新車試乗レポート
更新日:2020.07.28 / 掲載日:2020.07.28

HONDA 新型アコード 試乗インプレッション

居住性も走りも進化 セダンの魅力をより鮮明に

●発売日:’20年2月20日●価格:465万円●販売店:ホンダカーズ店●問い合わせ先:0120-112010(本田技研工業お客様相談センター)

2017年秋にアメリカでデビューした10代目アコード。北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど世界中で高い評価を得たモデルが満を持して日本上陸。その実力を確かめてみた。

主要諸元(アコード EX)●全長×全幅×全高:4900×1860×1450mm●ホイールベース:2830mm●車両重量:1560kg●駆動方式:FF●パワートレーン:1993cc 直4DOHC(145PS/17.8kg・m)+モーター(135kW/315N・m)●トランスミッション:電気式CVT●JC08モード燃費:30.0km/L●最小回転半径(m):5.7●タイヤサイズ:235/45R18

  • 2モーター+2Lエンジンのシリーズハイブリッド方式を採用。高速走行時などにはエンジン直動に切り替わり、高効率な走りを実現。

  • クーペライクな6ライトキャビンは流麗そのもの。インサイトをより伸びやかにした印象だ。足元を引き締める18インチアルミは、内部にノイズ低減機構を備えている。

  • たっぷりとした前後シートは本革が標準。前席はヒップポイントが先代比で25mm下げられている。運転席は8ウェイ、助手席は4ウェイの電動シートだ。

  • 573Lの大容量ラゲッジはトランクスルー機能も備えている。後席背もたれの中央部にはスキーなどの長尺物を通せるセンターホールも装備。

  • ベーシックな水平基調のインパネだが、木目調パネルなどの加飾が品の良さを感じさせる。ナビは8インチのホンダ・インターナビを標準装備。

居住性や快適性が向上 走りの魅力も味わえる

 深く前傾したリヤウインドウのファストバック様のスタイルなど、外観はプレミアム感を高めるとともにアコードのスポーティなキャラを強化したように見える。しかし、新型車の進化は「セダンらしさ」が要点である。一見すると後席の居住性を軽視しているような外観だが、レッグスペースはもちろん、ヘッドルームにも余裕があり、見晴らしも良好。大切な人をもてなすにも十分である。
 走りでは快適性向上が見所。主駆動力が電動モーターのe:HEVの効果も大きいのだろうが、パワートレーン周りは静かさ自慢の大型プレミアムセダンでも群を抜いている。半面、ロードノイズも静かなのだが、相対的に目立つのが難点。音量だけでは図れない静粛性の難しさを感じさせられた。
 フットワークは神経質になることなく操舵に追従するラインコントロール性にアコードらしさを感じる。切れ味重視の設定ながら前後のグリップバランスの安定、少ない挙動と据わりのよさは最近のホンダ車に共通する。ストローク速度検知型の電子制御ダンパーを採用し、3タイプの走行モードが設定されているが、コンフォートモードでも車軸周りの細かな揺れが目立つのが少し気になった。
 開発コンセプト通りにアコードならではのファントゥドライブを中心とした走りの魅力を損ねずに快適性が向上しているので、従来型からの乗り換えユーザーには満足度の高いモデルである。

●文:川島茂夫 ●写真:佐藤正巳

提供元:月刊自家用車

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ