新車試乗レポート
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2015.07.17
ホンダ ステップワゴン 試乗レポート(2015.07.17)
ホンダ ステップワゴン 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2015年4月23日
ホンダ・お客様相談センター
0120-112010
文●森野恭行 写真●編集部
■高いユーティリティと走りの質感を斬新な発想で実現した新型
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
新開発の1.5L直噴ターボの性能は150馬力/20.7kg m。パワーは先代の自然吸気2Lと同じだが、1kg m強力なトルクを1600~5000回転というワイドレンジで生み出すのが見どころだ。しかし、ターボには応答遅れがつきもので、組み合わせられるCVTもリニアな加減速を苦手とする。ということで心配な面もあったのだが、新型の仕上がりは良好なものだった。
発進・加速における過給ラグは気にならないレベルで、右足に力を込めれば速やかにダッシュを決める。加速の力感だけでなく、高速走行時のゆとりと静粛性にもライバルに対する優位性を感じた。ミニバンと新世代ターボの相性は良好だ。でも、トルクの出方がやや唐突に感じられる場面もあり、扱いやすさの点ではさらなる進化を望む。
なら、シャシーの実力は?評価したいのは、ゴツつきを抑えた快適な乗り心地と、自然なフィールの電動パワステ。操縦安定性のまとまりはよく、走りの資質は高い。グレードによる走り味の差も気になるだろうが、穏やか&快適が好みなら標準タイプ、爽快&スポーティが好みならスパーダが適している。17インチタイヤを標準で履くスパーダ・クールスピリットは、スパーダ以上に正確&しっかり方向に躾けられたハンドリングが魅力だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
メーターを上方に配置して視線移動を少なくしている。三角窓を大型化して、広い視界を確保しているのも自慢だ。内装色や木目調パネルのタイプによりムードは大きく変わる。
クラス最大のキャビンをアピール。2列目はキャプテンシートが標準で、3人掛けベンチシートはオプションとなる。わくわくゲートから3列目への乗降は想像以上にラク。
■インテリア/エクステリア写真[2]
1.5L直噴ターボの型式はL15B型。だが、フィットなどでおなじみの自然吸気L15B型との関連は薄く、ほぼ専用の設計だという。
スパーダと標準タイプ(写真)はグリルやバンパー、サイドシル部の造形が異なる。グッと柔和な印象だ。
左右非対称のリヤデザインが目を引く。テールゲートは言うまでもなく、上ヒンジにより上方にも開く。エアロパーツや専用サスを標準で採用する、スポーティ仕立てのモデルがスパーダだ。
ホンダ ステップワゴン スパーダ(CVT)
全長×全幅×全高 | 4735×1695×1840mm |
---|---|
ホイールベース | 2890mm |
トレッド前/後 | 1470/1485mm |
車両重量 | 1690kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 150ps/5500rpm |
最大トルク | 20.7kg m/1600-5000rpm |
JC08モード燃費 | 16.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 車軸式 |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/60R16 |