新車試乗レポート
掲載日:2016.01.08 / 更新日:2018.10.11
フォード エクスプローラー 試乗レポート(2016.01.08)
フォード エクスプローラー 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジモデル】
発表/2015年10月31日
フォードお客様相談室 0120-125-175
文●九島辰也 写真●編集部
■SUVのビッグネームが走りを大きくレベルアップした
アメリカンSUVaのビッグヒットモデルがこのエクスプローラー。いまでこそヨーロッパメーカーもSUVを次々登場させているが、現代SUVの元祖はこのクルマである。
で、そんなエクスプローラーの4代目がマイナーチェンジをうけた。ご覧のようにフロントマスクのデザインが変更され、装備が充実される。リヤシートにもシートヒーターが付いたり、運転席と助手席にマッサージ機能が備わったりと至れり尽くせりだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
ただメインとなるのはエンジンの進化。話題の“エコブースト”と呼ばれる2L直4直噴式ターボがパワーアップされた。排気量は2.3Lに、最高出力は261馬力に向上する。これは基本的にマスタングと同じユニットと考えていい。エンジンの置き方が縦から横へスイッチすることでオイルまわりを変更した程度だ。
で、これが走り出すとすこぶるいい。2Lのときはこれで十分と思えたが、2.3Lになったことで余裕すら感じられるようになった。信号での出だしでは15%アップしたトルクのおかげでアクセルを踏む量すら減らせる。もしかしたら燃費の向上も期待できるのだろうか。ちなみに、3.5L V6エンジンはそのままだが、今度はそれにツインターボを載せた370馬力のハイスペック版も追加される予定。これまでのV8を含めエクスプローラー史上もっともハイスペックとなるから恐れ入る。うん、待ち遠しい。
また今回はこれまでのシフトレバーに付いていたサムスイッチではなく、ステアリング上のパドルシフトでギヤチェンジできるようになった。パワーアップとともに走りも楽しめるのは大進歩だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネの全体的なデザインとレイアウトは変わっていないが、スイッチ類など操作に関するインターフェイスは進化した。目線をずらさずに手だけの感触で扱えるよう工夫が施される。
エクスプローラーのウリは7シーターであること。しかも3列目のシートもしっかりしたつくりで、大人が座れる。それに2列目の倒し方も楽なので3列目へのアクセルに四苦八苦はしない。
■インテリア/エクステリア写真[2]
これが今回の目玉のひとつとなる2.3L直4ターボ“エコブースト”エンジン。小排気量でパワフル&省燃費というのがウリとなる。
3列目はもちろん2列目までシートを畳めばご覧のようなスペースが生まれる。リヤタイヤの出っ張りが少ないのでスクエアな空間が広がり、かなりの荷物が積めそうだ。
今回のマイチェンではリヤスタイルに大きな変更はない。4代目エクスプローラーとしての存在感はそのまま継承される感じだ。
フォード エクスプローラー XLTエコブースト(6速AT)
全長×全幅×全高 | 5050×2000×1820mm |
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ホイールベース | 2860mm |
トレッド前/後 | 1710/1720mm |
車両重量 | 2040kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 2260cc |
最高出力 | 261ps/5500rpm |
最大トルク | 42.8kg m/3000rpm |
JC08モード燃費 | 8.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/60R18 |
価格
フォード エクスプローラー | 489万~575万円(全グレード) |
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