故障・修理
更新日:2024.06.14 / 掲載日:2024.05.31

DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.53】

ボディパネルやシートまわりは、ある程度のレベルまで戻すことができ、レストア計画も終盤戦に突入! 今回からは、入手した時から気になっていた足回り&ブレーキを徹底的に仕上げていきます。念願の公道デビューまであと少し!なのです。

●文&写真:ハリー山崎

手間と愛情を注いだ帰国子女のベンツちゃん、錆の最大要因となる凍結防止剤が散布された雪道を体験させたくないので、冬になる前に並行輸入届を済ませ、車検を受けたい。とはいえ、購入前の修理箇所は心配だらけ。もう少し時間がかかりそうだ。
紆余曲折だらけではありますが、これまでになんとか試走までは漕ぎつけております。普通に考えれば最終コーナーの立ち上がり、仕上げの段階と言ってもいいでしょう。なのに、どうしてか心配でたまらない……。不安で胸がいっぱいなのです。。

足回りはかなりキレイでも、新たな問題が……

スタビライザーのブッシュの状態は良好なので再使用する。足回りのグリース汚れがなくなりスッキリ。ボールジョイントブーツは、全て新品に交換されたので、車検場に行っても恥ずかしくない雰囲気になってきた。しかし、喜んだのも束の間……。

タイヤのはみ出しが発覚 思わぬ落とし穴が待っていた

そもそもちょっと太めのタイヤを履いているために、タイヤのハミ出し具合が心配だったので最終チェックすると、左側のタイヤ上部が微かにハミ出ていることが判明……。これでは車検合格は無理、アッパーアームのシムの厚さが分解前と変わった影響か?

車体チェックで怪しい場所を発見 アッパーアームの取付位置が原因か?

作業場の床は水平なので、糸と錘を利用して左右のタイヤのキャンバー角の違いを見ると予想に反してほぼ同じだった。悩みながらアッパーアーム取り付け部付近を見ていると、上の写真のように車体がフレームに対して右にずれて固定されていることを発見! これを修正すれば片側のハミ出しは直るはず。

強引にズレを修正したらタイヤ位置も無事に正しい位置に

車体をフレームに載せる時はフロントの取り付穴のセンターに合わせたのだが、車体修理時にフロント側がずれてしまったのだろうか? ともあれ、フレームと車体の取り付けボルトを緩め、フレームと車体の間にジャッキをかまして強引に矯正すると、左右のズレは解消した。

次号予告

下回りをキレイにしたらあとは車検場に突撃するのみ

次回は「公道復帰」を華麗に決めます(笑)

キャスター角は依然として心配だが、サイドスリップ自体は調整で対応できるのでどうにかなるはず。ブレーキの制動力も、以前に検査した際に問題がないのでたぶん大丈夫だろう。平行輸入の書類やミラーの取り付けなど車検対策はまだ残っているが、なんとか公道デビューできそうです(笑)。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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