故障・修理
更新日:2024.06.14 / 掲載日:2024.05.29

DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.51】

ボディパネルやシートまわりは、ある程度のレベルまで戻すことができ、レストア計画も終盤戦に突入! 今回からは、入手した時から気になっていた足回り&ブレーキを徹底的に仕上げていきます。念願の公道デビューまであと少し!なのです。

●文&写真:ハリー山崎

手間と愛情を注いだ帰国子女のベンツちゃん、錆の最大要因となる凍結防止剤が散布された雪道を体験させたくないので、冬になる前に並行輸入届を済ませ、車検を受けたい。とはいえ、購入前の修理箇所は心配だらけ。もう少し時間がかかりそうだ。
紆余曲折だらけではありますが、これまでになんとか試走までは漕ぎつけております。普通に考えれば最終コーナーの立ち上がり、仕上げの段階と言ってもいいでしょう。なのに、どうしてか心配でたまらない……。不安で胸がいっぱいなのです。。

錆はしっかり落としたいけどダメージも心配。ほどほどで我慢

汚れが落ちると錆が目立ってしまうのは旧車の宿命。ただ、酸性の錆落とし剤は、足回り部品の強度に影響を与える可能性も捨てきれないので、軽くブラシ洗いで我慢することに。ここで金属疲労による亀裂もチェックする。

念のため、ロックナットの位置をマーキング

車検前の予備車検場でサイドスリップ調整に手間取らないように、リレーロッドの調整箇所がスムーズに動くように清掃する。組付け後にサイドスリップがずれないように、ロックナットの位置をマークしておく。

隙間の汚れもしっかりと除去

ボールジョイントも“漬け置き洗い”したので、ボールジョイント摺動箇所に入り込んだ汚れや水が気になる。そこでブレーキクリーナーで隙間部分を丹念に清掃した後に、グリースガンで汚れを押し出すことにした。

グリースがしっかり入っても動きは固め。分解整備が必須

アッパーアームとロアアームの根本には、グリスニップルがあるので、グリースを注入すると写真のようにグリースがラバーブッシュの隙間から出てくるが、この状態でもブッシュの動きは固いまま。分解が必要だ。

金属部分が多いため分解には相当な力が必要

一般的なラバーブッシュではなく、スピンドルシャフトが金属製カラー(手で持っている)の中で回転する構造だ。万力と延長パイプを使って、どうにか分解することができた。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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