新車試乗レポート
更新日:2018.10.18 / 掲載日:2015.04.17
日産 GT-R(2015年モデル) 試乗レポート
日産 GT-R(2015年モデル) 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2014年11月25日
日産・お客様相談室
0120-315-232
文●森野恭行 写真●編集部
完成度の高まったフットワークは街中での洗練された乗り心地も実現
2015年モデルの進化は、じつは見えないところに潜んでいる。とくに注目したいのはシャシーの熟成で、前年モデルで大幅にセッティングを見直したサスに、またも改良のメスを入れている。はたして、その効能はどんなものだろう?
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
2014年モデルの進化も明確なものだったが、2015年モデルにおける洗練度のアップは、さらなる感動をもたらしてくれる。たんにサスの動きがよくなり、コーナリングにおける接地性や乗り心地の上質感が高められただけでなく、走りの「すべて」が磨かれたことがわかるからだ。
わかりやすいのは乗り心地。タイヤの設計変更も手伝って、初期のR35では考えられなかったほどの快適性を実現している。DCTのシフト時のショックやノイズが軽減され、ロードノイズが低減されたことも印象的で、荒削りな印象を徹底して取り去ったことがわかる。日常使いを考えるGT-Rオーナーにとって、これは朗報だ。
つまり、サーキットでタイムを出す役目はNISMOやトラックエディションに任せて、通常モデルはこれまで以上に「日常」を重視するようになったというわけ。でも、それは、R35が軟弱になったことを意味するのではない。
接地性の向上や、ワンダリングに象徴される外乱への対応能力の向上は、550馬力のV6ツインターボに鞭を入れるシーンにおいても、能力を高める方向に働いているからだ。より正確性を増したハンドリングや、一段とコントローラブルになった限界特性に、進化や熟成を発見することができる。さらに自信を持ってアクセルを踏んでいけるようになったのだから、今まで以上の「速さ」を追求することも可能というわけだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
コックピットという呼称がふさわしい走りのムードが漂う。鮮烈なアンバーレッドの内装はプレミアムエディションにオプション設定されるもの。セミアニリン本革を贅沢に使用。
前席は、高G旋回でもしっかりと体を支えるホールド性の高さが自慢。スーパーカーとしては異例な「使える後席」を備えることが、GT-Rの特筆すべきポイントでもある。
■インテリア/エクステリア写真[2]
480馬力でスタートしたVR38DETTのパワーは、現行型では標準で550馬力。NISMOでは600馬力に達するのだから驚き。
ゴルフバッグ2つを収めることができるトランク。日常使いもできるのがGT-Rの大きな魅力なのだ。
2014年モデルでは前後ランプを一新したが、2015年モデルは外観の変更はなし。ダブルスポークのレイズ製鍛造アルミホイール(写真)は、プレミアムエディションにオプション設定されるもの。
日産 GT-R プレミアム エディション(2015年モデル)(6速AT・DCT)
全長×全幅×全高 | 4670×1895×1370mm |
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ホイールベース | 2780mm |
トレッド前/後 | 1590/1600mm |
車両重量 | 1750kg |
エンジン | V6DOHCターボ |
総排気量 | 3799cc |
最高出力 | 550ps/6400rpm |
最大トルク | 64.5kg m/3200-5800rpm |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前/後 | 255/40ZRF20・285/35ZRF20 |
価格
日産 GT-R | 947万7000円~1170万720円(全グレード) |
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