故障・修理
更新日:2024.06.14 / 掲載日:2024.05.30

DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.52】

ボディパネルやシートまわりは、ある程度のレベルまで戻すことができ、レストア計画も終盤戦に突入! 今回からは、入手した時から気になっていた足回り&ブレーキを徹底的に仕上げていきます。念願の公道デビューまであと少し!なのです。

●文&写真:ハリー山崎

手間と愛情を注いだ帰国子女のベンツちゃん、錆の最大要因となる凍結防止剤が散布された雪道を体験させたくないので、冬になる前に並行輸入届を済ませ、車検を受けたい。とはいえ、購入前の修理箇所は心配だらけ。もう少し時間がかかりそうだ。
紆余曲折だらけではありますが、これまでになんとか試走までは漕ぎつけております。普通に考えれば最終コーナーの立ち上がり、仕上げの段階と言ってもいいでしょう。なのに、どうしてか心配でたまらない……。不安で胸がいっぱいなのです。。

定期的なグリスアップに感謝再利用も問題なさそう

スピンドルシャフトのグリースが通る穴は、固まったグリースで詰まり気味だったので、ブレーキクリーナーで清掃する。定期的なグリスアップは行われていたおかげか、スピンドルシャフトのネジ山は摩耗が進んでいない。再使用ができそうだ。

元のイメージを意識しながら慎重に組み立てていく

分解前でもガタは感じられなかったので、同じ状態に戻すことを意識し組み立てた。今のクルマではあまり見かけない、ラバーを介さないアームの取り付け構造が、ダイレクト感あふれる操縦性に大きく貢献していることは間違いない。

分解した価値は大アリ! 動きが見違えるほど良化

分解前と比べると、グリースの入り具合も明らかにスムーズ。さらにスピンドルシャフトもスムーズに回る。ラバーブッシュほど乗り心地が大きく改善することはないと思うが、構造を理解することで安心感は高まりました(笑)。

正しいキャスター角度が不明 アライメント調整は避けられない

キャスターの角度は、アッパーアームの取り付け部前後のシムの厚さを変えて調整するのだが、洗浄中にシムが外れてしまったので、正しい位置が分からない。とりあえず写真を参考に取り付けるが、4輪アライメント調整が必須だろう。

かなりの年代物だけどショックはまだ使えそう

テスト走行では、ショックはまだ機能していたので、年代物のモンローのショックを再使用することにした。ディスクを12時6時、9時3時の方向それぞれ前後に動かして、組付け状態を最終チェックする。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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