モーターショー
更新日:2021.11.05 / 掲載日:2021.11.05
フォード 78年製F-100を電気自動車にカスタム 米SEMAショー
フォードは11月2日~5日に米ラスベガスで開催された世界最大規模の自動車パーツ見本市「SEMAショー 2021」にて、1978年製ピックアップ「F-100」を電気自動車にカスタマイズしたコンセプトカー「F-100エルミネーター・コンセプト」を公開した。パワートレインに、2021年型マスタングMach-E GTパフォーマンスエディションと共通の電気モーターを搭載している。
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480馬力発揮 全輪駆動のパワフルなコンセプトカー
フォードは今回のSEMAショーで、マスタングマッハE GTパフォーマンスエディションに搭載する、エルミネーター電動クレートモーターを出展。最高出力281ps、最大トルク317lb-ftを発揮し、同モデルのパフォーマンスの源となっている。この電動モーターが持つ可能性の一端を示すものとして開発・公開されたのが、「F-100エルミネーター・コンセプト」だった。
F-100エルミネーター・コンセプトは同電動モーターを2つ搭載しており、各モーターが前後輪を駆動、最高出力480ps、最大トルク634lb-ftを発揮する強力な電気自動車へと生まれ変わった。このコンセプトカーによって電動車の可能性を示すのみならず、クラシックモデルが現代の排出ガス基準にも適合する形でよみがえることができる方法も提示しているという。
ちなみにF-100エルミネーター・コンセプトはフォードのレーシング部門であるフォード・パフォーマンスと、米国に拠点を置くMLe Racecars社のコラボレーションで製作。シャーシやシート、足回りなどもカスタマイズされている。
アフターマーケットにおける電動化の可能性を提示
フォードは、今回のSEMAショー 2021で40車種ものコンセプトカーを出展。その中にはマスタング Mach-Eをベースにした1400馬力の「マスタング Mach-E 1400」や、2022年モデルの「F-150ライトニング」など、電気自動車も多くラインアップしている。同社ではバッテリーシステム、コントローラー、トラクション・インバーターなどを大手パフォーマンスメーカーと共同開発し、アフターマーケットにおける電動化ソリューションを充実させていく計画を進めているという。
フォード・パフォーマンスのグローバル・ディレクターを務めるMark Rushbrook氏は「電気自動車のパフォーマンスは楽しいものであり、業界が電気自動車に移行するにつれて、モータースポーツやパフォーマンス・アフターマーケットもその動きに追随していくことになるでしょう」と、見解を語った。
車内も必見!F-100エルミネーター・コンセプト
コックピット シフトセレクター
(写真左)クラシックな外見とは裏腹に、内装は現代的に。
(写真右)シフトセレクターはダイヤル式、パーキングブレーキも電動式にカスタムされている。
大型ディスプレイを備える 充電残量メーター
(写真左)インパネ中央には大型ディスプレイを設置。ドライブモード選択や安全装備の設定も可能としている。
(写真右)シンプルなデザインの充電メーター。