車検・点検・メンテナンス
更新日:2026.07.17 / 掲載日:2026.07.17
スカイライン(V37)の警告灯が点いた!種類別の意味と対処法を解説

スカイライン(V37)のメーターに見慣れない警告灯が点灯した、またはハイブリッドシステムの警告が表示された——そんな状況で焦ってしまうオーナーは少なくありません。
V37スカイラインは型式によって搭載するシステムが大きく異なります。特にHV37(350GT HYBRID)のハイブリッドシステム警告灯は、最大約400Vの高電圧システムに関連するため、点灯した場合の対応を誤らないことが重要です。また、V37はベンツ製エンジン・ATを搭載するモデル(200GT-t)を含むため、診断には専用の対応機器が必要なケースがあります。
この記事では、V37スカイラインの警告灯の種類別の意味と対処法、リコール情報、グーネットピット加盟店での整備事例を解説します。
経歴:自動車整備アドバイザー歴 8年
資格:二級自動車整備士
コメント:「V37スカイラインはベンツ製エンジン・ATのモデルとハイブリッドのモデルが混在しており、それぞれ対応できる診断機が異なります。HV37のハイブリッド系警告灯は安価な汎用診断機では読み取れないケースがあり、まず対応している整備工場かどうかを確認することが重要です。」
まず確認したい警告灯の色と緊急度について
V37スカイラインの警告灯は色によって緊急度が異なります。
| 色 | 緊急度 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| 赤 | 即停車 | 走行継続は危険。安全な場所に停車してロードサービスへ |
| 黄色(オレンジ) | 早めに診断 | 1週間以内を目安に整備工場へ |
| 青 / 緑 | 情報表示 | 消えない場合のみ確認が必要 |
V37スカイラインの主な警告灯と意味
この章ではV37スカイラインの主な警告灯の種類や意味を解説します。
エンジン警告灯(チェックランプ)
黄色のエンジンアイコンです。エンジン・排気系・センサー類の異常を示します。V37の200GT-t(ベンツ製エンジン)モデルは、通常の日産用OBD診断機では読み取れないエラーが出るケースがあります。ベンツ製エンジン対応の診断機を持つ整備工場への入庫が推奨されます。
走行への影響が出ていなければ早めに診断、点滅している場合は失火の可能性があるため走行を控えてください。
ハイブリッドシステム警告灯(HV37のみ)
HV37(350GT HYBRID)固有の警告灯です。HV37オーナーから報告されている症状としては、以下が挙げられます。
・エンジンが始動しっぱなしになる
・READY状態(走行可能状態)にならない
・ハイブリッドシステム警告と同時にエアコンが停止する
・バック時にエンストする
・ディーラーで診断機を接続しても異常なしと出る(再現しないケース)
HV37のハイブリッドシステムは最大約400Vの高電圧で作動しているため、自己診断や素人修理は危険です。警告が出たらすぐに日産ディーラーまたはハイブリッド対応整備工場に相談してください。
バッテリー(充電)警告灯
12V補機バッテリーへの充電が正常にされていないことを示します。オルタネーターまたはバッテリー本体の異常が考えられます。HV37はバッテリーが2系統(駆動用+補機)あるため、どちらの系統の問題かを診断で確認する必要があります。
TPMS警告灯(空気圧警告)
黄色の感嘆符付きタイヤアイコンです。タイヤの空気圧低下またはTPMSセンサーの電池切れ・故障を示します。
V37スカイラインのTPMSは、トヨタ車のような手打ち入力でのID登録ができない仕様のため、タイヤ交換後のTPMS登録に対応した機器と手順が必要です。タイヤ交換時はTPMS対応の整備工場に依頼することを推奨します。
電子制御パワーステアリング警告灯
V37スカイラインには電子制御ステアリングシステムが搭載されています。この系統には過去にリコールが発生しているため、警告灯が点灯した場合は特に注意が必要です。
V37スカイラインのリコール情報
V37スカイラインには2件の重要なリコールが確認されています。中古で購入する場合は必ず対策実施済みかどうかを確認してください。
リコール①:電動ステアリング誤演算(H26.1〜H27.12製造のHV37/HNV37)
ハンドルを切った状態で停車後にエンジンを始動すると、タイヤ転舵角を誤演算してハンドルとタイヤの切れ角にズレが生じ、意図しない方向に進む危険性がある。
リコール②:ステアリングナックル強度不足(R2.9〜10製造のRV37/HV37/HNV37)
大きな力がかかった際にステアリングナックルが変形・破断し、ハンドル操作不能になる危険性がある
購入前・整備時は、日産ディーラーで車台番号を伝えてリコール対応済みかを確認してください。
スカイラインの警告灯が点灯したときの対処手順
スカイラインの警告灯が点灯したときは、色で緊急度を判断します。また型式によっても対処方法が異なるため、注意してください。
① 色を確認して緊急度を判断する
赤色はすぐに停車し、黄色は早めに整備工場へ持ち込みましょう。HV37のハイブリッド系警告は赤・黄に関わらず走行継続は慎重に行います。
② HV37の場合:汎用診断機では読めないことがある
HV37のハイブリッド系のフォルトコードは、安価な汎用OBD診断機では読み取れないケースがあります。まずHV37対応の診断機を持つグーネットピット加盟店、またはディーラーで診断を受けてください。
③ 200GT-t(ベンツエンジン)の場合:ベンツ対応診断機が必要
V37の200GT-tはメルセデスベンツ製エンジン・ATを搭載しているため、通常の日産用診断機では対応できない部分があります。ベンツ系の診断にも対応している整備工場への依頼をおすすめします。
④ リコール対象かどうかを確認する
警告灯の内容がリコール対象部品に関連している可能性があります。日産ディーラーで車台番号を伝えて、リコール対策済みかどうかを確認してください。
スカイラインの警告灯に関するグーネットピット 整備・診断実績
グーネットピット加盟店が実際に対応したスカイライン(V37)の整備・点検事例をご紹介します。
事例1:V37スカイライン タイヤ交換・TPMS警告灯→ID登録(V37)
入庫時の状態:V37スカイラインのタイヤ交換とTPMSのID登録依頼。V37はトヨタのような手打ち入力ではないため、専用機器での登録が必要。
施工内容:タイヤ交換完了後にTPMSのID登録を実施。診断機でIDの登録状況を確認し、外部機器とのID照合を行って警告灯の消灯を確認。走行させて空気圧の受信を促す手順も実施。
事例2:V37スカイライン 各種徹底点検
入庫時の状態:V37スカイラインの板金上がり後の各種点検依頼。V37はベンツのエンジンが搭載されており、特殊工具・診断機器の対応が必要。
施工内容:各部の徹底点検を実施。V37は「コントロールユニット」の位置がベンツのエンジン特有の配置になっており、SST(特殊工具)の調達も含めて対応。
スカイライン警告灯の修理の費用目安
スカイラインの警告灯の修理に関する費用目安をまとめています。ただし、車両の状態・使用部品・店舗によって変動します。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 故障診断(OBD診断) | 約3,300〜1万1,000円 |
| TPMS センサー交換・ID登録 | 約1万〜3万円 |
| O2センサー交換(エンジン警告灯原因) | 約2万〜6万円 |
| V37 ATF交換(ベンツ認証オイル) | 約5万円~ |
スカイラインの警告灯に関するよくある質問
V37スカイラインの警告灯をリセットしてもいい?
フォルトコードを消去しても、根本原因が解消されていなければ再点灯します。原因特定・修理後に整備工場でリセット作業を行います。自己判断でのリセットは推奨しません。
HV37のハイブリッド警告灯が点いても走れる?
走行できるケースもありますが、HV37の高電圧システムに関わる警告の場合は、走行継続のリスクがあります。すぐにディーラーまたはハイブリッド対応整備工場に連絡してください。
V37はどこの整備工場でも診断できる?
200GT-t(ベンツエンジン)はベンツ系診断機対応が必要で、HV37はハイブリッド系診断機対応が必要です。すべての整備工場で対応できるわけではありません。グーネットピットで「輸入車対応」「ハイブリッド対応」の加盟店を探すことをおすすめします。
まとめ
V37スカイラインの警告灯は、色によって緊急度が異なります。赤色は即停車、黄色は早めの診断が必要です。警告灯が点灯したら、まず色で緊急度を判断し、該当する警告灯の種類を確認してください。HV37や200GT-tは特殊な診断機器が必要なため、対応可能な整備工場かどうかを事前に確認することが重要です。グーネットピットなら、V37対応の整備工場を地域別に検索できますので、ぜひご活用ください。
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