コーティング・クリーニング
更新日:2024.02.14 / 掲載日:2024.02.14

コーティング車用カーシャンプー 整備士おすすめ5選、選び方や注意点を紹介

コーティング車は水洗いだけで汚れが落ちる……?

多くのコーティングは汚れが落ちやすくなると紹介されています。そのため、コーティングしたらカーシャンプーは必要ないと思っている人がいるかもしれません。しかし、実際はコーティング車でもカーシャンプーは必要です。

この記事では、コーティング車でもカーシャンプーが必要な理由を解説したうえで、整備士おすすめのカーシャンプー5選を紹介しています。

シャンプーの選び方や洗車方法、洗車時の注意点も紹介していますので、汚れが気になる人はぜひ参考にしてください。

1.コーティング車でもカーシャンプーは必要

コーティングは塗装面に被膜を形成し、鳥のフンや虫の死骸、ほこりなどの汚れが固着するのを防いでくれます。そのため、これらの汚れが付着して時間が経っていない場合は、水洗いや簡単なカーシャンプーで取り除くことが可能です。

しかし、付着してから時間が経った汚れや水アカ、油分を含んだ汚れは水洗いでは落とせないため、カーシャンプーを使って洗車する必要があります。

これらの付着物を放置したままでは、塗装面に汚れが固着し、コーティング被膜に汚れやダメージが蓄積されていきます。その結果、コーティング効果が低下し、汚れが付着しやすくなったり、付着した汚れが落としづらくなったりします。コーティング車特有の光沢やツヤも失われていくでしょう。

とくに鳥のフンは、強い酸性を持っているため、放置するとコーティング被膜を劣化させ、最悪塗装面に侵食する恐れがあります。

2.コーティング車用シャンプーの選び方

コーティング車用カーシャンプーを選ぶ際のポイントは4つです。

1.コーティング車用のカーシャンプーを選ぶ
2.全塗装色か濃色車に対応するカーシャンプーを選ぶ
3.洗車頻度から原液か希釈を選ぶ
4.泡立ち・泡切れのよさから選ぶ

順にご紹介します。

(1)コーティング車用のカーシャンプーを選ぶ

コーティング車を洗車する場合は、専用のカーシャンプーを選びましょう。

とくに「水アカ落とし」「クリーナー機能」「撥水効果」などが記載されているカーシャンプーは、コーティングに悪影響を与える成分が含まれている可能性が高いため、注意してください。

カーシャンプーには酸性、中性、アルカリ性の3種類あります。さらに、強力な洗浄力のものやコンパウンド入り、撥水機能付きのものがあります。

カーシャンプー種類特徴
酸性・水アカ落としによい
・洗浄力が強いため、コーティング被膜にダメージを与える可能性がある
中性・コンパウンドや撥水機能がない
・酸性やアルカリ性と比較して洗浄力が弱いため、コーティング被膜に与えるダメージが少ない
アルカリ性・油汚れや虫の死骸などが落としやすい
・洗浄力が強いため、コーティング被膜にダメージを与える可能性がある

コーティング車用のカーシャンプーは基本的に中性で、コンパウンドや撥水機能がありません。

コンパウンド入りは、固着した汚れや水アカ、小さな傷を磨き落としたい際に使われるカーシャンプーです。コーティング車に使うと、コーティング被膜を剥がしたり、傷つけたりする恐れがあります。

また、多くのコーティングにはもともと撥水機能がついています。コーティングの上から撥水シャンプーを使うと、コーティングの撥水機能が低下する可能性があるでしょう。

コーティングとカーシャンプーに含まれている撥水成分は異なるため、相性がよいとはいえません。また、撥水シャンプーを上から使うとコーティングの性能を閉じ込めてしまい、期待するコーティング効果を得られなくなるでしょう。

(2)全塗装色か濃色車に対応するカーシャンプーを選ぶ

コーティング車を洗車する場合は全塗装色、または濃色車に対応するカーシャンプーを選びましょう。

カーシャンプーによって、「淡色車用」や「濃色車用」「全塗装色用」など、対応している車体の色が設定されている場合があります。

一般的にホワイトやシルバーなどの淡色車は、水垢などの汚れが目立ちやすいというのが特徴です。そのため、淡色車用のシャンプーの多くは、固着した汚れも落とせるように洗浄力が強力です。コンパウンドや高濃度の洗剤が含まれていることがあるため、コーティング車には使わないようにしましょう。

一方、黒や紺といった濃色車は水垢などの汚れが目立ちにくい一方で、傷が目立ちやすいのが特徴です。濃色車にコンパウンド入りのカーシャンプーを使うと、ボディについた細かい傷が目立つため、基本的にはコンパウンドが含まれていません。比較的洗浄力も弱く、洗剤の濃度も低いため、コーティング車にも使えます。

どのカーシャンプーがよいかわからない場合には、全塗装色用のカーシャンプーを選びましょう。

(3)洗車頻度から原液か希釈を選ぶ

カーシャンプーには原液のまま使うタイプと、希釈してから使うタイプの2種類あります。

洗車頻度が多い人は希釈タイプがおすすめです。希釈タイプは水で薄める必要がありますが、カーシャンプー1本で何十回も使えるものもあるため、コストを抑えられるでしょう。また、希釈の濃度によってカーシャンプーの効果を調整できます。

希釈するのが面倒な人や洗車頻度が少ない人は、原液タイプのカーシャンプーのほうが手間がかかりません。

洗車頻度や手間、コストなどをもとに、自分に合ったタイプのカーシャンプーを選びましょう。

(4)泡立ち・泡切れのよさから選ぶ

コーティング車用カーシャンプーを選ぶ際には、泡立ちと泡切れのよさもポイントです。

泡立ちがよいカーシャンプーは、きめ細やかでクリーミーな泡で洗車できるため、汚れを浮き立たせて落としやすくしてくれます。また、泡がスポンジとボディの間に入ることでクッションの役割になり、ボディを傷つけるリスクも抑えられるでしょう。

泡切れのよいカーシャンプーは、水のすすぎ時間を短縮できるだけでなく、カーシャンプーがボディに残留しづらくなります。カーシャンプーがボディに残ったままだと、カーシャンプーの成分が塗装面に固着し、シミができる原因になります。

泡立ちだけでなく、泡切れのよいカーシャンプーを選ぶことで、ボディの傷やシミの原因となるリスクを抑えながら、短時間で洗車することが可能です。

3.整備士おすすめ!コーティング車用カーシャンプー5選

整備士がおすすめする、コーティング車用カーシャンプー5選は以下のとおりです。

1.MJJC JAPAN|神泡シャンプー
2.KeePer|コーティング専門店のカーシャンプー
3.SurLuster|カーシャンプー1000
4.SOFT99|コーティング施工車エクストラゴールドシャンプー
5.Pro Staff|CCウォーターゴールド シャンプー

順に特徴をご紹介します。

(1)MJJC JAPAN|神泡シャンプー

出典:神泡シャンプー|MJJC JAPAN

きめの細かい泡立ちを追求した、中性のカーシャンプーです。全塗装色に対応し、コンパウンド不使用でコーティング車にも安心。フォームガンを使わない通常の洗車でも使えます。

(2)KeePer|コーティング専門店のカーシャンプー

出典:コーティング専門店のカーシャンプー|KeePer

全塗装色、コーティング車に対応したプロ仕様のカーシャンプー。中性タイプのカーシャンプーが、コーティング本来の撥水力低下を抑えてくれます。花粉や黄砂などの季節の汚れもしっかり落としてくれます。

(3)SurLuster|カーシャンプー1000

出典:カーシャンプー1000|SurLuster

コンパウンド不使用のため、コーティング被膜にダメージを与えません。泡立ちがよく、コーティング施工車に付着した汚れを優しく取り除いてくれます。全塗装色に対応しているため、安心して利用できます。

(4)SOFT99|コーティング施工車エクストラゴールドシャンプー

出典:コーティング施工車エクストラゴールドシャンプー|SOFT99

洗車するだけで劣化したコーティング被膜を補修し、均一な撥水と光沢を与えてくれるコーティング車専用カーシャンプー。コーティング被膜の状態がよい場合は、コーティング被膜の劣化を防ぐ保護被膜を形成します。

(5)Pro Staff|CCウォーターゴールド シャンプー

出典:CCウォーターゴールド シャンプー|Pro Staff

きめ細やかななめらかな泡が洗車時の傷を防ぎ、コーティング被膜の汚れを落としてくれます。また、泡切れがよいため、洗車時の水シミを防ぎます。濃縮タイプで約20台の中型車を洗車可能です。

4.コーティング車の洗車方法

コーティング車の洗車頻度は、利用状況や駐車環境、季節などによって異なりますが、基本的には月に1〜2回が目安になります。

屋内駐車は、紫外線や雨を防げるため月に1回程度。屋外駐車は紫外線や雨、汚れの影響を受けやすいため、月に2回程度洗車するとよいでしょう。

自分でコーティング車を洗車する方法をご紹介します。

(1)洗車に必要なもの

洗車に必要なものは以下のとおりです。

・カーシャンプー
・シャンプー用スポンジ
・拭き上げ用クロス
・ホース(水道水)
・バケツ
・脚立
・高圧洗浄機(あれば望ましい)
・フォームガン(あれば望ましい)

(2)コーティング車の洗車方法

コーティング車の洗車方法は以下のとおりです。

①水洗いで全体の汚れを落とす

はじめに、水洗いで車全体の汚れを落とすことが大切です。

車全体を上から下へホースで水をかけて、付着している汚れや砂などをしっかり落としてください。具体的には屋根からガラス、ドア、ボンネットの順で上から下へ汚れや砂を流していきます。

ボディに汚れや砂などが付着したままスポンジで洗うと、汚れや砂でボディを引っかいてしまう可能性があります。引っかき傷がコーティング被膜を傷つけ、保護効果が低下する恐れもあるでしょう。

また高圧洗浄機があれば、水圧で汚れを落とせるため、スポンジで洗う際にボディを傷つけるリスクを抑えられます。

②泡立てたカーシャンプーとスポンジで洗う

バケツにカーシャンプーと水を入れよく泡立て、スポンジを使い車全体を洗車します。十分に泡立てることが重要です。

この際、力を入れずに、スポンジでボディをやさしく洗いましょう。泡立ちがよいカーシャンプーは汚れを浮かせてくれるため、やさしくなでるように洗うだけで汚れを落としてくれます。

以下は、おすすめの洗車用スポンジです。

メーカー商品名公式ストア
SurLusterウォッシングスポンジ「ウォッシングスポンジ」の公式販売ページ
SOFT99洗車スポンジ PRO「洗車スポンジ PRO」の公式販売ページ
KeePerラ・モップⅡ(グローブタイプ)「ラ・モップⅡ(グローブタイプ)」の公式販売ページ

これらのスポンジは、ボディに傷がつきにくいよう柔らかいのが特徴です。

また、洗車用のフォームガンがあれば、水とカーシャンプーを混ぜた状態で噴射でき、泡立ちもよくなるので効率よく洗車できます。

③水で洗い流して拭き上げる

車全体をカーシャンプーで洗ったら、車全体にホースで水をかけ、車にカーシャンプーが残らないように洗い流しましょう。シャンプーの洗い残しがあると、ボディにシミがつく恐れがあります。

カーシャンプーを洗い流したら、クロスを使ってボディに残った水分を丁寧に拭き上げてください。拭き上げる前に水分が乾燥すると、イオンデポジットが付着する原因となります。

イオンデポジットとは、水分が乾燥した際に残った不純物(カルシウムやミネラルなど)のことで、ボディに白いリング状のシミが残ります。

以下は、おすすめの拭き上げ用クロスです。

メーカー商品名公式ストア
KeePerキーパークロス「キーパークロス」の公式販売ページ(楽天市場)
AutoGoマイクロファイバークロス「マイクロファイバークロス」の公式販売ページ(Amazon)

これらのクロスはコーティング車にも対応しており、ボディを傷つけることなく、水分をしっかり拭き上げてくれます。

(3)業者に洗車を依頼する相場

自宅に洗車するスペースがない、洗車する時間がない人などは、専門業者に依頼するのもおすすめです。

ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで気軽に洗車を依頼でき、相場は1,000〜5,000円程度とリーズナブルです。

ただし、車の大きさや汚れ具合、内装クリーニングなどの追加オプションによって費用は変動します。

自分で洗車するより高くはなりますが、専門的な技術を使って洗車してもらうことで、コーティング効果を長期間維持でき、かつ車の美しさを高められるでしょう。

5.洗車時の注意点

洗車時の注意点は以下の3つです。

1.直射日光が当たる場所で洗車しない
2.井戸水を使わない
3.洗車機の利用は避ける

順にご紹介します。

(1)日差しが強い時間帯や炎天下の日は洗車しない

日差しが強い時間帯や炎天下の日は、ボディにかけた水がすぐに乾燥してしまい、イオンデポジットが付着する可能性が高くなります。

そのため、基本的には日差しが弱くなった夕方やくもりの日などを選びましょう。もし、日差しの強い時間帯や炎天下の日に洗車したい場合は、直射日光が当たらない場所を選び、短時間で洗車してください。

(2)井戸水を使わない

井戸水はイオンデポジットが付着しやすいため、洗車で使ってはいけません。

井戸水には、水道水より多くのカルシウムやミネラルなどの不純物が含まれています。これらの不純物はイオンデポジットが付着する原因になります。

イオンデポジットを放置すると、「ウォータースポット」が発生し、塗装面の陥没につながるため注意しましょう。ウォータースポットとは、イオンデポジットに残った水分がレンズのように日光を集めて塗装面を焼き付けてしまうことです。焼き付けられることで塗装面は侵食され、月のクレーターのように陥没してしまいます。

軽度のウォータースポットは、コンパウンドで磨けば取り除けますが、重度になると磨いても取り除けなくなります。

(3)見た目で洗車が必要か判断しない

黒や紺などの濃色車は汚れが目立ちやすいですが、グレーやシルバーなどの淡色車は汚れが目立ちづらいため、汚れに気付きにくいことがあります。

ただ、実際は淡色車も同じように汚れが付着しています。見た目で洗車が必要か判断せず、定期的に洗車しましょう。

(4)洗車機の利用は避ける

洗車機は、ブラシが高速回転しながらボディを洗うため、当たった際の摩擦で小さな傷がつく可能性があります。

一度や二度の利用では傷は目立ちづらいですが、利用するたびに小さな傷が増えて、ボディの光沢やコーティング効果を低下させる恐れがあります。

傷がつきづらい洗車機も増えていますが、パッと見では判断できないため、できる限り避けたほうがよいでしょう。

6.コーティング車のメンテナンスはグーネットピットにお任せください

コーティングしていない車と比較すると、コーティング車は汚れが付着しづらく、付着しても落としやすいのが特徴です。そのため、コーティング車はカーシャンプーを使わなくてもよい、水洗いだけで汚れが落とせると勘違いされることがあります。

実際、コーティング効果によって水洗いだけで落とせる汚れもありますが、固着した汚れや水アカ、油分を含んだ汚れはカーシャンプーを使わなければ落とせません。水洗いしかせずに、汚れが付着したままではコーティング効果の低下につながります。

自分で洗車する時間がない、洗車する場所がない際は、お近くのカー用品店やガソリンスタンドなどの専門業者に依頼するのもおすすめです。

グーネットピットでも、専門のスタッフが丁寧にコーティング車の洗車をおこなっています。もし、専門業者に洗車をお願いしたい際は、グーネットピットにご相談ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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