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更新日:2021.10.11 / 掲載日:2021.10.11

ボルボのインテリア用新素材で「3.1フィリップ・リム」がバッグを開発

リミテッド・エディション・ウィークエンド・バッグ
リミテッド・エディション・ウィークエンド・バッグ

 ボルボ・カーズは10月8日、ファッションブランド「3.1 フィリップ・リム(3.1 Phillip Lim)」とともに、ボルボの新インテリア素材「ノルディコ(Nordico)」を使用したバッグを開発したと発表した。

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C40 リチャージ以降に採用の新素材「ノルディコ(Nordico)」を使用

リミテッド・エディション・ウィークエンド・バッグ 2

 これはサステイナビリティ(持続可能性)を重視し、生物由来の素材やリサイクル素材を積極的に使用することに共感した両ブランドの取り組み。レスポンシブル・ファッションの先駆者であり、世界的に有名なファッションブランドである3.1フィリップ・リムは、このコラボレーションにより、リミテッド・エディション・ウィークエンド・バッグを開発した。

 3.1 フィリップ・リムは、藻から作られたカーボンニュートラルなドレスやリサイクル素材の使用など、代替素材の調達でラグジュアリーとエフォートレスなスタイルを生み出し、現代のファッション業界に変革を起こしていることで知られる。

 このデザイナーズウィークエンド・バッグは、ボルボのインテリアのための新しい持続可能な素材「ノルディコ(Nordico)」で作られており、今年初めに発表された、C40 リチャージ以降のすべての新型電気自動車モデルにレザー(本革)を一切使用しないという方針に沿ったもの。この取り組みは、現在自動車業界で使用されている多くの素材について、高品質で持続可能な代替品を見つけようとするボルボの目標を反映したもの。

 ノルディコはボルボ・カーズが開発した新素材で、同社の次世代電気自動車から採用される。ペットボトルなどのリサイクル素材、スウェーデンやフィンランドの持続可能な森林から採取された生物由来の素材、ワイン産業からリサイクルされたコルクなどを使用したテキスタイルで構成されている。

【関連記事】ボルボ 新型「C40リチャージ」皮切りにレザーフリー推進

「ランウェイからモーターウェイへ」サステイナビリティで共通の目標

 このバッグは、スカンジナビアデザインからインスピレーションを得ており、目立たない収納スペース、ダブルストラップ、特別なシグネチャーポーチを特長とする。

 この環境に配慮したバッグは、ボルボ・カーズとトレンド予測会社であるフューチャー・ラボラトリー(The Future Laboratory)がこれからの素材について研究したレポート「コンシャス・デザインの台頭(The rise of conscious design)」で明らかになったトレンドである「Luxtainability(ラグジュアリー+サステイナビリティ)」からもインスピレーションを得ている。この新しいトレンドは、品質に妥協せず、持続可能な素材を求めるデザイン界の強い要望から生まれたものだ。

 このバッグは、ごく小数の限定生産のため販売されないというが、コンテストやチャリティオークションなど、何らかの取り組みを通じて手に入れる機会があるかもしれないとしている。

リミテッド・エディション・ウィークエンド・バッグ 3

 3.1フィリップ・リムの共同創設者兼クリエイティブ・ディレクターのフィリップ・リム氏は次のように述べた。
「サステイナビリティは当初から私たちのブランドの一部でした。私たちが行うすべてにおいて、持続可能なバランスを実現するために仕事をしているのです。私たちのブランドマントラは、より少なく作り、より意味のあるものにすることです。このサステイナビリティプロジェクトでボルボとつながることで、価値観が即座に一致しました。現在の私たちは同じ目標を共有できているため、新しい素材を使った持続可能なソリューションを見つける自由があり、しかも究極のラグジュアリーであるハイデザインを実現することができると強く感じています」。

 ボルボ・カーズのデザイン部門の責任者であるロビン・ペイジ氏は、「私たちには将来どこに進むべきかというビジョンがあります。その第一歩は、持続可能な天然素材やリサイクル素材を確実に利用することです。3.1フィリップ・リムとのコラボレーションにより、これからの素材にインスパイアされたバッグを作ることができ、広くデザイン業界全体で使用する素材を見直すことに挑戦するという両者の高い目標が強固なものとなりました。ランウェイコレクションから自動車のインテリアに至るまで、私たちには持続可能な素材による代替品を見つけるという共通の責任があります」と述べている。

ロビン・ペイジ - デザイン部門責任者
ロビン・ペイジ氏 – ボルボデザイン部門責任者

3.1フィリップ・リムについて

 3.1 フィリップ・リムは、2005年のニューヨークファッションウィークで初登場し、創業者であるフィリップ・リム氏とウェン・ゾウ氏の友情から生まれました。創業時に31歳だったこのデザイナーと起業家は、現代の地球市民に「クールで、簡単で、シックな」ワードローブを提供することを目標に掲げ、アクセシブルなラグジュアリー空間のパイオニアとなりました。その後、ブランドはウィメンズウェア、メンズウェア、アクセサリー、フットウェアと拡大し、現在、アメリカとアジアに拠点を持ち、世界に11の独立した小売店を展開しています。3.1 フィリップ・リムの業界への貢献は、CFDA賞のレディースウェア部門(2007年)、メンズウェア部門(2012年)、アクセサリー部門(2013年)の3部門をはじめ、世界的に認められています。15年の歴史の中で、刻々と変化するファッションシーンの中でのポジショニングを進化させ、アメリカのファッション業界をリードし続けています。

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