中古部品　リサイクルパーツ　社外新品　ムーブ　フロントバンパ　ヘッドライト　ラジエター｜車検・点検・修理のグーネットピット

Ｓ様より、ご相談のお電話があり内容を聞くと、車のバンパーが外れて地面にくっついているので
走行してくる事ができません。どうしたらよいですか？との事。

電話の内容ではイメージができなかったのですが、とりあえず代車を積載車（キャリアカー）に積んで
Ｓ様の自宅へ迎いました。到着してすぐにＳ様のいうとおり、走行できない事がわかりました。

ご自宅前に設置してあるカーポートの柱に、車の右前ヘッドライト周辺からぶつかってしまいバンパーの
右側が外れて地面に接触しています。自損事故になりますが、怪我をされた方も無く幸いです。

バンパーグリルは外れ落ちており破片が周囲にある状態でした。キャリアカーに載せる為、
ガムテープでバンパーを保持させて工場に引き取ってきました。

Ｓ様より、「車両保険は使わない」、「修理予算が２０万円を超える時は代替する」の条件を提示して頂き、判断の基準となります。

損傷度合いを確認します。

「バンパーグリル（メッキ）」の取付用ツメが殆ど無くなり、「フロントバンパー」は切れている他に変形、
「右ヘッドライト」は取付用の部分の損傷と反射板内部が見える状態でした。これは現物修理よりも、
中古部品で対応するのがベストと判断します。ヘッドライトステーに関しては、補修を完璧にしたつもりでも、走行時に風圧が大きく加わるので、水分が浸入し内部に湿気が溜まります。

次に、損傷はあるのですが、問題は無いレベルと判断したものは、衝撃は受けて若干変形したものの
液漏れしてない「ウォッシャータンク」と、バンパー取付用の１ケ所が破損している「左ヘッドライト」は、
固定に問題が出ないレベルですので、交換は不要と判断します。

機能上パーツの点検として、冷却水を冷やす為のラジエターです。アッパータンク・ラジエターキャップ取付周辺に、
パンパーが変形して力が加わった後があります。プラスチック製品の為、
亀裂が入った模様で液漏れしています。オーバーヒートに繋がるのでラジエターも交換が必要と判断します。

バンパーサイドを車体に固定するためのホルダ（ブラケット）は爪が割れており、取替が必要です。

ここまで、ひととおりの見出しを行い、中古部品（同色）、リサイクルパーツ、社外の新品部品などを検索し、
作業料金と合わせて、Ｓ様へご連絡ご相談しました。

結果、「１ｍ離れれば見た目ＯＫ」の仕上がりレベルで、「修理総額を１０万円程度で抑える事ができる」ならば、
とご了解を頂きました。予算から消去法で使用部品を削っていくと、右側のフェンダーは取替を行えない事になり、
ヘッドライトで押されて変形があるのですが、そこはハンドパワーを使って修正し、
塗膜が割れて地肌の見えている所は錆予防のタッチアップ対応です。

部品注文後３日。そろった所で作業開始です。

中古の同色バンパーは塗装が不要で、程度は悪くない物。ラジエターは社外の新品。
右ヘッドライトの中古部品はレンズに若干のくすみがあるものの、
今回交換しない左側にもくすみがあるので、取替後にヘッドライトクリーニングを行う予定です。

まずは、ラジエターを取替。
コアサポート等の細かい形状の修正作業に夢中になってしまい、途中の画像がありません。取替後です。

つぎに、損傷した右のヘッドライトを取り外して、フェンダーの修正を行います。
中古のヘッドライトに合わせて修正していきます。

フェンダーに関しては、塗膜が割れて地肌が見えていると錆の原因となります。
その対策としてまず、耐水ペーパー（紙ヤスリ）で塗膜割れの部分を削りとります。

塗膜が密着している部分まで達したら、同色でタッチアップ（筆塗）を行い、
空気に触れない様にして錆を予防します。タッチアップは３回程度に分けて、塗膜に厚みを出します。

右ヘッドライトを取付、バンパホルダを取替、フロントパンパーを取付と順番に組み付けていきます。ボデー外観、普通に戻りました

ヘッドライトの光軸調整、、エンジンの冷却水系統のエア抜きを行い、作業完了です。

事故に上手・下手などありませんが、ケガをした人がいない事、
車両の足廻りへの影響が出ていない事、カーポートも修理が必要な程の損傷が無い事など、なによりです。

Ｓ様に引き渡す際に、予算と仕上がりのバランスに喜んで頂けて、ほっとしてます。

今回の自損事故は、今年免許を取ったＳ様（母）のお嬢様が、運転練習中の事で、「思ったより曲がらなかったの」
といっていました。それを聞いて、私も免許を取ってすぐの頃を思い出し、確か運転を始めて１ケ月以内で、
軽トラックのおじいさんとぶつかって左前後ドア交換、
リヤクウォーターパネル交換などなどかなりのご迷惑をおかけしたな～・・・です。安全運転の初心は大事ですね。