中古車購入チェックポイント
更新日:2023.07.21 / 掲載日:2022.07.02

初心者必見!中古車の買い方について解説します

マイカーとして中古車の購入を検討しているが、買い方がよく分からないという方もいるかもしれません。

中古車を購入する場合、いくつかの方法があります。初心者におすすめの方法もあれば、注意が必要な買い方もありますのでここにまとめました。

中古車を購入する際は売買契約を交わします。契約の流れや準備しなければならない書類についても紹介しますので、覚えておきましょう。

中古車を購入する方法とは?

中古車を購入する場所は販売店だけだと思っている方も多いかもしれません。確かにそれも一つの方法ですが、その他にも購入する方法はいくつかあります。

ここからは、中古車の主な購入方法とその特徴についてまとめました。

一般的なのは販売店での購入

販売店で購入する方法は中古車の知識を持っているスタッフがいろいろとアドバイスしてくれるので、初心者にもおすすめです。

具体的に欲しい車が決まっていなくても、来店した時に要望をヒアリングしてくれて、それに合致する中古車を紹介してくれます。購入手続きについてもサポートしてくれるので、初めて中古車を購入する方でも安心です。

ただし、直接売買ではなく、お店が仲介する形で取り引きします。店舗の利益になる中間マージン分が販売価格に上乗せされるので、やや価格は高くなるかもしれません。

オークション代行サービスの利用

販売店が在庫の中古車を調達するに際、オークションを利用することが多いです。このオークションは業者専門なので、私たち個人は参加できません。

しかし、オークション代行業者にお願いして、出品されている中古車を購入する方法があります。すでに欲しい車種が決まっているのであれば、オークションで見つけて購入する方法も一つの選択肢になるでしょう。

販売店といった仲介業者を通さないので、安く欲しい車を購入できるかもしれません。ただし、人気車種の場合は入札が相次ぎ逆に高くなることもあります。

また、代行業者には手数料を支払う必要があります。どのくらいのコストがかかるのか、あらかじめ確認したうえで代行業者を利用しましょう。

個人間売買は注意が必要

最近ではフリマアプリやネットオークションで車が出品される場合もあり、個人間売買で買い求める方も増えてきています。

売主と買主が直接やり取りするので、中間マージンが一切発生しません。安く中古車を購入したければ、メリットは大きいでしょう。ただし、個人間売買では何事も自分たちで行わないといけない点に注意が必要です。

個人間売買ではトラブルも報告されています。「納車後に聞いていなかった欠陥が判明する」「お金を支払ったのに、いつまで経っても納車されない」といったトラブルです。

また、名義変更などの事務手続きもすべて自分で行わないといけません。名義変更を忘れていて、自動車税の通知書が前の持ち主に届くなどの問題も起こります。手続きが煩雑なので、初心者にはあまりおすすめできないと言えるでしょう。

中古車を探す前の準備について

何も考えずにいきなりお店に行って中古車を探しても、どれがいいか決めるのが難しいかもしれません。

満足できる買い物をするためには、事前に準備することをおすすめします。「予算を決める」「どんな車が欲しいか具体的にイメージする」といった準備をしておくと、買い物もスムーズにいくでしょう。

ここからは、中古車を探す前にどのような準備をすべきかについて見ていきます。

予算を決めておこう

中古車を選ぶにあたり、最初に検討しておきたいのが予算です。

どの程度の金額までなら出せるか、予算の上限を決めるとその範囲内で車を探すことができます。予算を決めずに探すよりも候補を絞り込めるので、目ぼしい車を見つけやすくなります。

予算を考える時は、手持ち資金の全てで考えないようにしましょう。車を保有したら、ランニングコストが発生します。税金や自動車保険料、ガソリン代を捻出しなければなりません。

手持ち資金のほとんどを購入代金に充てると、これらのコストがまかなえなくなります。維持費のことも考慮に入れて、どの程度の値段の中古車まで購入できるか考えましょう。

希望の車種は決めておく

どんな車種を希望するかも、ある程度固めておくことが必要です。

どんな車種が合っているのか決めるのが難しいと思うかもしれませんが、車の用途によって変わってきます。

まずは乗車人数を考えます。多人数乗車が多いのあれば、ミニバンやSUV車などが必要になってくるでしょう。

また、車を停める駐車場についても考えなければなりません。駐車場に入るサイズの車を検討してください。

このように自分が使用する条件で考えていくと、候補になる中古車はさらに絞り込まれます。

また荷室スペースも場合によっては重視すべき点です。ウィンタースポーツやアウトドアが趣味の方なら、スキーやスノーボード、キャンプグッズなどを収納することがあるかもしれません。そうなると、それなりの容量のトランクスペースが確保されている車が必要です。

このように、自分の使い方にマッチする中古車を探しましょう。

在庫の問い合わせをしておく

中古車探しをする場合、中古車検索サイトの利用がおすすめです。ネットでいろいろな車を探せるので、お店に行く手間がかかりません。

もしインターネットで目ぼしい中古車が見つかったのであれば、その車を販売しているお店に問い合わせましょう。

ネット上で掲載されている中古車が、実はすでに売れてしまっている可能性もあります。いきなりお店に行ってお目当ての車がすでに売約済みになっていたら、無駄足になってしまいます。

時間を有効活用する意味でも、あらかじめ確認しておきましょう。

販売店に行ってみよう

ネットでいろいろと中古車を検索すれば、欲しい車がかなり絞り込まれるでしょう。ただし「これだ!」と思う車が見つかっても、お店に行って実物を見てください。ネットの情報だけでは、中古車の全ては分かりません。

では、販売店で中古車を購入する際、どのような手順を踏めばいいのかについてここで見ていきます。

予約を入れて訪問

中古車販売店で実物を見る前に、予約を入れておきましょう。

お店に行く前に絶対予約が必要なわけではありませんが、予約をしたほうがスムーズに事が進みます。飛び込みでも店員さんは対応してくれますが、予約しているお客さんが優先となるでしょう。

特に週末や祝日などは休みを利用してお店を訪れるお客さんは多いです。飛び込みだと後回しにされ、なかなか自分の順番が回ってこないかもしれません。

また予約しておくと、当日お目当ての車をきちんと準備してもらえます。スムーズに実車チェックできるので、予約を入れておくことをおすすめします。

比較して決めるのもあり

大手の中古車販売店になると、沢山の在庫を抱えている場合が多いです。ネットで欲しい車を見つけたとしても、実際にお店に行くと他にもいい中古車が見つかるかもしれません。

このようにお店に行ってから別の車がいいなと思ったら、両者を比較しましょう。そうすればより自分に合った中古車が見つかります。

中古車の場合、同じ車種や年式であっても外装や内装の状態、走行距離などは全く同じものがありません。複数の候補があれば、車両の状態や条件など、多角的に比較するようにしましょう。そして、より自分の希望条件に見合った車を購入すれば、満足度も高いでしょう。

見積もりを作成してもらう

どれを購入したいか、最終候補が見つかったら見積もりを作成してもらいましょう。

中古車は本体価格を支払えばいいというものではなく、諸費用も発生します。諸費用は、販売店が行う事務手続きの代行手数料や税金などです。

見積もりを取ることで、車を購入する際の総費用を確認することができます。

また、見積もりを取る際は似たような中古車の見積もりを別のお店で取ることもおすすめです。そして、その見積もりを見せれば、値引き交渉に使えるかもしれません。

また、代行手数料の中で自分でできるものがあれば、その部分を差し引いてもらうという方法もあります。例えば、車庫証明の手続きは難しくないので、警察署に行って自分で取り寄せることが可能です。

見積書の中に車庫証明の代行手数料が含まれていれば、自分でやることによりその費用をカットできます。

このように省けるコストがないか、見積もりを見て確認しましょう。

欲しい車が決まった!契約手続きの流れ

中古車販売店やディーラーで中古車を探して、欲しい車が見つかったとします。見積書を見て価格にも納得できれば、売買契約を交わす流れになります。

契約を交わす際、必要書類を準備しなければなりません。また、ローンを組んで購入する場合もあるので、ローン選びについても紹介します。

必要書類を準備する

中古車を購入する場合に必要書類を準備しなければなりません。委任状などは販売店で用意してくれますが、自分で準備しなければならない書類もいくつかあります。

普通自動車を購入する際は、実印を用意しなければなりません。また、実印を証明するために印鑑証明も必要です。まずは住んでいる市町村役場で印鑑登録の手続きを行って、そのあとで印鑑証明の交付を受けてください。

また、車庫証明書も売買手続きの際には必要です。車庫証明書は警察署で所定の手続きをすれば、発行してもらえます。自分で手続きするのが難しければ、販売店に代行をお願いすることも可能です。ただし、2万円程度の代行手数料が発生します。

自動車ローンを選ぶ

中古車を購入したいけど、十分な資金がないという方もいるかもしれません。この場合、自動車ローンを組んで購入する方法を検討しましょう。

自動車ローンは仮審査と本審査があります。仮審査であれば、おおよその車種が決まっていれば受けられます。

しかし、本審査は中古車の売買契約を結んだ段階で受けるのが一般的です。そのため、特定の中古車を購入すると決めるまでに、どのローンを組むか決めておきましょう。

自動車ローンは大きく分けて「銀行」と「ディーラー」の2種類に分類されます。金利で比較すると、銀行の自動車ローンが低いと言われています。ただし金利が低い分、銀行の審査は厳しいです。

もし審査が通るか不安なようであれば、金利は高めでも審査は甘いとされるディーラーローンに申し込むのも一考です。

契約書にサインする

必要書類の準備ができれば、いよいよ売買契約です。契約書に署名と捺印すれば、契約手続きは完了です。

中古車と言えども、何十万や何百万円単位のお金が動きます。大きなお金の動く契約になりますので、契約書を全く読まずに署名・押印するのは避けましょう。

契約書にはいくつかの条項が記載されています。その内容に必ず目を通してください。

もし分からないことや聞いていたことと異なる内容が記載されているようであれば、担当者に説明を求めましょう。そして内容に納得したところで署名・捺印をしてください。

納車

売買契約を交わして目の前に実車があれば、そのまま中古車を運転して帰宅できると思っている方もいるでしょう。しかし、契約した当日に車を持って帰ることはできません。

車は、所有権の移行手続きや、点検・整備をしてから納車されます。お店や車の状態によって若干異なりますが、大体1~2週間後に納車されることが多いです。

車を買い替える際に下取りではなく買い取りを選択した場合は、納車までの期間のことも考えて売却の手続きを進めてください。購入と同時に売却してしまうと、数週間車のない状態になってしまうかもしれません。

契約を交わす前後で、納車はいつ頃になるのか担当者に確認しておきましょう。その時期までに今乗っている車を売却できるように手配してください。

中古の軽自動車を買う際の流れ

マイカーとして軽自動車を購入する方も少なくありません。軽自動車は普通車と比較して、維持費が安く小回りの利くところが魅力的です。

軽自動車は新車でも安い車種もありますが、中古車になるとさらに安く購入できるかもしれません。

そこでここからは、中古の軽自動車の買い方の流れについてまとめました。

基本的な流れは普通車と一緒

中古の軽自動車を購入する流れは、普通車とあまり大きな違いはありません。予算や希望する車種を決めて、ネットなどで目ぼしい中古車を探します。

お目当ての軽自動車が見つかったら、お店に行って実物を確認しましょう。購入する中古車が見つかったら見積もりを取って実際の費用を確認し、売買契約を交わします。

契約を交わしたら、お店が対象の軽自動車の必要な点検と整備を行って、数週間後に納車という流れです。

住民票が必要

中古の軽自動車を購入する流れは、普通車とあまり大きな違いはありません。ただし、売買契約の手続きにおいて、必要書類に少し違いがあります。

普通車の場合、印鑑証明を取得する必要がありましたが、軽自動車を購入する際は印鑑証明は必要ありません。ただし、印鑑証明の代わりに住所を証明する書類が必要です。一般的には住民票を用意します。

住民票を取得するときにかかる料金は自治体によって異なりますが、1通300円程です。

保管場所届を提出する

普通車を購入する際、車庫証明書が必要でした。しかし、軽自動車の場合は基本的に車庫証明書を取得する必要はありません。

その代わりに、保管場所届出と呼ばれる手続きが必要です。保管場所届出も車庫証明同様、警察署で手続きをします。

保管場所届出は、平成23年1月1日に施行されました。特別区を含み2022年現在、126市が該当しています。

保管場所届出は直ちに届け出るように義務付けられているため、届け出を怠った場合、10万円の罰金が科せられます。そのため、保管場所届出が必要かどうか、最寄りの警察署であらかじめ確認しておきましょう。

認印はケースバイケース

軽自動車を購入する際、印鑑が必要になることがあります。ただし普通車の時のように実印ではなく、認印による押印で問題ありません。

認印が必要かどうかは、店舗によって対応は異なる可能性があります。令和2年12月に、捺印を求める手続きの見直しに関する政令が閣議決定されました。この中で、「国民や事業者などが提出する申請書類に捺印は不要とする」という項目があります。

国のルール的には捺印が不要になったということですが、中古車販売店の中には、捺印を求めてくるところもあります。そのため、もしもの時のために認印は購入時に持参したほうが安心でしょう。

まとめ

①中古車を購入する前は、どんな車が欲しいかある程度考えておく

②販売店に行く際には事前予約するのがおすすめ

③契約時にはいろいろな必要書類を用意しなければならない

④中古の軽自動車を購入する場合、普通車を購入するときの流れとほとんど変わらないが、必要書類が若干異なる

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グーネットマガジン編集部

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