故障・修理
更新日:2022.02.25 / 掲載日:2022.02.25
DIY“俺”バイク製作記【VOL37】
手作りのセパハン&バックステップで、乗車ポジションはいい感じに仕上がった。が、しかし。フロント足回りをエイプにスワップしたことでフロントフォークが長くなりフレームが前上がりに⁉ これを修正するため、今回はスイングアームを延長する。
●文:オートメカニック編集部(鈴木伸一)
●写真:飛澤 慎
04 ブラケットを作る
ショック下端の固定ベースを延長する
スイングアームを43㎜延長しただけで、延長ブラケットを組み付けたにもかかわらずノーマルショックアブソーバーでは届かなくなってしまった。
このため、ショック下端の固定ベースも拡張して、ノーマルショックアブソーバーでも(最小限の拡張で済むよう、延長ブラケットの利用を前提とした)届くよう加工する。そのために、やはりまず型紙を製作する。
また、型紙に合わせて切り出す拡張プレートの部材には4.5㎜厚の鉄板を利用。ショック下端を固定するスタッドボルトはノーマルスイングアームから分離して移植する。
現物合わせで型紙を製作する
フレームにスイングアームを組み付け、リヤホイールを仮組み。ショック下端の固定プレート面の裏に厚紙を当てる。作業開始時に描いた固定プレート面の拡張面をカバーできるサイズにカットし、テープで固定プレートに密着させた状態で固定する。ショックを組み付け、現物合わせでショック固定用のスタッドボルトの取り付け位置を厚紙に印す。スタッドボルト新設位置を基点に、フリーハンドで延長面を書き込む。厚紙を取り外し、スタッドボルトの保持に必要最低下の範囲を記入。テンプレートを利用して拡張面の形を整える。厚紙に描いた拡張面を切り出す。完成した型紙をスイングアームにあてがい、ショック下端を重ねて収まり具合を確認する。
型紙の形状に鉄板を切り出す
4.5㎜厚の鉄板に拡張面の型紙を重ね、ペンで外形をなぞって形状を転写する。プラズマカッターを利用して鉄板に転写した拡張面を切り抜く。ただし、型紙よりも一回り大きめに切り抜き、研磨して目的の形状に仕上げる。切り出した鉄板2枚と型紙を重ね合わせて万力に固定。ディスクグラインダーに「研磨布ディスク」を組み付け、切断面を削り込んで型紙形状に仕上げる。
取材で毎回お世話になっているのが「表現工房」さんだ
表現工房 八王子作業所・事務所
モノ作り教室を開催している「表現工房」の本拠地は東京都八王子市の「八王子作業所」で、幹線道路に面した路地の突き当たりにある。
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