず、足回りがやや貧弱で純真位置が車体後方に偏っていたため、操作を誤るとスピンや横転してしまう、非常に運転の難しい車に仕上がっていました。

マツダ AZ-1の中古車を探す

スズキ ラパンSS

スズキ ラパンSSの特長

ラパンSSは、愛嬌のあるクラシカルなデザインで、発売当初から女性や若者を中心に高い人気を維持している「スズキ ラパン」の初代モデル途中から設定されたスポーツモデルです。

ゆるふわ系の可愛らしい見た目が魅力のノーマルモデルと、それとは異なるスポーティーで攻撃的なデザインがあり、MAX64psを発生するインタークーラー付ターボエンジンによる走行性能の高さから、アルトワークスの廃止を嘆くユーザーから高い支持を集めていました。

スズキ ラパンSSの中古車相場

ラパンSSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:24万円~76万円
2004年式:22万円~125万円
2005年式:28万円~138万円
2006年式:19万円~89万円
2007年式:20万円~88万円
2008年式:15万円~129万円

ラパンSSの中古車は、現時点で中古車市場に120台以上が流通しています。

同年式・同程度のノーマルモデルと比較すると、装備などが充実しているぶん若干上乗せされていますが、極端に高額というわけではないようです。

人気のボディカラー

スズキ ラパンSSのボディカラーは、下記の5色が設定されていました。

・ブルーイッシュブラックパール3
・スペリアホワイト
・アズールグレーパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・ブライトレッド2

この中では、無印ラパンの可愛らしいイメージと打って変わって、攻撃的でカッコいいと評判の「ブルーイッシュブラックパール3」や「ブライトレッド2」が人気です。

スペック

エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCICターボ最高出力64ps

ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,505mm

装備

スズキ ラパンSSには「運転席&助手席エアバッグ」「ABS(アンチロックブレーキ)」「ブレーキアシスト」などといった安全装備が、一通り標準装備されています。

他にも「集中ドアロック」「本革巻きステアリング」「UVカットガラス」などといった快適装備も搭載されています。

先代モデルとの比較

初代:2003年~2008年
スズキの大人気銘柄であるラパンにとって異色の存在で、現時点では最初で最後のスポーツモデルであるラパンSSは、初代ラパン販売中の2003年9月に行われた一部改良時に追加設定されました。

歴代ラパンでは唯一、5速MTが設定されているほか、足周りにはノーマルモデルより車高を10mm下げた専用のサスペンションと、165幅の14インチタイヤが装着されていました。

外観では、フロントフェイスが丸型のヘッドライトと大型の丸型フォグランプに変更されているほか、インテリアにMOMO社製の本革巻きステアリングや、ヘッドレスト一体式の専用スポーツバケットシートを採用するなど、全体的に旧車のカスタムスポーツカーを思わせる雰囲気を持っていたのが特徴です。

スズキ ラパンSSの中古車を探す

※本記事は、2023年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

【合わせて読みたい記事】
この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ