新車試乗レポート
更新日:2018.11.12 / 掲載日:2012.02.17
メルセデス・ベンツ C63 AMG クーペ(2011年~)試乗レポート
メルセデス・ベンツ C63 AMG クーペ (2011年~)試乗レポート
試乗
【新型車】
発表・発売/2011年8月25日
メルセデス・ベンツ日本/0120-190-610
■すべてのクルマ好きを魅了するマニア垂涎の逸材
■ドライビング/ユーティリティ
C63AMGクーペはじつに楽しいクルマだ。10人のクルマ好きが10人とも「お金があればすぐにでもほしい」というコメントを残すような性格を持っている。セダンとは違うパーソナル感を得るタイトな運転席まわり、すべての操作類が、走りに集中しているときでも操作しやすいことをあらためて感じることだろう。エンジンをかけるとそのサウンドにもシビレる。猛獣が喉を鳴らして唸るようなエキゾーストノートは、こいつがただものでないことを知らしめる。
それじゃのっけから扱いにくいのかといえば、そうではない。そこはメルセデスマジックとでも呼ぼうか、クイック過ぎないハンドリングと安定感のある挙動はさすがである。ただ、中間加速の衝撃はすさまじく、ドーンとシートにカラダを押し付けられた。ここだけは、「これがベンツ?」と思えるほど凶暴だ。
ただ、それも慣れてくるとこれだけのパワーをかなり自在に扱えるようになる。そして、あまりの反射神経の鋭さに運転が楽しくなってしまう。「もう少し、もう少し」と、走っていたくなるからたまらない。C63AMGクーペとは、まさにそんなクルマだ。
もちろん、それだけの実力の持ち主だけに、ザックリ1000万円を超えるタグが付く。「Cクラスに1000万円」と考えるか、「AMGが1000万円で買える!」と考えるかは、アナタ次第だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネ形状は標準のCクラスに準ずるが、アグレッシブなデザインのステアリングはAMG専用品。スピードメーターは320km/hまで刻まれる。
スポーティな走りを支える専用のスポーツシート。表皮は上質なナッパレザーで、2トーンカラーも用意される。
試乗したAMGパフォーマンスパッケージ装着車は、オプションの19インチAMGマルチスポークアロイホイールを履く。
■インテリア/エクステリア写真[2]
すべてをAMGが独自開発したM156ユニット。デビューから5年を経た今も実力は健在で、大排気量スポーツエンジンならではの魅力に満ちている。
リヤにはいかにも整流に効きそうなブラックのディフューザーを装備。すごみの効いた4本のマフラーもAMGの印だ。
端正なCクラスクーペのフォルムに、大きく張り出したフェンダーやカーボン製の空力パーツをプラス。上質さと獰猛さの入り交じるスタイリングも、好事家の心をくすぐる。
C63 AMGクーペ AMGパフォーマンスパッケージ(7AT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 4710×1795×1390mm |
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ホイールベース | 2765mm |
トレッド前/後 | 1570/1525mm |
車両重量 | 1800kg |
エンジン | V8 DOHC |
総排気量 | 6208cc |
最高出力 | 487ps/6800rpm |
最大トルク | 61.2kg m/5000rpm |
JC08モード燃費 | 7.2km/L |
サスペンション前 | 3リンク |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前・後 | 235/35R19・255/30R19 |
全国メーカー希望小売り価格
C63 AMGクーペ | 1085万円 |
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