新車試乗レポート
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2016.07.01
ジャガー XE 試乗レポート(2016年07月)
ジャガー XE 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年6月2日
ジャガーコール
0120-050-689
文●石井昌道 写真●内藤敬仁
■洗練されたパフォーマンスを見せる待望のディーゼルエンジン
13年ぶりにDセグメントへ再参入したジャガーXEが発売されたのは約1年前のこと。当初からアナウンスされていたとおり、待望のクリーンディーゼル・モデルが加わった。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 石井昌道
XEはボディ全体の70%以上をアルミニウムで構築するという、このクラスでもっとも先進的な造りとなっている。それでも車両重量がライバルとさほど変わらないのは、アルミニウム化で軽くなった分の質量をサスペンション周辺に振り分けたからだという。その恩恵は乗ればすぐに実感できる。ジャガーらしいスポーティなハンドリングながら、サスペンションの動きがしなやかで、快適性との絶妙なバランスを持っているからだ。
そこへ新たに搭載されたクリーンディーゼルは、XEの快適な乗り味に相応しいマナーを見せる。最新ユニットだけあって振動・騒音はドイツ勢と比べても一層少ない。ツインバランサーを備えていることが効果を発揮しているようだ。ただ、アイドリングストップからの再始動時でのブルンッが大きめなのは少し気になる部分ではある。
1750回転で43.8kg mもの大トルクを発生するので、発進時および高速巡航からの加速時などは力強く余裕がある。一般的な走行のほとんどのシチュエーションでガソリン車よりも頼もしく感じられるはずだ。ただし、得意な回転域はあまり幅広いとはいえず、アクセルを深く踏みこんで高回転まで引っ張っても、官能性やスポーティさは控えめであることも知っておいたほうがいいだろう。ジャガーの2Lガソリン直噴ターボは高回転域がシャープで、同種のライバル達よりもよくできていることもあって、どちらにするかの選択は悩ましくなること必至だろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
操作のしやすいダイヤル式のシフトセレクターなどにより、スッキリとした印象のインテリアは質感も高い。2眼式のメーターはアナログ表示で、見やすくスポーティだ。
スポーティさと優雅さが絶妙に調和している室内はさすがジャガー。フロントシートは、適度なホールド感もあってスポーティな走りにも十分に対応する。前後とも快適性は高い。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ジャガー・ランドローバーが自社で開発した2L直4のディーゼルターボエンジンは、低回転からレスポンスよくトルクを発揮する。
今回のXEで、ジャガー自身がもっともこだわったという足まわり。路面追従性が高く、爽快なフィーリングをもたらす。
手ごろなサイズ感から、これまでジャガーに乗ったことのない層にも大いにアピールしているXEだが、低燃費なディーゼルモデルが登場したことでますます大きな注目を集めるだろう。
ジャガー XE 20d Rスポーツ(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4680×1850×1415mm |
---|---|
ホイールベース | 2835mm |
車両重量 | 1660kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1999cc |
最高出力 | 180ps/4000rpm |
最大トルク | 43.8kg m/1750-2500rpm |
JC08モード燃費 | 17.1km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | インテグラルリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク |