故障・修理
更新日:2024.06.14 / 掲載日:2024.05.27

DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.49】

ボディパネルやシートまわりは、ある程度のレベルまで戻すことができ、レストア計画も終盤戦に突入! 今回からは、入手した時から気になっていた足回り&ブレーキを徹底的に仕上げていきます。念願の公道デビューまであと少し!なのです。

●文&写真:ハリー山崎

手間と愛情を注いだ帰国子女のベンツちゃん、錆の最大要因となる凍結防止剤が散布された雪道を体験させたくないので、冬になる前に並行輸入届を済ませ、車検を受けたい。とはいえ、購入前の修理箇所は心配だらけ。もう少し時間がかかりそうだ。
紆余曲折だらけではありますが、これまでになんとか試走までは漕ぎつけております。普通に考えれば最終コーナーの立ち上がり、仕上げの段階と言ってもいいでしょう。なのに、どうしてか心配でたまらない……。不安で胸がいっぱいなのです。。

新品シューをネット購入 錆もなく取付はスムーズ

新品シューはネットで簡単にゲット! バックプレートの錆を取り除き、ブレーキグリースを塗布してシューを装着する。ピストンカップ部に漏れはないので、分解せず再使用することにした。

調整ボルトを回してクリアランスを確認

クサビ状の調整ボルトを回して、クリアランス調整がスムーズにできるかを確認。想定外の摩耗もあり得る旧車のメンテでは、仕組みを理解してから組付け作業を進めることが極めて大切。フェアレディからも学んでいます。

クラッチは純正部品が入手可能 早め早めに交換しちゃいます

万が一、クラッチが抜けたとしても、回転を合わせるなど力技を駆使すれば緊急走行は可能。でも、まだ純正部品が簡単に入手可能なので、強がり言わずに交換しておきます(笑)。ちなみにボクの人生初の立ち往生はクラッチ抜けでした……。

ジャッキを上手に活用してボールジョイントのガタを確認

ダブルウイッシュボーンのサスは、車体を上げても、スプリングがロアアームを押し下げてしまうので、ボールジョイントのガタ点検が難しい。ロアアームをジャッキで支えることで、ジョイントに荷重が掛からない状態で点検する。

サスのスプリングは力が強くかかる危険なパーツ

スプリングを取り外す場合は、整備書どおりの手順が必須。強力な力がかかっているので、下手をすると大けがの原因になってしまうからだ。特に旧車は、取り付け部が腐食や改造されたことで「想定外のスプリング弾け事故」につながるので慎重に進めていく。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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