エンジン異音　ベルトテンショナー取替｜車検・点検・修理のグーネットピット

ｅｋスポーツのエンジンルームから、「キュルキュル変な音」が最近します。
恥ずかしいし、他の人からも心配されるので直してくださいとの依頼です。
音を確認すると、「キュルキュル」と「キュッキュッ」音が混じっており、ファンベルト
関連には間違い無いのですが特定が必要です。
確認方法は、エンジンが可動状態でベルトにフッ素やＣＲＣを噴霧付着させる事でいわゆる
「ベルト鳴き」が一旦収まります。
ここで「キュルキュル」音は消えたのですが「キュッキュッ」音が残り、発生源はオートテンショナ
のベアリングからと判明し、同時に取替を行っていきます。

車両をリフトアップし、右前タイヤとエンジンサイドカバーを外します。
下側から覗くと、１本掛けのゴムベルトで補機類を回しているのがわかります。

今回取替するのは、３点です。
ベルト、オートテンショナアッシ、アイドルプーリーアッシです。
ベルトは「キュルキュル」、オートテンショナアッシは「キュッキュッ」の異音の為で、
アイドルプーリーは価格も安価で、同じ時間使用された事を考え、同時取替のメリット
をご理解頂けたので実施する内容となっています。

最初にベルトを取り外します。
オートテンショナーをベルトが緩む方向に戻したら、ロックする穴にピンをいれます。
今回はピンの代わりにヘキサゴンレンチを刺しておきます。

次は、ベルト、テンショナー、アイドラーと取り外していきます。
簡易的にベルトが取り付いていた状態をメモしておき、取り付けの際に「どうだっけ？」
を無くす予防をしておきます。

逆の手順で全てが組みあがり、異音の確認はＯＫです。
冒頭の画像にあるオートテンショナーのプーリーを手で回すと「カラカラ」と手に感じられる振動
があり、これがベルトに張力を加えながら回った場合に「キュッキュッ」音が出ていた模様です。

湿気や埃が影響しそうには無いのですが、エンジンの熱？がベアリングのグリスに影響する
事で、内部の磨耗損傷が進んでいくのではと思います。
金額的に幸いだったのが、オルタネータ、パワステポンプ、エアコンコンプレッサの補機類の
不具合ではなかった事です。同じ様にベアリングが使われていますので・・・・。

お客様にも確認して頂き、「良かった～」といって頂けなによりです。