中古車購入チェックポイント
更新日:2025.05.09 / 掲載日:2023.08.11
【2025年版】性能で比較!走りも楽しい軽自動車のおすすめモデルランキング
軽自動車は、コストパフォーマンスが非常に良く、小回りが利いて扱いやすい点などがメリットですが、エンジンの排気量が660ccまでと限られているため、パワーでは到底普通車に及びません。
ただ、各自動車メーカーは「走りの楽しい軽自動車が欲しい」というユーザーの要望に応えるべく、限られたエンジンのパワーを最大限に活かした走行性能の高い軽自動車をリリースしています。
そこで今回は、走行性能が優れている点で人気を博している軽自動車を7台紹介したうえで、それぞれのスペックや特徴、中古車相場などを比較してみたいと思います。
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また、スピードの出し過ぎは禁物ですが、走行性能に優れた軽自動車は、普通車よりもパワーウェイトレシオが小さいことも多いため、最高速度に達するまでの加速力では、並の普通車を上回ることがあります。
また、ボディカラーにしても、他の軽自動車に多いポップでファニーなカラーではなく、スポーティーなイメージの「赤・青・黒・黄」などといったカラーが設定されています。
軽ハイトールや軽セダンなど、他のタイプの軽自動車とは一味違うデザインやカラーリングが、カッコよくて個性を主張できるという理由から、走行性能が優れている軽自動車を購入するユーザーも多いようです。
これは、パワートレインや足回りに工夫を凝らし、ボディの軽量化や空力の最適化などによって走行性能を限界まで引き上げた軽自動車であっても、燃費性能や居住性を重視した軽自動車であっても、金額は変わりません。また、自動車重量税や自賠責保険料も一律であるため、軽自動車であれば車検代はほぼ変わりません。
走行性能が高いと燃費性能が若干低く、消耗品などの値段もやや高額なため、日ごろのガソリン代やメンテナンス代は多少かさむかもしれませんが、普通車より維持費がかからないという軽自動車の強みは変わりません。

独自のサウンドチューンが施された、新開発のターボチャージャー付エンジンによる楽しくてパワフルな走りと、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)オープンという軽規格では他に類を見ない個性的なボディタイプで人気を博しました。
<年式:予算目安>
2015年式:117万円~325万円
2016年式:124万円~370万円
2017年式:125万円~258万円
2018年式:165万円~309万円
2019年式:160万円~277万円
2020年式:135万円~418万円
2021年式:165万円~400万円
ホンダ S660「α」の中古車は、現時点で中古車市場に400台以上が流通しています。
S660は、現役時代のように半年から1年以上の納車待ちや価格の高騰が見られるほどではないものの、中古車市場では年式・グレード・車両の状態にかかわらず、他の軽自動車と比べて依然として高値で取引されています。
中でも「ワンオーナー」や走行距離0.5km未満などのS660は価格が高騰しており、当時の新車価格である200万円を大きく超えるプレミア価格がつけられていました。
・プレミアムスターホワイト・パール
・アラバスター・シルバーメタリック
・ナイトホークブラック・パール
・フレンチブルー・パール
・アクティブグリーン・パール
・フレームレッド
・ソニックグレー・パール(Modulo X・バージョンZのみ)
この中では、全グレードに設定されており、真珠のように上品かつラグジュアリーな輝きを放つ定番の「プレミアムスターホワイト・パール」が人気です。
ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,180mm(αの場合)
それぞれ、グレードによって標準装備されている用品が異なりますが、「ブラック・サブリフレクターLEDヘッドライト」「ミッドモード付フルオート・エアコンディショナー」などの装備は、全てのグレードに標準装備です。
S660「α」には他にも「クルーズコントロール」「シティーブレーキアクティブシステム」といった予防安全装備が標準装備されています。
ホンダとしては、1996年に販売を終了したビート以来、約19年ぶりの軽オープンスポーツモデルとしてデビューしたのが、このS660です。
MRならではの高いハンドリング応答力と、専用設計のターボチャージャーを備えた高回転型DOHCエンジンによる、メリハリの利いた加速性能を併せ持っています。
また、走りの楽しさを満喫できる軽初の6速MTモデルと、7速パドルシフト付CVTモデルが設定されていたほか、足回りには前後にマクファーソン・ストラット式サスペンションと、260mm大径ディスクブレーキを装着しています。
走行性能の高さもさることながら、約5.9kgという軽量な脱着式ソフトトップ「ロールトップ」を備えており、これを取り外せばタルガトップ風のオープンカーとして、風を切りながら心地よくドライブを楽しめる点も、このS660の魅力の1つです。

最大の特徴は軽自動車として世界初となる、電動開閉式ルーフのアクティブトップ仕様モデルを設定していることですが、パワーウェイトレシオが低いため加速力は高く、足回りは固く調整されていて重心も低いため、コーナーでも安定感のあるドライブを楽しめます。
<年式:予算目安>
2014年式:72万円~178万円
2015年式:106万円~204万円
2016年式:90万円~172万円
2017年式:128万円~179万円
2018年式:128万円~185万円
2019年式:129万円~195万円
2020年式:129万円~210万円
2021年式:160万円~207万円
2022年式:150万円~196万円
2023年式:150万円~207万円
2024年式:195万円~250万円
2025年式:流通量希少のため算出不可
ダイハツ コペン「ローブ」の中古車は、現時点で中古車市場に300台以上が流通しています。
ダイハツ・コペンは、他の軽自動車にはない「オープンボディ」「個性的なデザイン」「優れた走行性能」といった独自の魅力を持つモデルです。こうした特長から熱心なファンが多く、中古車市場においても高い人気を維持しています。その結果、需要と供給のバランスにより価格は高値安定となっており、状態のよい車両では新車に近い価格が設定されることも少なくありません。
モノトーン
・リキッドシルバーメタリック
・ブリティッシュグリーンマイカ
・パールホワイトIII
・ブライトシルバーメタリック
・ブラックマイカメタリック
・マタドールレッドパール
・トニコオレンジメタリック
・ジョーヌイエロー
・クリアブルークリスタルメタリック
2トーン(ローブおよびローブS専用カラー)
・ブラックマイカメタリック×マタドールレッドパール
この中では、落ち着いた緑色の「ブリティッシュグリーンマイカ」と、温かみのある白色の「パールホワイトIII」が人気です。パールホワイトIIIは有償カラーですが、全グレードで好まれています。なお、メーカーオプションをつけると、ルーフカラーを「ブラック」「ワインレッド」「シルバー」のいずれかに変更可能です。
ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,280mm(ローブの場合)
タイプやグレードごとに装備内容は異なりますが、「ABS(EBD機能付き)」や「ロールバー(エアロディフレクター付き)」といった安全装備は、すべてのモデルに共通して標準搭載。
快適装備も充実しており、±15mmの範囲でドライビングポジションを調整できる「チルトステアリング」や、ほぼ自動で全閉する「トランクフードイージークローザー」なども搭載。
他には、約20秒で開閉できる電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」や、電子カードキーでドアやトランクの施錠・解錠を行える「イモビライザー機能付きキーフリーシステム」などが取り入れられています。
デビュー当初のボディタイプは、代名詞となった電動式ルーフを持つ「アクティブトップモデル」と、脱着が可能な樹脂ルーフを採用した「ディタッチャブルトップ」の2本立てでした。
また、低回転でのトルクをどうしても犠牲にする一般的なシングルターボと比較し、低回転のトルクを活かしつつ高回転でのパワーも両立した「ツインスクロールターボ」を備える、直列4気筒DOHCエンジンを搭載していました。
2代目(現行モデル):2014年~
2012年4月に初代モデルの製造が終了してから、約2年の空白を経て登場した2代目モデルには、ボディを切れ目なく繋げることで剛性と走行安定性の向上を図る「D-Frame」という骨格構造が採用されています。
また、このD-Frameの採用により、購入後もオーナーの気分でボディデザインを着せ替えできる「Dress-Formation」という、他の車種にはないボディ脱着構造を持っているのが特徴です。
ただ、時代に応じて排ガス性能を高めるため、可変バルブ機構を備えるエンジンに換装した結果、最大トルクが初代モデルよりスペックダウンしています。とはいえ、軽い車重を活かした切れの良い加速性や、車高の低さによる走行安定性の高さなどは、先代モデルに引けを取りません。

同社のスポーツオープンモデルであるコペンと同じ、可変バルブ機構を持った「KF-VET型エンジン」を搭載しており、16インチの大径タイヤやレットピンストライプ付エアロバンパーなど、外観にスポーティーさを感じさせる専用パーツを採用していたり、サスペンションに専用チューニングを施されていたりする点が特徴です。
<年式:予算目安>
2015年式:69万円~140万円
2016年式:45万円~152万円
2017年式:43万円~134万円
2018年式:76万円~152万円
2019年式:100万円~145万円
2020年式:140万円~142万円
ダイハツ キャストスポーツ「スポーツSAIII」の中古車は、現時点で中古車市場に140台ほどが流通しています。
キャストスポーツは2020年に販売終了となったこともあり、市場に出回る中古車の流通量は年々減少傾向にあります。特に状態の良い個体や低走行車は希少価値が高まっており、見つけにくくなっているのが現状です。
価格帯については、お手頃なエントリーレベルの車両から、新車価格に近いプレミアムな価格が付けられているものまで幅広く存在。全体的な傾向としては、内外装の状態が良好でメンテナンス履歴の整った高価格帯の車両が多く流通していました。
モノトーン
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII
2トーン
・ブラックマイカメタリック(シャイニングレッドルーフ)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト/ブラックマイカメタリック)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト/シャイニングレッド)
・ブライトシルバーメタリック(シャイニングレッドルーフ)
・ブライトシルバーメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/ブラックマイカメタリック)
・ブライトシルバーメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/シャイニングレッド)
・パールホワイトIII(シャイニングレッドルーフ)
・パールホワイトIII+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/ブラックマイカメタリック)
・パールホワイトIII+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/シャイニングレッド)
基本のボディカラーは3色とシンプルながら、ドアミラーやピラーパネルのカラーアレンジ、さらにデザインフィルムトップのオプションを組み合わせられるため、多彩なカラーバリエーションを楽しめます。この中では、クリームがかった白色の「パールホワイトIII」をベースにしたボディカラーが人気です。
ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,600mm(スポーツSAIIIの場合)
他にも「ステアリングチルト機構」「フルートエアコン」などが、ダイハツ キャストスポーツには搭載されています。
キャストスポーツは、SUVテイストの強い「アクティバ」と、モダンなデザインの「スタイル」がデビューした翌月の2015年10月に販売開始されました。
同型エンジンを搭載するコペンと異なり、キャストスポーツにはMTモデルが設定されていませんでした。ただ、シフトダウンの際に瞬間的に回転を上げ、スムースな変速を行う「ブリッピング制御」という機能を組み込み、優れた応答性とシフトチェンジの楽しさを兼ね備えた「パドルシフト付き7速CVT」を搭載しているため、軽自動車の枠を超える質感の高い走りを体感できます。
2020年3月にはアクティバとともに生産終了となりますが、ダイハツがかつて生産し現在中古車価格が高騰しつつある、軽セダン・スポーツツアラーの「ソニカ」同様、今も根強いファンの多いモデルです。

軽自動車離れした優れた走行性能と独特のスタイリングから、同時代のライバルである「オートザム AZ-1」「スズキ カプチーノ」とともに平成のABCトリオとして一世を風靡し、販売終了から30年近く経った現在でも全国に専門ショップが存在するほどの人気と、高い中古車販売価格を維持しています。
<年式:予算目安>
1991年式:49万円~208万円
1992年式:58万円~151万円
1993年式:84万円~240万円
1994年式:109万円~198万円
1995年式:90万円~98万円
1996年式:流通量希少のため算出不可
ホンダ ビート「ベースグレード」の中古車は、現時点で中古車市場に110台以上が流通しています。
ホンダ ビートは販売終了からすでに30年が経過しているにもかかわらず、現在もなお中古車市場で流通が見られました。
ただ、年数の経過とともに良好なコンディションを保った個体は次第に数を減らしており、そうした希少な車両には高いプレミアム価値が付きやすくなっています。新車価格を大きく上回るプレミアム価格で取引されるケースも珍しくありません。
・クレタホワイト
・カーニバルイエロー
・ブレードシルバー・メタリック
・フェスティバルレッド
この中では、スポーツカーの象徴的カラーともいえる「カーニバルイエロー」と「フェスティバルレッド」が、当時も現在も人気を集めているようです。
ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,175mm(全グレード共通)
一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。ホンダ ビートは新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。
ホンダ ビートは、市販車としては世界で初めてフルオープンモノコックボディを採用したモデルです。
車体中央に横置きされた自然吸気(NA)エンジンが搭載されており、ホンダ独自のエンジン制御技術「MTREC(マルチスロットル電子制御システム)」を採用。このシステムにより、ターボを用いずに自然吸気エンジンながらも、軽自動車の自主規制上限である64馬力を実現しました。さらに、ターボエンジンにありがちなコスト増や耐久性の課題も見事にクリアしています。
また、ドライバーのキャビンを最優先に設計しているのも特徴。そこからエンジンルームやトランクを構成し、キャビンの剛性は大型断面の骨格、二重構造のサイドシル、ボックス断面のフロアトンネルによって強化されました。
新車販売台数は累計33,892台と決して多くはなかったものの、1991年の発売から30年が経過した2021年の時点でおよそ半数にあたる17,000台以上が現存していると言われています。現在も中古車市場ではおよそ130台前後が流通しており、その希少性にもかかわらず一定数が取引されていることから、ビートの根強い人気と高い支持がうかがえます。

おしゃれなネーミングと丸みを帯びたデザインから「デートカー」だと思われている方も多いようですが、同社の人気ホットモデルであるアルトワークス用に開発されたターボエンジンが搭載されており、実は走行性能においても一級品の実力を持っています。
<年式:予算目安>
1991年式:86万円~178万円
1992年式:76万円~200万円
1993年式:78万円~289万円
1994年式:75万円~144万円
1995年式:73万円~275万円
1996年式:69万円~520万円
1997年式:68万円~185万円
1998年式:55万円~103万円
スズキ カプチーノ「ベースグレード」の中古車は、現時点で中古車市場に80台以上が流通しています。
カプチーノは現在も幅広い世代に支持されており、中古車市場では価格が高値で安定しています。走行距離が10万kmを超える車両でも、100万円以上の値が付くケースは珍しくありません。さらに、状態の良い個体に関しては、新車時の価格を大きく上回ることもあります。
・マーキュリーシルバーメタリック
・アンタレスレッド
・ダークターコイズグリーンメタリック
この中では、スポーティー感あふれる「アンタレスレッド」が人気を博していました。
ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,185mm(ベースグレードの場合)
一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。スズキ カプチーノは新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。
軽2シータースポーツカーという要素は、同時代にしのぎを削った「マツダ AZ₋1」や「ホンダ ビート」と共通しますが、このカプチーノだけはフロント部分にエンジンを縦置きする、FRレイアウトが採用されています。
また、FRレイアウト採用の副産物として、AZ-1とビートがいずれも前後ストラット型サスペンションを搭載しているのに対し、カプチーノは軽自動車初の「四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション」が採用されているのが特徴です。
さらに、ブレーキは4輪ディスクブレーキを採用していますが、フロントに当時としては軽自動車への搭載が珍しかった、ベンチレーテッドタイプを搭載していました。

走行性能の高さと人気は「平成のABCトリオ」を形成していた「ビート」や「カプチーノ」とともに横並びですが、生産台数が少なかったことから中古車市場では、新車価格を超えるプレミア価格がつけられています。
<年式:予算目安>
1992年式:300万円~ASK(販売店へ問い合わせ)
1993年式:205万円~311万円
1994年式:332万円~ASK(販売店へ問い合わせ)
1995年式:流通量希少のため算出不可
マツダ AZ-1の中古車は、現時点で中古車市場に8台ほどが出回っています。
4年間という短い販売期間もあって、総生産台数は4,400台ほどと少なめです。また、根強いファンが多く、オーナーがなかなか手放さない傾向にあります。そのため、中古車市場での販売価格は軒並み新車価格以上であり、同じABCトリオのビート・カプチーノを大幅に上回るプレミア価格となっているのが現状です。
・クラシックレッド×ベネシアングレーメタリック
・サイベリアブルー×ベネシアングレーメタリック
いずれもツートンで新車時代の人気は真っ二つに割れていましたが、中古車市場ではどちらかというと色あせしにくい「サイベリアブルー×ベネシアングレーメタリック」のほうが人気です。
ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,150mm
一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。マツダ AZ-1は新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。
MRの軽2シータースポーツカーである点など、ライバルのホンダ ビートとはキャラクター的にかぶる面も多いですが、AZ-1はガルウィング型の乗降用ドアを備えていたという、唯一無二の個性があります。
また、スズキ アルトワークスと同型、つまりFRであるカプチーノと同じターボエンジンをミッドシップに搭載していたため、ハンドリングの俊敏さに関しては、カプチーノを凌駕していました。
ただ、「究極のハンドリングカー」という異名がつくほど旋回能力が高いにもかかわらず、足回りがやや貧弱で純真位置が車体後方に偏っていたため、操作を誤るとスピンや横転してしまう、非常に運転の難しい車に仕上がっていました。

ゆるふわ系の可愛らしい見た目が魅力のノーマルモデルと、それとは異なるスポーティーで攻撃的なデザインがあり、MAX64psを発生するインタークーラー付ターボエンジンによる走行性能の高さから、アルトワークスの廃止を嘆くユーザーから高い支持を集めていました。
<年式:予算目安>
2003年式:25万円~120万円
2004年式:31万円~125万円
2005年式:30万円~137万円
2006年式:35万円~160万円
2007年式:24万円~139万円
2008年式:48万円~185万円
ラパンSSの中古車は、現時点で中古車市場に110台以上が流通しています。
他のモデルと比べて販売期間が古いのですが、装備が充実しているためか価格はやや高めに設定されています。状態が非常に良い希少な車両については、新車価格(120万円前後)を大きく上回るケースも少なくありません。
中には、高年式の最上級グレードであるXと同等の価格が付けられている個体も見られました。
・ブルーイッシュブラックパール3
・スペリアホワイト
・アズールグレーパールメタリック
・ブライトレッド2
スズキ ラパン XやLには、可愛らしいフォルムに合ったくすみカラーを設定。しかし、SSにはレーシーな走りにマッチするカラーがラインナップされています。この中では、ラパンSS専用色で角度によって青みが出る黒色の「ブルーイッシュブラックパール3」や、同じくラパンSS専用色で青みがかったグレーの「アズールグレーパールメタリック」が人気です。
ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,495mm
他にも「集中ドアロック」「本革巻きステアリング」「UVカットガラス」などといった快適装備も搭載されています。
スズキの大人気銘柄であるラパンにとって異色の存在で、現時点では最初で最後のスポーツモデルであるラパンSSは、初代ラパン販売中の2003年9月に行われた一部改良時に追加設定されました。
歴代ラパンでは唯一、5速MTが設定されているほか、足周りにはノーマルモデルより車高を10mm下げた専用のサスペンションと、165幅の14インチタイヤが装着されていました。
外観では、フロントフェイスが丸型のヘッドライトと大型の丸型フォグランプに変更されているほか、インテリアにMOMO社製の本革巻きステアリングや、ヘッドレスト一体式の専用スポーツバケットシートを採用するなど、全体的に旧車のカスタムスポーツカーを思わせる雰囲気を持っていたのが特徴です。
※本記事は、2025年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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ただ、各自動車メーカーは「走りの楽しい軽自動車が欲しい」というユーザーの要望に応えるべく、限られたエンジンのパワーを最大限に活かした走行性能の高い軽自動車をリリースしています。
そこで今回は、走行性能が優れている点で人気を博している軽自動車を7台紹介したうえで、それぞれのスペックや特徴、中古車相場などを比較してみたいと思います。
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走行性能の優れている軽自動車が人気の理由
まずは、走行性能に優れている軽自動車が新車・中古車問わず、なぜ現在高い人気を博しているのか、その主な理由について整理しておきましょう。普通車よりもスピード感を得られる
軽自動車であろうと普通車であろうと、走行性能が高かろうとそうではなかろうと、同じ道を走行している限り当然ながら法定速度は同じです。ただ、軽自動車は普通車よりサイズが小さく車高も低いことが多いため、同じ速度で走っていたとしても、普通車より疾走感やスピード感を感じることができます。また、スピードの出し過ぎは禁物ですが、走行性能に優れた軽自動車は、普通車よりもパワーウェイトレシオが小さいことも多いため、最高速度に達するまでの加速力では、並の普通車を上回ることがあります。
デザインやカラーリングがカッコいい
走行性能のよい軽自動車は、居住性より空力性能を重視するため、軽ハイトールワゴンに比べると車高が低く、無駄の省かれた流線形のデザインをしていることが多いです。また、ボディカラーにしても、他の軽自動車に多いポップでファニーなカラーではなく、スポーティーなイメージの「赤・青・黒・黄」などといったカラーが設定されています。
軽ハイトールや軽セダンなど、他のタイプの軽自動車とは一味違うデザインやカラーリングが、カッコよくて個性を主張できるという理由から、走行性能が優れている軽自動車を購入するユーザーも多いようです。
一般的な軽自動車と維持費がそれほど変わらない
軽自動車のエンジン排気量は、法律によって「660㏄まで」と定められています。そのため、毎年4月1日時点での所有者に課せられる軽自動車税の金額は、一律で決まっています。これは、パワートレインや足回りに工夫を凝らし、ボディの軽量化や空力の最適化などによって走行性能を限界まで引き上げた軽自動車であっても、燃費性能や居住性を重視した軽自動車であっても、金額は変わりません。また、自動車重量税や自賠責保険料も一律であるため、軽自動車であれば車検代はほぼ変わりません。
走行性能が高いと燃費性能が若干低く、消耗品などの値段もやや高額なため、日ごろのガソリン代やメンテナンス代は多少かさむかもしれませんが、普通車より維持費がかからないという軽自動車の強みは変わりません。
ホンダ S660

ホンダ S660の特長
ホンダ S660は、数多くの名スポーツカーを世に送り出してきたホンダが、2015年~2022年まで販売していた、オープンスポーツ軽自動車です。独自のサウンドチューンが施された、新開発のターボチャージャー付エンジンによる楽しくてパワフルな走りと、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)オープンという軽規格では他に類を見ない個性的なボディタイプで人気を博しました。
ホンダ S660の中古車相場
ホンダ S660において最も人気を集めている「α」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2015年式:117万円~325万円
2016年式:124万円~370万円
2017年式:125万円~258万円
2018年式:165万円~309万円
2019年式:160万円~277万円
2020年式:135万円~418万円
2021年式:165万円~400万円
ホンダ S660「α」の中古車は、現時点で中古車市場に400台以上が流通しています。
S660は、現役時代のように半年から1年以上の納車待ちや価格の高騰が見られるほどではないものの、中古車市場では年式・グレード・車両の状態にかかわらず、他の軽自動車と比べて依然として高値で取引されています。
中でも「ワンオーナー」や走行距離0.5km未満などのS660は価格が高騰しており、当時の新車価格である200万円を大きく超えるプレミア価格がつけられていました。
人気のボディカラー
S660のボディカラーは、下記の7色が設定されています。・プレミアムスターホワイト・パール
・アラバスター・シルバーメタリック
・ナイトホークブラック・パール
・フレンチブルー・パール
・アクティブグリーン・パール
・フレームレッド
・ソニックグレー・パール(Modulo X・バージョンZのみ)
この中では、全グレードに設定されており、真珠のように上品かつラグジュアリーな輝きを放つ定番の「プレミアムスターホワイト・パール」が人気です。
スペック
エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCターボ最高出力64ps(αの場合)ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,180mm(αの場合)
装備
S660は、カラーバリエーションが豊富で高級感がある上級グレードの「α」と、シンプルでシックな雰囲気を持つベースグレードの「β」という2グレード構成になっています。それぞれ、グレードによって標準装備されている用品が異なりますが、「ブラック・サブリフレクターLEDヘッドライト」「ミッドモード付フルオート・エアコンディショナー」などの装備は、全てのグレードに標準装備です。
S660「α」には他にも「クルーズコントロール」「シティーブレーキアクティブシステム」といった予防安全装備が標準装備されています。
先代モデルとの比較
初代(最終モデル):2015年~2022年ホンダとしては、1996年に販売を終了したビート以来、約19年ぶりの軽オープンスポーツモデルとしてデビューしたのが、このS660です。
MRならではの高いハンドリング応答力と、専用設計のターボチャージャーを備えた高回転型DOHCエンジンによる、メリハリの利いた加速性能を併せ持っています。
また、走りの楽しさを満喫できる軽初の6速MTモデルと、7速パドルシフト付CVTモデルが設定されていたほか、足回りには前後にマクファーソン・ストラット式サスペンションと、260mm大径ディスクブレーキを装着しています。
走行性能の高さもさることながら、約5.9kgという軽量な脱着式ソフトトップ「ロールトップ」を備えており、これを取り外せばタルガトップ風のオープンカーとして、風を切りながら心地よくドライブを楽しめる点も、このS660の魅力の1つです。
ダイハツ コペン

ダイハツ コペンの特長
コペンとは、ダイハツが1993年に生産を終了した「リーザスパイダー」以来、約20年ぶりにリリースしたオープンカータイプの軽自動車です。最大の特徴は軽自動車として世界初となる、電動開閉式ルーフのアクティブトップ仕様モデルを設定していることですが、パワーウェイトレシオが低いため加速力は高く、足回りは固く調整されていて重心も低いため、コーナーでも安定感のあるドライブを楽しめます。
ダイハツ コペンの中古車相場
ダイハツ コペンにおいて最も人気を集めている「ローブ」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2014年式:72万円~178万円
2015年式:106万円~204万円
2016年式:90万円~172万円
2017年式:128万円~179万円
2018年式:128万円~185万円
2019年式:129万円~195万円
2020年式:129万円~210万円
2021年式:160万円~207万円
2022年式:150万円~196万円
2023年式:150万円~207万円
2024年式:195万円~250万円
2025年式:流通量希少のため算出不可
ダイハツ コペン「ローブ」の中古車は、現時点で中古車市場に300台以上が流通しています。
ダイハツ・コペンは、他の軽自動車にはない「オープンボディ」「個性的なデザイン」「優れた走行性能」といった独自の魅力を持つモデルです。こうした特長から熱心なファンが多く、中古車市場においても高い人気を維持しています。その結果、需要と供給のバランスにより価格は高値安定となっており、状態のよい車両では新車に近い価格が設定されることも少なくありません。
人気のボディカラー
ダイハツ コペンのボディカラーは、モノトーン9色、2トーン1色が設定されています。モノトーン
・リキッドシルバーメタリック
・ブリティッシュグリーンマイカ
・パールホワイトIII
・ブライトシルバーメタリック
・ブラックマイカメタリック
・マタドールレッドパール
・トニコオレンジメタリック
・ジョーヌイエロー
・クリアブルークリスタルメタリック
2トーン(ローブおよびローブS専用カラー)
・ブラックマイカメタリック×マタドールレッドパール
この中では、落ち着いた緑色の「ブリティッシュグリーンマイカ」と、温かみのある白色の「パールホワイトIII」が人気です。パールホワイトIIIは有償カラーですが、全グレードで好まれています。なお、メーカーオプションをつけると、ルーフカラーを「ブラック」「ワインレッド」「シルバー」のいずれかに変更可能です。
スペック
エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ最高出力64ps(ローブの場合)ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,280mm(ローブの場合)
装備
ダイハツ コペンには、「GR SPORT(ハイパフォーマンス仕様)」、「ローブ(上品で都会的なスタイル)」、「エクスプレイ(多面体を活かした個性的なデザイン)」の3つのグレードが用意されています。タイプやグレードごとに装備内容は異なりますが、「ABS(EBD機能付き)」や「ロールバー(エアロディフレクター付き)」といった安全装備は、すべてのモデルに共通して標準搭載。
快適装備も充実しており、±15mmの範囲でドライビングポジションを調整できる「チルトステアリング」や、ほぼ自動で全閉する「トランクフードイージークローザー」なども搭載。
他には、約20秒で開閉できる電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」や、電子カードキーでドアやトランクの施錠・解錠を行える「イモビライザー機能付きキーフリーシステム」などが取り入れられています。
先代モデルとの比較
初代(先代モデル):2002年~2012年デビュー当初のボディタイプは、代名詞となった電動式ルーフを持つ「アクティブトップモデル」と、脱着が可能な樹脂ルーフを採用した「ディタッチャブルトップ」の2本立てでした。
また、低回転でのトルクをどうしても犠牲にする一般的なシングルターボと比較し、低回転のトルクを活かしつつ高回転でのパワーも両立した「ツインスクロールターボ」を備える、直列4気筒DOHCエンジンを搭載していました。
2代目(現行モデル):2014年~
2012年4月に初代モデルの製造が終了してから、約2年の空白を経て登場した2代目モデルには、ボディを切れ目なく繋げることで剛性と走行安定性の向上を図る「D-Frame」という骨格構造が採用されています。
また、このD-Frameの採用により、購入後もオーナーの気分でボディデザインを着せ替えできる「Dress-Formation」という、他の車種にはないボディ脱着構造を持っているのが特徴です。
ただ、時代に応じて排ガス性能を高めるため、可変バルブ機構を備えるエンジンに換装した結果、最大トルクが初代モデルよりスペックダウンしています。とはいえ、軽い車重を活かした切れの良い加速性や、車高の低さによる走行安定性の高さなどは、先代モデルに引けを取りません。
ダイハツ キャストスポーツ

ダイハツ キャストスポーツの特長
キャストスポーツは、ダイハツが2015年から販売していた軽SUVである「キャスト」の、スポーツツアラーモデルです。同社のスポーツオープンモデルであるコペンと同じ、可変バルブ機構を持った「KF-VET型エンジン」を搭載しており、16インチの大径タイヤやレットピンストライプ付エアロバンパーなど、外観にスポーティーさを感じさせる専用パーツを採用していたり、サスペンションに専用チューニングを施されていたりする点が特徴です。
ダイハツ キャストスポーツの中古車相場
ダイハツ キャストスポーツにおいて最も人気を集めている「スポーツSAIII」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2015年式:69万円~140万円
2016年式:45万円~152万円
2017年式:43万円~134万円
2018年式:76万円~152万円
2019年式:100万円~145万円
2020年式:140万円~142万円
ダイハツ キャストスポーツ「スポーツSAIII」の中古車は、現時点で中古車市場に140台ほどが流通しています。
キャストスポーツは2020年に販売終了となったこともあり、市場に出回る中古車の流通量は年々減少傾向にあります。特に状態の良い個体や低走行車は希少価値が高まっており、見つけにくくなっているのが現状です。
価格帯については、お手頃なエントリーレベルの車両から、新車価格に近いプレミアムな価格が付けられているものまで幅広く存在。全体的な傾向としては、内外装の状態が良好でメンテナンス履歴の整った高価格帯の車両が多く流通していました。
人気のボディカラー
ダイハツ キャストスポーツのボディカラーは、モノトーン3色、2トーン9色が設定されています。モノトーン
・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII
2トーン
・ブラックマイカメタリック(シャイニングレッドルーフ)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト/ブラックマイカメタリック)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト/シャイニングレッド)
・ブライトシルバーメタリック(シャイニングレッドルーフ)
・ブライトシルバーメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/ブラックマイカメタリック)
・ブライトシルバーメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/シャイニングレッド)
・パールホワイトIII(シャイニングレッドルーフ)
・パールホワイトIII+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/ブラックマイカメタリック)
・パールホワイトIII+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/シャイニングレッド)
基本のボディカラーは3色とシンプルながら、ドアミラーやピラーパネルのカラーアレンジ、さらにデザインフィルムトップのオプションを組み合わせられるため、多彩なカラーバリエーションを楽しめます。この中では、クリームがかった白色の「パールホワイトIII」をベースにしたボディカラーが人気です。
スペック
エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCターボ最高出力64ps(スポーツSAIIIの場合)ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,600mm(スポーツSAIIIの場合)
装備
ダイハツ キャストスポーツ「スポーツSAIII」には、そのグレード名通り「衝突回避支援ブレーキ機能」「誤発進抑制制御機能」「先行車発進お知らせ機能」などといった、ダイハツの予防安全技術である「スマートアシストIII」が標準装備されています。他にも「ステアリングチルト機構」「フルートエアコン」などが、ダイハツ キャストスポーツには搭載されています。
先代モデルとの比較
初代(最終モデル):2015年~2020年キャストスポーツは、SUVテイストの強い「アクティバ」と、モダンなデザインの「スタイル」がデビューした翌月の2015年10月に販売開始されました。
同型エンジンを搭載するコペンと異なり、キャストスポーツにはMTモデルが設定されていませんでした。ただ、シフトダウンの際に瞬間的に回転を上げ、スムースな変速を行う「ブリッピング制御」という機能を組み込み、優れた応答性とシフトチェンジの楽しさを兼ね備えた「パドルシフト付き7速CVT」を搭載しているため、軽自動車の枠を超える質感の高い走りを体感できます。
2020年3月にはアクティバとともに生産終了となりますが、ダイハツがかつて生産し現在中古車価格が高騰しつつある、軽セダン・スポーツツアラーの「ソニカ」同様、今も根強いファンの多いモデルです。
ホンダ ビート

ホンダ ビートの特長
ビートは、ホンダが1991年~1996年にわたって製造・販売していた、オープンボディを持つMRスポーツ軽自動車です。軽自動車離れした優れた走行性能と独特のスタイリングから、同時代のライバルである「オートザム AZ-1」「スズキ カプチーノ」とともに平成のABCトリオとして一世を風靡し、販売終了から30年近く経った現在でも全国に専門ショップが存在するほどの人気と、高い中古車販売価格を維持しています。
ホンダ ビートの中古車相場
ホンダ ビートにおいて、販売当時最も人気を得ていた「ベースグレード」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
1991年式:49万円~208万円
1992年式:58万円~151万円
1993年式:84万円~240万円
1994年式:109万円~198万円
1995年式:90万円~98万円
1996年式:流通量希少のため算出不可
ホンダ ビート「ベースグレード」の中古車は、現時点で中古車市場に110台以上が流通しています。
ホンダ ビートは販売終了からすでに30年が経過しているにもかかわらず、現在もなお中古車市場で流通が見られました。
ただ、年数の経過とともに良好なコンディションを保った個体は次第に数を減らしており、そうした希少な車両には高いプレミアム価値が付きやすくなっています。新車価格を大きく上回るプレミアム価格で取引されるケースも珍しくありません。
人気のボディカラー
ホンダ ビートのボディカラーは、下記の4色が設定されていました。・クレタホワイト
・カーニバルイエロー
・ブレードシルバー・メタリック
・フェスティバルレッド
この中では、スポーツカーの象徴的カラーともいえる「カーニバルイエロー」と「フェスティバルレッド」が、当時も現在も人気を集めているようです。
スペック
エンジンは、656㏄直列3気筒12バルブSOHC最高出力64ps(全グレード共通)ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,175mm(全グレード共通)
税金
まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税(軽自動車税)は、本来「10,800円/年」ですが、ホンダビートは全ての中古車が新規登録等から13年以上経過しているため、「12,900円/年」に加算されます。(自動車税の増額は新規登録等から13年経過した時の1回のみ)一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。ホンダ ビートは新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。
先代モデルとの比較
初代(最終モデル):1991年~1996年ホンダ ビートは、市販車としては世界で初めてフルオープンモノコックボディを採用したモデルです。
車体中央に横置きされた自然吸気(NA)エンジンが搭載されており、ホンダ独自のエンジン制御技術「MTREC(マルチスロットル電子制御システム)」を採用。このシステムにより、ターボを用いずに自然吸気エンジンながらも、軽自動車の自主規制上限である64馬力を実現しました。さらに、ターボエンジンにありがちなコスト増や耐久性の課題も見事にクリアしています。
また、ドライバーのキャビンを最優先に設計しているのも特徴。そこからエンジンルームやトランクを構成し、キャビンの剛性は大型断面の骨格、二重構造のサイドシル、ボックス断面のフロアトンネルによって強化されました。
新車販売台数は累計33,892台と決して多くはなかったものの、1991年の発売から30年が経過した2021年の時点でおよそ半数にあたる17,000台以上が現存していると言われています。現在も中古車市場ではおよそ130台前後が流通しており、その希少性にもかかわらず一定数が取引されていることから、ビートの根強い人気と高い支持がうかがえます。
スズキ カプチーノ

スズキ カプチーノの特長
カプチーノは、スズキが1991年11月~1998年10月までの約7年間販売していた、スポーツタイプのオープン軽自動車です。おしゃれなネーミングと丸みを帯びたデザインから「デートカー」だと思われている方も多いようですが、同社の人気ホットモデルであるアルトワークス用に開発されたターボエンジンが搭載されており、実は走行性能においても一級品の実力を持っています。
スズキ カプチーノの中古車相場
スズキ カプチーノの「ベースグレード」を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
1991年式:86万円~178万円
1992年式:76万円~200万円
1993年式:78万円~289万円
1994年式:75万円~144万円
1995年式:73万円~275万円
1996年式:69万円~520万円
1997年式:68万円~185万円
1998年式:55万円~103万円
スズキ カプチーノ「ベースグレード」の中古車は、現時点で中古車市場に80台以上が流通しています。
カプチーノは現在も幅広い世代に支持されており、中古車市場では価格が高値で安定しています。走行距離が10万kmを超える車両でも、100万円以上の値が付くケースは珍しくありません。さらに、状態の良い個体に関しては、新車時の価格を大きく上回ることもあります。
人気のボディカラー
スズキ カプチーノのボディカラーは、下記の3色が設定されていました。・マーキュリーシルバーメタリック
・アンタレスレッド
・ダークターコイズグリーンメタリック
この中では、スポーティー感あふれる「アンタレスレッド」が人気を博していました。
スペック
エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブICターボ最高出力64ps(ベースグレードの場合)ボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,185mm(ベースグレードの場合)
税金
まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税(軽自動車税)は、本来「10,800円/年」ですが、スズキ カプチーノは全ての中古車が新規登録等から13年以上経過しているため、「12,900円/年」に加算されます。(自動車税の増額は新規登録等から13年経過した時の1回のみ)一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。スズキ カプチーノは新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。
先代モデルとの比較
初代(最終モデル):1991年~1998年軽2シータースポーツカーという要素は、同時代にしのぎを削った「マツダ AZ₋1」や「ホンダ ビート」と共通しますが、このカプチーノだけはフロント部分にエンジンを縦置きする、FRレイアウトが採用されています。
また、FRレイアウト採用の副産物として、AZ-1とビートがいずれも前後ストラット型サスペンションを搭載しているのに対し、カプチーノは軽自動車初の「四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション」が採用されているのが特徴です。
さらに、ブレーキは4輪ディスクブレーキを採用していますが、フロントに当時としては軽自動車への搭載が珍しかった、ベンチレーテッドタイプを搭載していました。
マツダ AZ-1

マツダ AZ-1の特長
AZ-1は、マツダがバブル全盛期に国内販売網を強化するために展開していた「マツダ5チャンネル体制」で誕生したオートザムが販売していた、軽規格の2シータースポーツクーペです。走行性能の高さと人気は「平成のABCトリオ」を形成していた「ビート」や「カプチーノ」とともに横並びですが、生産台数が少なかったことから中古車市場では、新車価格を超えるプレミア価格がつけられています。
マツダ AZ-1の中古車相場
マツダ AZ-1を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
1992年式:300万円~ASK(販売店へ問い合わせ)
1993年式:205万円~311万円
1994年式:332万円~ASK(販売店へ問い合わせ)
1995年式:流通量希少のため算出不可
マツダ AZ-1の中古車は、現時点で中古車市場に8台ほどが出回っています。
4年間という短い販売期間もあって、総生産台数は4,400台ほどと少なめです。また、根強いファンが多く、オーナーがなかなか手放さない傾向にあります。そのため、中古車市場での販売価格は軒並み新車価格以上であり、同じABCトリオのビート・カプチーノを大幅に上回るプレミア価格となっているのが現状です。
人気のボディカラー
マツダ AZ-1のボディカラーは、下記の2パターンが設定されていました。・クラシックレッド×ベネシアングレーメタリック
・サイベリアブルー×ベネシアングレーメタリック
いずれもツートンで新車時代の人気は真っ二つに割れていましたが、中古車市場ではどちらかというと色あせしにくい「サイベリアブルー×ベネシアングレーメタリック」のほうが人気です。
スペック
エンジンは、657㏄直列3気筒12バルブDOHCICターボ最高出力64psボディサイズは、全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,150mm
税金
まず毎年4月1日時点の所有者に対して課せられる自動車税(軽自動車税)は、本来「10,800円/年」ですが、マツダ AZ-1は全ての中古車が新規登録等から13年以上経過しているため、「12,900円/年」に加算されます。(自動車税の増額は新規登録等から13年経過した時の1回のみ)一方、継続車検時に2年分まとめて支払うことになる自動車重量税に関しては、新規登録等から13年経過・18年経過と2回増額となります。マツダ AZ-1は新規等登録から18年経過しているため、本来「6,600円」ですが、「8,800円」に税額がアップします。
先代モデルとの比較
初代(最終モデル):1992年~1995年MRの軽2シータースポーツカーである点など、ライバルのホンダ ビートとはキャラクター的にかぶる面も多いですが、AZ-1はガルウィング型の乗降用ドアを備えていたという、唯一無二の個性があります。
また、スズキ アルトワークスと同型、つまりFRであるカプチーノと同じターボエンジンをミッドシップに搭載していたため、ハンドリングの俊敏さに関しては、カプチーノを凌駕していました。
ただ、「究極のハンドリングカー」という異名がつくほど旋回能力が高いにもかかわらず、足回りがやや貧弱で純真位置が車体後方に偏っていたため、操作を誤るとスピンや横転してしまう、非常に運転の難しい車に仕上がっていました。
スズキ ラパンSS

スズキ ラパンSSの特長
ラパンSSは、愛嬌のあるクラシカルなデザインで、発売当初から女性や若者を中心に高い人気を維持している「スズキ ラパン」の初代モデル途中から設定されたスポーツモデルです。ゆるふわ系の可愛らしい見た目が魅力のノーマルモデルと、それとは異なるスポーティーで攻撃的なデザインがあり、MAX64psを発生するインタークーラー付ターボエンジンによる走行性能の高さから、アルトワークスの廃止を嘆くユーザーから高い支持を集めていました。
スズキ ラパンSSの中古車相場
ラパンSSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。<年式:予算目安>
2003年式:25万円~120万円
2004年式:31万円~125万円
2005年式:30万円~137万円
2006年式:35万円~160万円
2007年式:24万円~139万円
2008年式:48万円~185万円
ラパンSSの中古車は、現時点で中古車市場に110台以上が流通しています。
他のモデルと比べて販売期間が古いのですが、装備が充実しているためか価格はやや高めに設定されています。状態が非常に良い希少な車両については、新車価格(120万円前後)を大きく上回るケースも少なくありません。
中には、高年式の最上級グレードであるXと同等の価格が付けられている個体も見られました。
人気のボディカラー
スズキ ラパンSSのボディカラーは、下記の4色が設定されていました。・ブルーイッシュブラックパール3
・スペリアホワイト
・アズールグレーパールメタリック
・ブライトレッド2
スズキ ラパン XやLには、可愛らしいフォルムに合ったくすみカラーを設定。しかし、SSにはレーシーな走りにマッチするカラーがラインナップされています。この中では、ラパンSS専用色で角度によって青みが出る黒色の「ブルーイッシュブラックパール3」や、同じくラパンSS専用色で青みがかったグレーの「アズールグレーパールメタリック」が人気です。
スペック
エンジンは、658㏄直列3気筒12バルブDOHCICターボ最高出力64psボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,495mm
装備
スズキ ラパンSSには「運転席&助手席エアバッグ」「ABS(アンチロックブレーキ)」「ブレーキアシスト」などといった安全装備が、一通り標準装備されています。他にも「集中ドアロック」「本革巻きステアリング」「UVカットガラス」などといった快適装備も搭載されています。
先代モデルとの比較
初代(最終モデル):2003年~2008年スズキの大人気銘柄であるラパンにとって異色の存在で、現時点では最初で最後のスポーツモデルであるラパンSSは、初代ラパン販売中の2003年9月に行われた一部改良時に追加設定されました。
歴代ラパンでは唯一、5速MTが設定されているほか、足周りにはノーマルモデルより車高を10mm下げた専用のサスペンションと、165幅の14インチタイヤが装着されていました。
外観では、フロントフェイスが丸型のヘッドライトと大型の丸型フォグランプに変更されているほか、インテリアにMOMO社製の本革巻きステアリングや、ヘッドレスト一体式の専用スポーツバケットシートを採用するなど、全体的に旧車のカスタムスポーツカーを思わせる雰囲気を持っていたのが特徴です。
※本記事は、2025年4月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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