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ｴﾝｼﾞﾝからものすごい音が出てしまい、走行できなくなってしまったエブリイワゴンの修理をさせて頂きました。
確認するとﾒﾀﾙ音のすさまじい音が出てしまっています。

ﾍｯﾄﾞｶﾊﾞｰをはぐってみると、ｽﾗｯｼﾞがものすごいことになっています。
やはりｽﾗｯｼﾞが溜まりすぎてｴﾝｼﾞﾝ内部にｵｲﾙが回らなくなり、金属同士がこすれて破損したようです。　
こうなるとエンジン交換かオーバーホールしかありません。

とりあえず、原因を探るため分解していきます！オイルパンの中も大量のスラッジと鉄粉だらけ。　
オイル交換を怠るとこんなになってしまいますよ。

タイミングチェーン回りもすごい汚れです

シリンダーヘッドを分解しました。　
１番シリンダーのピストンがヘッドに当たった跡があります。　
ヘッドに歪みはなさそうですが、ピストンは使えません。

K6Aエンジンによくあるバルブの減りは無さそうですね

ピストン、コンロッドを分解したところで原因判明！　
１番のコンロッドが黒く焼けています。　
コンロッドメタルがすり減って無くなっていました。　
オイル通路が完全に詰まったためと思われます。

クランクシャフトも同様にすり減って黒く焼けています。　
クランクシャフトとコンロッドは使い物になりませんでした。

幸い、シリンダーにキズは入っていなかったのでブロックは使えそうです

ブロックが使えそうなのでオーバーホールで修理することに致しました。　
リビルトエンジンは値段が高く、中古エンジンも走行距離が多いにもかかわらず高価なものばかりでしたので・・・

ただ、ブロックも相当汚れでいるので洗浄が大変そうです　
１番のコンロッド、ピストンは新品交換、クランクシャフトは中古の程度の良いものがありました。

１番以外のコンロッドメタルも傷がすごいので交換が必要です

洗浄液に浸けて、ブラシで擦ってを繰り返してなんとか綺麗になりました

オイルポンプ内部も汚れで固着していたので、洗浄してリリーフバルブを新品に交換

ピストンの洗浄も大変でした！　
１番のピストンは新品に交換して残りはなんとか綺麗にして組み付け

燃料室もここまできれいになりました！　
ステムシールを交換して組み付けました

あれだけすごかったヘッドの汚れもこんなにきれいに甦りました！　
とにかく洗浄がとても大変でした。

組み付けに夢中で完成後の写真撮り忘れてしまったのですが、無事にエンジンがかかり、当然ですが音も静かになってくれました。しっかり試運転をして、問題がないことを確認して納車になりました。お時間を頂いてしまいましたが、きちんと直って良かったです、ありがとうございました。

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