新車試乗レポート
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2012.03.16
三菱 デリカD:5(2011年~)試乗レポート
三菱 デリカD:5(2011年~)試乗レポート
試乗
【一部改良】
発表・発売/2011年12月22日
三菱自動車/0120-324-860
■FF仕様のエンジンを刷新し燃費性能を14%も改善
■ドライビング/ユーティリティ
エンジンスペックを従来の4B11型と比べると、150psの最高出力は同じだが20.1kg mだった最大トルク19.4kg mに若干ダウンしている。だが心配は無用。性能曲線を見ればわかるが、新型は実用域のトルクバンドがしっかり底上げされているのだ。
実際の印象もそれに違わない。低回転から充実したトルクを発揮し、フラットにキープ。変速に切れ目のないCVTとの組み合わせは期待以上に力強く、ミドルクラスとしてはヘビーな1.7トン近い車重をほとんど感じさせない。2名乗車で走ったかぎりでは、街なかから高速まで2WDらしい軽快な加速を披露した。
新型MIVECの可変バルブ制御は「AS&G」の作動にも有効で、エンジン停止・再始動の滑らかさは同機構の現水準を十分クリアする。惜しむらくは、1.8L版と同じく少々耳障りなエンジンノイズ。ただD:5の場合はボディ形状の違いのためか、RVRなどよりは目立たない。
デリカの伝統を受け継ぐ重厚な走り味は、相変わらずの魅力。ハンドリングは素直で扱いやすく、突き上げ感の少ない快適な乗り心地も両立している。室内空間は5ナンバーの競合車を上まわる広さ。ただし、3列目シートの左右跳ね上げ格納は操作力が昔ながらに重い。D:5最大の要改良点はコレかもしれない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
デビューから5年が経過したが、インパネは飽きのこないデザイン。Gパワーパッケージには、マグネシウム合金製パドルシフトが標準。
1列目シートはゆったりサイズで、便利な角度調整式アームレストは全車に標準。運転席パワーシートもオプション設定。
Gパワーパッケージは2列目にキャプテンシートとベンチシートを設定。電動スライドドアは運転席・助手席の両側に標準。
■インテリア/エクステリア写真[2]
4WDが主力のD:5らしく、FFモデルでも大径のオールシーズンタイヤ(M+S)を履く。G系はアルミホイールが標準だ。
2Lの新型MIVECエンジン。ボア×ストロークはDOHCの従来型と同じだが、圧縮比は10.0から10.5に高められている。
最低地上高は4WDで210mm、FFでも190mmとSUVなみ。フロントフェンダーは軽い接触ならもとに戻る、復元性の高い樹脂製だ。
デリカD:5 Gパワーパッケージ 2WD(CVT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4730×1795×1850mm |
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ホイールベース | 2850mm |
トレッド前後 | 1545mm |
車両重量 | 1690kg |
エンジン | 直4SOHC |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 150ps/6000rpm |
最大トルク | 19.4kg m/4200rpm |
JC08モード燃費 | 13.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/70R16 |
全国メーカー希望小売り価格
三菱 デリカD:5 | 233万~376万6000円 |
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