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【総合評価】
996&997が水冷911の第1世代だとすれば、現行の991は第2世代にあたる存在。プラットフォームから一新された991は、前作から100mm延長されたホイールベースと、アルミの多用により大幅な軽量&高剛性化を達成したハイテクボディを大きな特徴とする。だが、6気筒ボクサーをリヤに搭載するレイアウトは、誕生から50年を経ても変わらない。さらには、グッとモダンになったスタイルも、ひと目で911とわかるアイデンティティを継承している。
【良い点】
ホイールベースの延長、ボディ剛性の強化、シャシーの能力向上といった技術的進化が如実に表れているのは、なんと言っても操縦安定性全般のレベルアップ。コーナリングの場面では、ターンインでの前輪への荷重移動を意識しなくても「スッ」とノーズをインに入れることが可能になり、限界時のコントロール性も目に見えて向上している。
だが、より多くの場面で911の進化を実感させるのは、ピッチングモーションの抑制だろう。うねりのある路面をハイスピードで通過する際にも、フロントが暴れるような動きをしなくなったのだ。俗に言う「911乗り」ではなくても、安心してスポーツ走行が楽しめるのがタイプ991といっていい。
そして日常性能。フラットライド感が増し、快適度が大きく向上した乗り心地や、クラッチのつなぎや変速がより上手になったPDKは見逃せない進化点。新型となってもボディサイズは肥大しておらず、今も「日常の足として使えるリアルスポーツ」の伝統を維持している点も、大いに褒めたいところだ。
ちなみに速さに関しては、3.4Lの「素」のカレラでも十分以上。また、PDKの完成度の高さを認めつつも、世界初の例となった7速MTでよりダイレクトに911を操ることが、さらなる刺激や愛着を生み出すことも頭に入れておいてほしい。
【悪い点】
性能、クオリティ、ブランドバリューを考えれば、911のプライス設定は適正なものだと考える。でも、オプションの多くはかなり高額な設定で、好みの組み合わせとすると、上級のカレラS(3.8L)との価格差がほとんどなくなってしまう例も少なくはない。大バリエーションを形成する911の中から、どのモデルを選択し、どんなオプションをつけるかは、じつに悩ましい問題といえる。
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総合評価
外観のデザイン・ボディカラー | 走行性能 | 乗り心地 | 価格 |
---|---|---|---|
4.9 | 4.8 | 4.1 | 3.8 |
内装・インテリアデザイン・質感 | 燃費・経済性 | 装備 | |
4.3 | 3.6 | 4.1 |
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