新車試乗レポート
更新日:2018.11.16 / 掲載日:2015.05.29
日産 フーガ 試乗レポート(2015年05月)
日産 フーガ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年2月13日
日産・お客様相談室
0120-315-232
文●九島辰也 写真●内藤敬仁
■スカイラインに続いてフーガもインフィニティブランドに移籍
日産のフラッグシップ、フーガのマイナーチェンジが2月に行われた。話題はなんといってもインフィニティバッジの装着。スカイラインで注目されたそれが、フーガにも付いた。そしてそれと同時にグリルの形状、テールライトなどの意匠変更を行った。LEDのてんこ盛りである。
また“ぶつからないクルマ”で知られるエマージェンシーブレーキの精度アップや全方向をモニタリングするデバイスを活用するなど、安全性を高めているのも注目。トップエンドにふさわしい装備を充実させた。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
パワーソースは2.5L・V6と3.7L・V6のガソリンエンジン、それと3.5L・V6+モーターのハイブリッド車がある。走りを堪能するならやはり3.7L・V6で、パドルシフトを駆使するとかなりスポーティな走りが楽しめる。コーナー手前では2段階のシフトダウンで速度調節、スッとステアリングを切って思ったラインをトレースできる。
ドライブモードを「SPORT」にすると足元はさらに安定する。このときの身のこなしはちょっとしたGTカーである。それでも乗り心地がワルくならないのは美点。4ドアサルーンとして必須の硬すぎない乗り心地は確保された。
一方、デュアルクラッチを有するハイブリッドの制御はあいかわらず精度が高い。走行環境に合わせ、こまめにモーターとガソリンエンジンを切り替える様はさすが。走行中ストンと針が落ちてモーターに切り替わってもドライバーはそれに違和感を覚えることはない。といった内容のフーガ。インテリアの質感も高く、インフィニティとしての「格」も垣間見える。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インテリアは大きな変更はない。大型モニターをダイヤルとその周辺のスイッチで操作し情報を得る。センターコンソールの太さはフーガの特徴で、FRスポーツ感を醸し出す。
助手席に電動式のオットマンが付き、それを運転席で操作できるといった機能がある。リヤシートはヒップポイントを高くしたりして、まわりを見晴らせるように工夫している。
■インテリア/エクステリア写真[2]
搭載されるのはすべてV6ユニット。かつてのV8の代わりがV6+モーターのハイブリッドとなる。
やはり目を惹くのはインフィニティのバッジ。ヘッドライトにLEDを多用したのと相まって、見た目に先進性が高められた気がする。
250GT系、370GT系、ハイブリッドといった大枠に細かなグレードが存在する。またそこに2WDと4WDも取り揃えられる。価格は400万円前半からVIPという名の700万円近くまで広がる。
日産 フーガ 370GT Type S(7速AT)
全長×全幅×全高 | 4980×1845×1500mm |
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ホイールベース | 2900mm |
トレッド前/後 | 1575/1570mm |
車両重量 | 2045kg |
エンジン | V8DOHC |
総排気量 | 3696cc |
最高出力 | 333ps/7000rpm |
最大トルク | 37.0kg m/5200rpm |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/40R20 |
価格
日産 フーガ | 410万4000円~687万4869円(全グレード) |
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