中古車購入
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2014.12.26

中古車購入未来予想図

先を見据えて得をする! 中古車購入未来予想図

現在新車市場では、エコカーがもはやブームではなくなり、すっかりスタンダードとなっている。燃料電池車がついに市販化され、クリーンディーゼルはハイブリッドにつづけとばかりに車種数を増やしている状況だ。また、「ぶつからないクルマ」こと自動ブレーキも、いつの間にやら国産全メーカーが設定するなど、その普及を広めている───。
一般的に新車の影響はだいたい2~3年後に中古車市場に伝わってくるものだが、その影響も含め、自動車業界の時流を長いスパンで見た時に中古車の未来予想図はどうなっているのか。この先の中古車購入策について考えてみようではないか。

次の増税はいつ実施されるのか? そして中古車はいつが買い時なのか!?

中古車の達人が大予言!

  • 自動車評論家 清水草一

    自動車評論家 清水草一氏

  • 自動車評論家 清水草一

    あらゆるクルマ媒体で活躍を続けるベテラン自動車評論家。本道は自動車でありながら、数年前から経済書を読みあさり、現在では「永福町の経済評論家」を自負するほどに。

ありがたい増税延期も中古車には関係なし?

実を言うと中古車の購入に関しては、世の中の流れとか、経済情勢のようなものは、それほど大きな関係はない。
たとえば、14年4月から、消費税率が8%になった。それによって全体消費はずいぶん冷え込んだし、中古車の売れ行きにもブレーキがかかった。
しかし、それじゃ実際に4月以降に中古車を買った人が損をしたのか?というと、それはない。お店としては、消費税が上がったぶんを商品に上乗せしたいわけだが、バカ正直にそれをやったら売れなくなる。消費増税で売れ行きが鈍ったことで、逆に相場がわずかに下がった面もあるだろう。つまり、4月以降に買った人は、もしかしたら得をしたのかもしれない。
15年10月に予定されていた消費税10%へのアップは、17年4月に延期される。消費者としてはありがたい話だ。黒田パズーカ第2弾もじわじわと効き目を表して、今後2年半で景気は間違いなく持ち直していくだろう。平均給与もじわじわ上がり、「クルマ、買い替えようか?」という機運も盛り上がっていく。
しかし、景気が良くなって需要が増加すれば、物の値段が上がるのは当然の理。中古車相場もやや上向きになるはずだ。
それじゃ、今後は買い控えるべきなのか?と言うと、それも違う。なぜって、経済がこのまま成長を続けたら、永遠に買い時は遠のいてしまうから!
つまり、中古車というものは、欲しい時が買い時なのだ。世の中に惑わされず、自分が欲しければ買う!それが最も正しいのである。

トヨタの真打ち 燃料電池はこの先どうなるか?

icon トヨタ MIRAI(ミライ)

トヨタ MIRAI(ミライ)

723万6000円

世界で初めて市販されることになったセダンタイプの燃料電池車。FCスタックや高圧水素タンクなどで構成する燃料電池技術とハイブリッド技術を融合した「TFCS(トヨタフューエルセルシステム)」を採用し、水素を燃料にしてモーターで駆動する。

  • トヨタ MIRAI(ミライ)

  • トヨタ MIRAI(ミライ)

FCV(燃料電池車)の一長一短

FCV(燃料電池車)の一長一短

未来のクルマのメリットとは?
一番のメリットは環境性能が高いこと。ガソリンを使用せず、走行時の排出ガスもなし。さらにEVと違い水素の充填時間は短く(3分程度)、約650kmも走れるという。デメリットは、水素を補充するための水素ステーションが少ないこと(現在全国で41カ所が開設予定)。そして、高価なことも普及の障害となる。車両価格は723万6000円で、エコカー減税やグリーン税制、補助金などをすべて使用してもやっと500万円を切るくらいとなる。

ハイブリッドの時を振り返って考える

トヨタが満を持して登場させたミライは、次世代エコカーとして世界中のメーカーで開発が進められている燃料電池車だ。その注目度は非常に高いが、このクルマを中古で買えるのはいつ頃になるのだろうか。
ハイブリッドカーの時を振り返ってみると、97年にデビューした初代プリウスは、注目を集めたものの販売好調とはいかなかった。実際に売れ始めたのは商品力を高めた2代目。その後、国内ベストセラーとなった3代目の登場は09年で、普及までに約12年もかかっている。
ではミライが12年後に普及しているかというと、それも疑問が残る。FCVにとって普及の大きな障害となるのが充填装置の存在。これが全国に充実しなければ、ハイブリッドカーのように栄華を極めるのは難しいのである。価格の面を考えても、FCVの中古が現実的な価格で流通するのは、20年以上先の”未来”と予想されるが、はたして。

新世代パワートレインの現状

ハイブリッドカー 現在の日本市場における販売状況◎

ハイブリッドカー

欧州ではクリーンディーゼルが君臨しており、正直日本のハイブリッドカーがガラパゴス化している現状は否めない。とはいえ、トヨタが地道に商品力を向上させ続けてきたことで、日本ではすっかりエコカーの本命に。いまや軽を除いて全メーカーがハイブリッドカーをラインナップする状態で、新車販売首位争いもプリウス、アクアフィット(ハイブリッド)らがトップ3を独占している状態だ。

EV(電気自動車) 現在の日本市場における販売状況△

EV(電気自動車)

日産が総力を挙げて普及に努めたEVだったが、やはりインフラの整備に手間取ったことで販売は進まず、現在も充電設備は足りていない状態。まだガソリンエンジンを捨ててEVに移行できるユーザーは多くなかったようだ。日本での市販EV第一号車となったi-MiEVを投入した三菱も、現在はより現実な方向性ということでPHEVに舵を切った。今後、より魅力的なEVが登場しないかぎり厳しい状況がつづく。

先を見据えて得をする! 中古車購入未来予想図

ミニバン SUV コンパクト 軽自動車 発表!! 人気ジャンルの注目銘柄

現在高い人気を誇る4大ジャンルにおいて、今後注目を集めるのはいったいどのクルマか?現在の中古車市場やモデルチェンジの時期なども考慮にいれながら、未来の各ジャンルをしょって立つ人気モデルを予測していこう。

広い室内スペースと3列シートが魅力 ミニバン

中古車市場概況

さらに流通量を増やす人気ナンバーワンのセレナ
現在Goo-netで取り扱っている中古ミニバンの総数はおよそ6万4000台。そのうち、3000台以上の流通量があるモデルといえば、セレナ、ヴォクシーアルファードエスティマなど。セレナに関しては、12年~13年とさらに新車販売台数を伸ばしていることから、今後さらに中古車の流通量も増えていくだろう。アルファードは新車価格が高いだけに、値落ち率を考えると中古で買う価値のあるモデルといえる。

icon 日産 セレナ

日産 セレナ

中心相場:122万~234万円



10年から販売されている現行モデルは、12年の一部改良で「Sハイブリッド」が追加されて新車販売台数を増加させている。それらは15年夏以降に一気に中古車として流通してくると予想される。

icon トヨタ 先代ヴォクシー

トヨタ ヴォクシー

中心相場:84万~229万円

相場は先代モデルのもの。14年に登場した現行型は新車で高い人気を誇るが、中古市場にある程度流通するにはまだ時間がかかるだろう。

icon トヨタ アルファード

トヨタ アルファード

中心相場:215万~438万円

人気車で流通量も多いとはいえ、やはり新車価格が高い。中古でもある程度のコンディションを望むなら、200万円の出費は覚悟がしたい。

今後の新車モデルチェンジ予想

高級路線を維持するアル/ヴェルが登場
さらに高級・上質感を高めるといわれているのが15年に登場すると噂される新型アルファードとヴェルファイア。方向性を変えず、人気も継続して高いままだろう。一方、5ナンバーサイズでは新型ステップワゴンが本命に返り咲くか注目だ。

  • トヨタ 新型アルファード/ヴェルファイア

    ※写真は現行型

  • ホンダ 新型ステップワゴン

    ※写真はイメージ

未来を見据えた注目車!

icon トヨタ エスクァイア

トヨタ エスクァイア

※写真は現行型

14年10月に発売されたトヨタの新型ミニバン・エスクァイアが、1ヶ月で受注2万2000台に達したという。今後のミニバン界はこのクルマを中心に回っていくかもしれない。

オンもオフもOKのオールラウンダー SUV

中古車市場概況

高くても需要を確保する本格派クロカン系モデル
すっかり人気ジャンルとして定着し、ラインナップも増えたSUV。全モデル合計で約2万4000台もの流通量があるが、特に台数が多いのは、エクストレイルハリアー、ジュークなど。新車で売れに売れたジュークはデビュー後わずか4年目ながら、中古流通量も非常に多くなっている。人気が高いのはプラドで、本格派クロカン系SUVの選択肢が減ったなか、同カテゴリーの代表的モデルとして人気を博している。

icon 日産 先代エクストレイル

日産 エクストレイル

中心相場:115万~316万円



7年もの長きに渡って販売された先代(2代目)モデルだが、09年以前のモデルであれば150万円以下の価格で手頃な物件を探せる状態だ。クリーンディーゼル搭載車は流通量が少なく相場も高め。

icon トヨタ 先代ハリアー

トヨタ ハリアー

中心相場:92万~271万円

ラグジュアリーSUVの元祖も10年ぶりにモデルチェンジを果たしたことで、先代モデルが狙い目に。ただし10年式以降は流通台数が少ない。

icon トヨタ ランドクルーザープラド

トヨタ ランドクルーザープラド

中心相場:272万~461万円

09年のモデルチェンジで車格を高めたクロカン系SUVの伝統的モデル。流通量があまり多くないのと値落ちはあまり大きくないので注意。

今後の新車モデルチェンジ予想

まだ形が見えてこないトヨタの本命モデル
トヨタが投入を画策していると噂されるのが、プリウスのSUVタイプ。コンパクト(アクア)、ワゴン(プリウスα)とどちらも売れているだけに、登場すればヒット確実か。スズキはエスクードの後継型が小型化して登場するといわれている。

  • トヨタ プリウスSUV

    ※写真はイメージ

  • スズキ 新型エスクード

    ※写真はイメージ

未来を見据えた注目車!

icon マツダ CX-3

マツダ CX-3

※写真は発売予定モデル

SUVのトップランナーはエクストレイルからCX-5へと変わってきたが、扱いやすくお手頃なCX-3の登場で、その勢力図は再度塗り替えられる。市場への影響は数年後か。

扱いやすいサイズとちょうどいいバランス コンパクト

中古車市場概況

とにかくモデル数が多く選びがいがあるジャンル
リーズナブルな価格と扱いやすさが魅力で、常に時代の寵児たるコンパクトカー。モデル数も多く、現在も中古車市場に約4万3000台もの物件が流通している。下の3車以外で流通量の多いモデルというと、マーチ、パッソ、スイフトデミオ、そしてアクアの名前が挙がる。新車でトップ争いを続けるアクアだが、デビューは11年末。まさにこれから中古車市場への流出台数が多くなるので15年以降は狙い目だ。

icon ホンダ フィット

ホンダ フィット

中心相場:103万~152万円



さすがの人気モデルは、流通台数が多いものの相場も高め。新車とあまり変わらないがだいたい20万円程度安い価格で狙える。ちなみに先代モデルの相場は60万~137万円。およそ40万円安い。

icon トヨタ ヴィッツ

トヨタ ヴィッツ

中心相場:76万~155万円

10年にモデルチェンジをはたした現行型は、まさにいまが買い時。特に11年式あたりは100万円以下の物件の流通量が多く、選び放題だ。

icon 日産 ノート

日産 ノート

中心相場:81万~139万円

12年のモデルチェンジで車格を上げたノート。室内空間は拡張され、上質感も向上した。しかしあまり値上がりしていないのでお得感がある。

今後の新車モデルチェンジ予想

王道のヴィッツフィットを追撃する?
人気車のモデルチェンジ周期を考えると、次はヴィッツが15~16年にフルモデルチェンジすると予想される。王道の商品力をさらに高める。また16年頃にはスイフトもモデルチェンジされるはず。欧州でも評価の高い走りはさらに磨かれるか。

  • トヨタ 新型ヴィッツ

    ※写真は現行型

  • スズキ 新型スイフト

    ※写真は現行型

未来を見据えた注目車!

icon ホンダ フィット

ホンダ フィット

※写真はイメージ

アクアが登場しても食い下がったフィットが、今後もコンパクトカーの主役であり続けると予想される。ただし次期型へのモデルチェンジはまだ5年以上先と思われる。

ラインナップが多く低コストも嬉しい  軽自動車

中古車市場概況

ホンダのNシリーズが今後どう影響するか?
Goo-netの中古車流通量11万台という最大数を誇る軽自動車だが、やはりトップ人気は下の3車種だ。もちろん流通台数も多く、価格も格安なものから新車並みに高いものまで幅広く流通している。ホンダのNシリーズや日産デイズといった新世代モデルはまだ流通台数が少なく、狙うのであればあと1~2年後が得策と思われる。トップ3につづいて流通台数が多いのは、ライフやモコ、アルトシリーズのアルトラパンなど。

icon ダイハツ ムーヴ

ダイハツ ムーヴ

中心相場:58万~120万円



10年末にフルモデルチェンジされており、現在の相場は新車から平均50万円落ちとかなりお買い得な状態。ただし、12年末に大型マイチェンが行なわれ、その前後で外観イメージが異なっている。

icon スズキ ワゴンR

スズキ ワゴンR

中心相場:60万~101万円

12年9月に登場した現行型は、早くも値落ちが進んでいる。年式も新しいことでコンディションも良く、やはり狙い目の一台といえる。

icon ダイハツ タント

ダイハツ タント

中心相場:98万~137万円

他の2車に比べて値落ちは少ないが、流通台数は多め。現行型になってかなり商品力を向上しているが、先代型なら50万円代から狙える。

今後の新車モデルチェンジ予想

ホンダが出す新型Nと待望のスポーツモデル
続々と新型モデルを投入しているホンダのNシリーズ。これまで登場したモデルはどれもはずしてないだけに、次の新型モデルも期待される。一方、クルマ好きの注目は、待望の新型軽スポーツ・S660の登場に集まっている。

  • ホンダ 新型Nシリーズ

    ※写真はイメージ

  • ホンダ S660

    ※写真はコンセプトモデル

未来を見据えた注目車!

icon スズキ ワゴンR

スズキ ワゴンR

※写真は現行型

なんだかんだいってもやはりワゴンRは不動。タントが登場してもひるまずに軽の首位争いを続ける実力はあなどり難し。今後も軽はこのクルマの動きに追随するだろう。

※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net12月調べ

先を見据えて得をする! 中古車購入未来予想図

クルマ業界の気になる話題01 いつ買える? 自動ブレーキシステム搭載車リスト

いつ買える? 自動ブレーキシステム搭載車リスト

エコカー同様、現在の新車業界ですっかり定番となりつつあるのが「ぶつからないクルマ」。現在、自動ブレーキシステムはどんなクルマに搭載されていて、いつ頃から中古車市場に出回り始めるのだろうか。

多くの車種で採用される現代自動車必須の装備

すでに「ぶつからないクルマ」こと、衝突被害軽減(自動ブレーキ)装置は、高級車のレクサスLSからムーヴなどの軽自動車まで、多くの車種に搭載されている。システムはメーカーによってさまざまだが、安くて5~15万円程度で付けられるということで、装着率が高まっている。
その発端は、10年にスバルが「アイサイト」を投入してブレイクしたこと。その後、他メーカーも積極的に搭載をはじめ、12年にはムーヴが軽としては初の簡易型自動ブレーキを搭載している。
普及し始めた年を考えると、自動ブレーキ搭載車が中古市場に増え出すのは15年以降か。ただし待てば待つほど、より性能の高いモデルが買えることになるので注意。

  • システム比較

  • 自動ブレーキの障害物を検知するセンサーには左記3種類があり、製造コスト(=価格)は高い順にA→B→Cとなっている。Aのレーダー式は悪天候や遠距離にも強く、Bのカメラ式は対象物との距離や大きさを判別できるので人間の認識も可能。Cのレーザー式は低コストながら夜間でも使える。

TOYOTA[トヨタ]

トヨタ プリクラッシュセーフティシステム

ミリ波レーダーを基本にしており、かなり遠方の障害物まで検知できる

トヨタが採用するシステムは「プリクラッシュセーフティシステム」と呼ばれ、モノラル(単眼)カメラと、至近距離用と遠距離用のミリ波レーダーで前方を認識する。

自動ブレーキシステム搭載車
ランドクルーザー、マークX、SAI、クラウン、クラウンマジェスタ、プリウスプリウスαヴェルファイアハリアー、カムリ ほか

NISSAN[日産]

日産 エマージェンシーブレーキ

エマージェンシーブレーキは13年12月にエクストレイルで初搭載された

フロントカメラが前方の車両や歩行者を検知する「エマージェンシーブレーキ」のほか、レーダーを用いた「インテリジェントブレーキアシスト」も設定されている。

自動ブレーキシステム搭載車
スカイラインクロスオーバー、フーガ、シーマ、スカイラインエルグランドノートセレナエクストレイル

HONDA[ホンダ]

ホンダ CMBS

CMBSは改良され、以前は行なわれなかった自動停止も実行可能に

レーダーを用いた追突被害軽減ブレーキ「CMBS」を03年から投入しているが、現在は小型車を中心に進化型の「シティアクティブブレーキシステム」も展開している。

自動ブレーキシステム搭載車
アコードハイブリッド、オデッセイステップワゴン、ストリーム、グレイス、フィット、N-BOX、N-ONE、N-WGN、ヴェゼル

MITSUBISHI[三菱]

三菱 e-Assist(イーアシスト)

レーダーセンサーは左右に首をふり、ワイドレンジにも対応している

自動ブレーキ「FCM」は、カメラユニットを用いた車線逸脱警報システム「LDW」やレーダークルーズコントロールシステム「ACC」とセットで「e-Assist(イーアシスト)」と呼ばれる。前方を検知するのは、正確に距離を測定し夜間や霧の時でも確実に物体を認識するミリ波レーダー。

自動ブレーキシステム搭載車
アウトランダーPHEV、アウトランダー

SUBARU[スバル]

スバル アイサイト

進化を続ける「アイサイト」はレガシィの90%に装着されているという

クルマを停止させて衝突を回避する機能まで付いたのは「アイサイト」が最初。約10万円という値付けでヒットした。ステレオカメラを用いており、歩行者も検知する。

自動ブレーキシステム搭載車
フォレスターは、、XVハイブリッド、XV、WRX S4、レガシィアウトバック、レガシィB4、レヴォーグ、インプレッサG4、インプレッサスポーツ、エクシーガ

MAZDA[マツダ]

マツダ スマートシティブレーキサポート スマートブレーキサポート

SCBSとSBSの連携によって低~高速域でも衝突被害の軽減が可能に

「スマートシティブレーキサポート」は赤外線レーザーセンサーにより低速域で作動し、「スマートブレーキサポート」はミリ波レーダーで中・高速域をカバーする。

自動ブレーキシステム搭載車
CX-5、アクセラスポーツ、アクセラセダン、アテンザセダン、アテンザワゴン、デミオ

SUZUKI[スズキ]

スズキ レーダーブレーキサポート

単に追突事故の被害を経験するだけでなく誤発進抑制機能も備えている

低速域で作動するスズキの「レーダーブレーキサポート」は、その名のとおり赤外線を使用したレーザーレーダーを搭載しており、前方車両や障害物を検知する。

自動ブレーキシステム搭載車
ワゴンR、ワゴンRスティングレー、スペーシア、スペーシアカスタム、ハスラーソリオ、ソリオバンディット

DAIHATSU[ダイハツ]

ダイハツ スマートアシスト

自動ブレーキだけでなく、誤発進抑制、先行車発進お知らせ機能もあり

赤外線レーダーを用いる「スマートアシスト」は、レーダー光の反射光から距離や相対速度を把握して、低速域で作動するシステム。約5万円という低価格が魅力。

自動ブレーキシステム搭載車
ムーヴ、ムーヴカスタム、タント、タントカスタム、ミライース、ウェイク

あと数年待てば台数が増えるのは確実!

新車では年々自動ブレーキの装着率は高まっているが、新車時のオプションの価格は中古車の相場にほとんど影響がないため、中古車ユーザーはその恩恵を無条件で受けられることになる。そしてあと1~2年も経てば、自動ブレーキ装着車の中古物件も増えていることだろう。

クルマ業界の気になる話題02 今新車で売れてるクリーンディーゼル。では、中古車はどうだ?

今新車で売れてるクリーンディーゼル。では、中古車はどうだ?

クリーンディーゼルエンジンを搭載した新型デミオが2014年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど、6年前に登場したクリーンディーゼルは、いまや新車でスタンダードになりつつある。中古車の現状はどうだろうか?

欧州ほどではないが知名度は大きく高まった

いまや「ディーゼル」と聞いて嫌悪感を抱く人はそれほど多くないのではないだろうか。パワフルで低燃費、排気もクリーンで燃料代も安いといいことづくめ。さすがに欧州のようにディーゼルがガソリンエンジンのシェアを脅かすほどではないが、着実に人気を高めてきている。
では、そんなクリーンディーゼルエンジン搭載車は、中古で気軽に買えるのかというと、実はまだ時期尚早である。新車でクリーンディーゼルの普及を進めた左記のモデルを見ても、流通台数は決して多いとはいえず、相場もまだこなれていない。
その一番の理由は、日本でクリーンディーゼルをラインナップしているメーカーが3社(マツダ日産三菱)しかないからだ。トヨタとホンダは、日本における最も現実的なエコカーとしてハイブリッドを選んでいる。ほぼマツダだけでトヨタとホンダには勝てず、今後もディーゼルは一定の層にのみ人気を獲得し続けると予想される。そういう意味では(ニッチな存在として)オーナーになる喜びは大きいのだが。

人気モデルの中古車動向

icon 日産 エクストレイル

日産 エクストレイル

中心相場:120万~260万円

先代型の形が好きならこれしかない!
SUVのベストセラーも獲得したミドルモデル。先代型のディーゼル搭載車をいまだに販売し続けている。

中古車市場動向

先代エクストレイル自体は相当売れたが、当初MTしかなかったこともありディーゼルの新車販売は極小。中古の流通量も全国で100台に満たない。

icon マツダ CX-5

マツダ CX-5

中心相場:170万~330万円

ガソリンよりディーゼルが人気!
スポーティなクロスオーバーSUV。12年にベストセラーとなり、そのうち8割がディーゼル搭載車だった。

中古車市場動向

流通する物件のうち、約半数がディーゼル搭載車。しかし総数が300台にも満たないため少ない。12年のデビューだけに、今後の増加が期待される。

icon マツダ アテンザ

マツダ アテンザ

中心相場:240万~280万円

まだまだ中古は少ない!
マツダの中核を担うミドルサイズセダン&ワゴン。どちらのボディタイプもガソリン&ディーゼルを設定。

中古車市場動向

やはり12年末にデビューしたばかりで、市場流通物件自体がすくない。ディーゼル搭載車に関しては、セダンとワゴン合わせても50台に満たない。

HISTORY そもそもクリーンディーゼルとは?

そもそもクリーンディーゼルとは?

トルクに優れる環境対応型エンジン
空気を圧縮したシリンダー内に燃料(軽油)を直接噴出して爆発・燃焼させる構造のエンジンのこと。かつて環境に悪いとされ絶滅しかけたが、技術開発が進み、2008年にクリーンディーゼルとして復活した。力強いトルク感や低燃費性能、CO2排出量の少なさなどが特徴。

1. 全盛期(旧ディーゼル)

全盛期

環境問題が騒がれる以前はSUVで流行
トラックやバスなどの大型商用車を中心にディーゼルエンジンは普及し、70年代のオイルショックを受けて乗用車への導入も広がった。その後も90年代までは、排出ガスによる環境悪化が指摘されながらも、SUVなどビッグトルクが必要な数多くのモデルにはディーゼルが搭載されていた。

2. 黎明期

黎明期

約10年の雌伏を経て復活の狼煙をあげる
99年に東京都の石原都知事(当時)が、ディーゼル車が大気汚染の元凶だと発言したことに端を発し、各地で厳しい法規制が敷かれることに。しかし2008年、日産はこの法規制にいち早く対応し、当時のエクストレイル(先代型)にクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルを追加する。

3. 過渡期

過渡期

セダンやワゴンミニバンにも波及
スカイアクティブ技術で「低燃費」イメージを強く印象づけていたマツダが、12年に新型SUVのCX-5にクリーンディーゼルエンジンを搭載し、その知名度を広めた。つづいて同年末には新型アテンザにもクリーンディーゼルエンジンが搭載され、SUV以外にもその採用が広がった。

4. 成熟期

成熟期

デミオにも採用され認知度をさらに高める
14年にコンパクトカーとしては初めてマツダのデミオがクリーンディーゼルエンジンを搭載。同年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得して、その認知度と普及をさらに広めた。クリーンディーゼルエンジン搭載車の販売台数も7万台を超え、今後のさらなるモデル展開が期待されている。

※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net12月調べ

先を見据えて得をする! 中古車購入未来予想図

クルマ業界の気になる話題03 ~次のメインストリームとは!?~ 軽自動車はどこへ行く?

隆盛を誇ったハイトワゴン型軽が、現在その座をスーパーハイトワゴンに取って代わられつつある。近年もホンダの復権や日産三菱のタッグ、そして趣味性の強いモデルの登場と話題に事欠かない軽自動車について、今後の中古車市場を展望する!

燃費スペシャルとして復権【乗用型】

icon スズキ アルト

スズキ アルト

かつて軽のスタンダードであった低全高タイプのハッチバックモデル。80年代までは主流で3ドアやスポーツモデルなど、そのバリエーションも多岐にわたっていた。その後ハイトワゴンに王者の座を奪われるも、11年に燃費性能を高めたミライースとアルトシリーズのアルトエコが誕生。余分なものを排除した究極のエコカーとして、低燃費と低価格を武器に販売を増やす。中古市場でも14年から台数が増えている。

  • 軽量化と効率化で燃費を追求!

  • 軽量化と効率化で燃費を追求!
    ボディの軽量化やエンジンの効率化により徹底的に低燃費性能の向上が図られ、メーター周辺にはエコドライブをアシストする機能なども採用されている

現代軽のスタンダード【ハイトワゴン型】

icon スズキ ワゴンR

スズキ ワゴンR

93年にワゴンRが登場すると、それまで「小さなクルマ」と思われていた軽がユーザーから見直されることになる。対抗したダイハツが95年にムーヴを投入したことをはじめ、90年代後半には多くのハイトワゴン軽が登場し、機能の充実化や低燃費化など、その完成度を高めてきた。現代軽のスタンダードとなったハイトワゴンだが中古でのニーズはより多く、ワゴンRとムーヴの天下となっている。

  • 新車種の登場はいまだ止まず!

  • 新車種の登場はいまだ止まず!
    ブレずに進化を続けるワゴンRとムーヴを追い落とさんがため、ホンダのN-WGNや日産デイズが同クラスに参入した。近年では低燃費性能や上質感の高さで争っている

広さを武器とした次期王者【スーパーハイトワゴン型】

icon ダイハツ タント

ダイハツ タント

ワゴンRとムーヴがしのぎを削っていた03年に、同社のムーヴよりキャビンスペースを広くとった「ハイトワゴン」として登場したのがタントだった。その後、スズキのスペーシア(パレット)やホンダのN-BOXも登場し、現在新車ではタントとN-BOXが総合トップ争いを繰り広げている。中古市場でもタントは常に人気が高く、N-BOXも流通台数さえ揃ってくればすぐに人気車の仲間入りすると思われる。

  • 上級車をしのぐゆとりが魅力

  • 上級車をしのぐゆとりが魅力
    ピラーを立てて上方向に箱型ボディを広げたことで、乗員の頭まわりのスペースを尋常じゃないほど広くした。スライドドアの採用などでその魅力はさらに高められている

軽をリードする新機軸モデルたち

新しい多目的モデルの動向は?
軽自動車の新車市場はまさに群雄割拠状態。ホンダがNシリーズでシェア拡大を画策し、日産が三菱とタッグを組んで新車を開発。その一方、スズキやダイハツは差別化を図るべく、個性的なモデルを登場させた。それがこのスズキ・ハスラーと、ダイハツ・ウェイクだ。どちらも趣味性が高く、子離れ層ややんちゃな大人に向けたモデル。新車販売状況は好調ということだが、これらが中古車市場に数を増やすのは3年後と予想される。15年~16年は乗用型の低燃費モデルが市場に増え、狙い目となりそうだ。

icon スズキ ハスラー

スズキ ハスラー

遊び心満載の外観と走り
ハイトワゴンをベースに、バンパーガーニッシュなどSUVのデザイン要素を採用したクロスオーバー軽。180mmの最低地上高を確保して高い悪路走破性能も備えている。

icon ダイハツ ウェイク

ダイハツ ウェイク

5ナンバー車より高い室内高
14年11月にデビューした軽最大の室内スペースを誇るスーパーハイトワゴン。キャビンをタントよりさらに上方向へ拡大した室内高は1455mmとミニバンヴォクシーより高い。

未来のクルマを見て考える 3年乗るか、5年乗るかで中古車のカネとリスクはどう変わる?

特集の総括として、ここでは、クルマを長く乗るか早く乗り換えるかによって、どんなメリットとデメリットが生まれるのかを中古車研究家が考察。多種多様なクルマが次々に生まれてくる現在、クルマは早く乗り買い替えたほうが得なのか!?

金銭的なことだけでなく時間的なことを考えて

もしもあなたが登録済み未使用車を買うなら、あるいは逆に旧車的なモノを買うなら、3年ではなく5年は乗ったほうが何かと安上がりなはずだ。
「クルマは買っても売っても損をする」と言ったのは故・徳大寺有恒巨匠だが、まさにクルマの買い替えは何かと金がかかる。ならば、しばらくの間は大した故障リスクなどない登録済み未使用車や、リスキーな部分は既にあらかた修理済みの旧車系は、買い替えスパンを長めにとったほうが結果として安上がりになることが多い。
しかし一般的な中古車、すなわち走行3万~5万kmぐらいの中古車は、「買い替えスパンを長めにとったほうがオトク」とは言い難い部分もある。
その理由はまず第一に「ちょうど最初の”故障のヤマ”が来るタイミングだから」ということだ。新車が納車直後に壊れるのは非常に希で、基本的に数年間は大過なく過ごせるものだ。しかし使っていれば何かと劣化してくるのは必然で、そのうちあちこちの部品が交換タイミングを迎える。それがだいたい走行5万kmから8万kmといったあたりなのだ。
つまり一般的な年式・距離の中古車は、必ずではないが、乗っているうちにあちこちの部品がちょうど交換タイミングを迎えるのだ。その交換作業を5年間続けるよりは、3年ほどでスパッと次に行くほうがリスクも低く、そして全体として安上がりになる可能性は高い。
3年ほどで乗り換えたいもう一つの理由は「期間損失リスク」だ。ご承知のとおり昨今のクルマは日進月歩のペースで進化している。ハンドリングも昔と比べれば異次元であり、クリーンディーゼルなどの魅力的な技術も日々一般化してきている。そういった新しい技術を体感しないまま古いクルマに乗り続けるのは非常にもったいないではないか。あなたの人生にとっての大きな機会損失である。それを回避する意味でも、できれば3年程度で買い替えるのが望ましいと、わたしは考えているのだ。

なにより・・・魅力的なクルマを体感し損なってしまうという、人生の「機会損失リスク」を避けることができる!

クルマ好きなら! 今後乗っておくべきモデル

輝くクルマは多数あり!クルマの未来は明るい
今回は未来も注目されるであろう多くのモデルを紹介してきたが、最後に今後中古市場で注目を集めるのは必至、乗っておいて損のないモデルを紹介しておこう。まずはマツダのCX-5。数年後に流通量が増えるのは確実でクリーンディーゼルも味わえる。また、まだ中古市場では見かけないがスバルレヴォーグも「ぶつからないクルマ」の代表車としてぜひ乗っておきたい。軽であれば、タントを超えるスペースを持つダイハツ・ウェイクを体感したいところだ。

icon マツダ CX-5

マツダ CX-5

デビュー時その8割がクリーンディーゼル搭載車だったミドルサイズのクロスオーバーSUV。中古市場で価格がこなれてくるのは15年以降か。

icon ダイハツ ウェイク

ダイハツ ウェイク

同社のタントより広い室内スペースを持つスーパーハイトワゴン。CMもインパクトがあったが、販売台数でもタント超えを果たすか注目が集まる。

icon スバル レヴォーグ

スバル レヴォーグ

レガシィの実質後継車、久々の本命ワゴンモデルとして14年6月に登場。デビュー半年ということで、中古車はまだ市場ではほとんど見かけられない。

TEXT/伊達軍曹

約20年間の取材経験において数百の中古車を見立ててきた中古車研究家。自動車専門誌から一般誌まで幅広い執筆活動を展開している。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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