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故障・修理
更新日:2023.11.27 / 掲載日:2023.11.27

スパークプラグの色が白い その原因と予防策を専門家が解説

スパークプラグとは、自動車のエンジン内部で、燃料と空気の混合気を点火させるための重要なパーツです。この記事では、スパークプラグの色が白くなる原因とその対処法について詳しく解説します。白いプラグが示すエンジンの状態、白いプラグの原因や対処法などを専門家がわかりやすく説明します。

1. スパークプラグ白い……何を意味している?

スパークプラグとは、エンジンの燃焼室内にある燃料と空気の混合気を点火させ、爆発させる部品です。この部品の先端が白くなっている場合、正常に動いていない可能性があるため、早急に交換または原因箇所の修理をする必要があります。

スパークプラグ(新品の状態)

(1) スパークプラグが白くなった状態で使い続けた場合

スパークプラグの先端が白い場合は、混合気が正しく点火されておらず異常を示している状態です。そのため、このまま使用し続けるとエンジンに大きな影響を与える可能性があります。

例えば、エンジン性能の低下や燃費の悪化、エンジン内部の温度上昇による部品の焼きつきが考えられるため、早急にスパークプラグを交換、または原因箇所を修理しましょう。

(2) 正常なスパークプラグの状態

正常なスパークプラグは、絶縁体の発火部がキツネ色や薄ネズミ色です。具体的には、スパークプラグ先端の碍子(がいし)の色を確認します。新品の状態は白いため、白い部分がキツネ色や薄ネズミ色に変わっていれば正常な状態と言えるでしょう。

スパークプラグは、エンジンの点火装置から送られた高電圧を先端部分が放電することで、燃料と空気の混合気に点火します。そのため、正しく点火されているかは、先端の色で判断してください。

スパークプラグ(新品の状態)

もし、スパークプラグの色が黒色などになっている場合は、白くなる原因とは異なる原因でしょう。例えば、熱価(スパークプラグが燃焼で受けた熱を放出する度合い)が合っていないなどが考えられます。プラグの焼け色の見方は、下記の記事にて画像付きで詳しく解説しています。

車のプラグ焼け具合をチェック!最適な交換タイミングとメンテナンス方法 | 車検や修理の情報満載グーネットピット

2. スパークプラグが白くなる原因

スパークプラグが白くなる主な原因として、「燃焼室内の温度が高過ぎること」が挙げられます。以下の原因により温度が高くなり過ぎることでスパークプラグが焼けすぎ、白くなっている可能性があります。

原因詳細
混合気が薄い空気に対する燃料の比率が少ないため、異常燃焼(プレイグニッション)を起こしている
点火時期が早いスパークプラグが混合気を点火し、爆発させるタイミングが早い
熱価が合っていないスパークプラグの温度が低すぎることで、うまく点火されていない
スパークプラグの締め付けが弱い締め付けが弱いことで気密性が損なわれ、燃焼ガスが漏れ出し異常燃焼が起きている
冷却水、潤滑油の不足エンジンを冷やす冷却水や潤滑油が減りすぎていることで冷却効率が低下し、プラグの負担となっている

3.スパークプラグを確認する際の注意点

スパークプラグの状態を確認するときは、次の4つに注意してください。

1.エンジンが冷えた状態で作業する
2.スパークプラグを締め付ける強さ
3.違いを確認するために新品と比較する
4.プラグの種類が適切か確認する

順に解説します。

(1) エンジンが冷えた状態で作業する

スパークプラグの確認作業はエンジンを止め、冷えた状態でおこなってください。

運転直後のエンジンは熱を持っているため、万が一触れたときに火傷するリスクがあります。また、エンジンが熱い状態ではスパークプラグが熱で拡張し、取り外しにくくなりネジ山が傷つくこともあります。

一般的な車はエンジンを止めて2時間程度で温度が下がるため、エンジンの様子を見ながら作業してください。

(2) スパークプラグを締め付ける強さ

スパークプラグの確認時や交換時などに付け外しする際は、適切なトルク(締め付ける力)で締め付けてください。

トルクが強過ぎた場合はネジ切れや異常燃焼の恐れがあり、トルクが弱過ぎた場合は振動などによってスパークプラグが緩くなり、破損や異常燃焼につながる可能性があります。

また、近年のスパークプラグは細長くなっている傾向があり、思わぬ衝撃が加わった際に破損しやすくなっているので注意してください。

(3) 違いを確認するために新品と比較する

新品のスパークプラグと現在のものを比較することで、色の違いや損傷具合などからエンジンが健康か、なにか問題があるのかを明らかにできます。

一般的に新品のスパークプラグの色は銀色、正常に稼働しているときがキツネ色や薄ネズミ色、これら以外に白色や黒色になっている場合は、エンジンなどに異常がある可能性があります。

スパークプラグに異常があるときは白色や黒色に変わるためわかりやすいですが、亀裂や欠けは新品と見比べることでその違いに気づきやすいでしょう。

(4)プラグの種類が適切か確認する

新車ではなく、中古車などの場合は前オーナーが交換したときに誤っている可能性があります。取り付けられているスパークプラグが適切か確認しましょう。

4. スパークプラグの交換手順と予防策

白くなったスパークプラグは、エンジンへ影響を与えることから交換する必要があります。自分でスパークプラグを交換する手順と白くなる場合の対策をご紹介します。

(1) 交換手順

自分でスパークプラグを交換するときは、次の手順でおこないます。

1.エンジンを冷却:作業前には、エンジンを冷却させる。エンジンが冷める時間は、エンジンを止めてから2時間程度

2.イグニッションコイルを取り外す:エンジンに接続されているイグニッションコイル(バッテリーからの電圧を増幅し、スパークプラグに送る装置)を取り外す

3.古いスパークプラグを取り外す:専用のレンチやプラグソケットを使い、古いスパークプラグをゆっくりと回して取り外す。スパークプラグを取り外す際は、反時計回りにまわすことで取り外せる

4.新しいスパークプラグを取り付ける:初めの締め付けは手でしっかりと締まる程度までおこなう。最後にレンチを使い、適切なトルクで締め付ける

5.イグニッションコイルを取り付ける:イグニッションコイルを新しいスパークプラグに取り付ける。正しく取り付けられていないとエンジンが正常に作動しな

詳しくは、下記記事もご覧ください。

【簡単解説】スパークプラグ交換に使うレンチのサイズ確認方法と作業手順 | 車検や修理の情報満載グーネットピット

(2) スパークプラグが白くなる場合の予防策

スパークプラグが白くなるのは、燃焼室内の温度が高くなり過ぎていることが主な原因のため、燃焼室内の温度を適切に保つ予防策をご紹介します。

原因予防策
混合気が薄い場合・空気が過剰に吸い込まれていないかを確認する。空気を送り込むエアクリーナーのエアフィルターが詰まりや破損、吸気管が緩んでいる場合がある
・キャブレター(燃料装置)の燃料ポンプなどの不具合を確認し、燃料が適切に供給されているか確認する
・O2センサー(酸素濃度を検知するセンサー)などが異常を起こしている可能性もあるため確認する
点火時期が早い場合タイミングライト(点火時期を調整する道具)を使い、適切な点火時期に調整する
熱価が合っていない場合適切な熱価を選定し交換する(交換は、現在の熱価の上下1つずつまでとする)
スパークプラグの締め付けが弱い場合適切な締め付けトルクで、スパークプラグを締め付ける
冷却水、潤滑油の不足適切な量を補充する

5. スパークプラグのことならグーネットピットにお任せください

スパークプラグはガソリン車において、エンジンを動かす重要な役割を持つ部品です。スパークプラグが白くなっている場合、燃料と空気の混合機が正しく点火されていない可能性があるため、そのまま使用し続けると燃費が悪くなる、エンジン音が大きくなるなどエンジンの不調につながります。

そのため、白くなった場合はスパークプラグを交換し、白くなる原因を解決する必要があります。しかし、白くなる原因は複数あるため、どれが原因かわからないと不安を感じる人もいるでしょう。

もしスパークプラグが白くなっているなど、お困りのことがあるときはグーネットピットにお問い合わせください。車のメンテナンスに関して知識豊富な専門スタッフが調査し、交換対応や予防の実施など、丁寧にサポートいたします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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