ウォッシャー出ない　原因はリヤ用の「ホース繋ぎ」が折損しウォッシャー液が無くなる事でした　スズキ：ワゴンＲ｜車検・点検・修理のグーネットピット

「ウォッシャー出なくて、かなりキビシイかったよ」と修理依頼です。お車はスズキ：ワゴンR。この冬時期は道路がビチャビシャです。泥や溶けた融雪剤が巻き上げられ、フロントガラスの汚れがハンパ無い事も多々。イヤな状況は、この状態で半乾き。ウォッシャ出そうと思ってスイッチ（レバー）ON。ウォッシャーは出なかったが、連動でワイパーが２～３回往復し、ますます酷くなっていく・・・「え～マジか～。余計に見えねー」ですよね。
本題に戻り、お客様は「ウィーウィー言ってるんだけど出ないのよ」と。音が軽いのでウォッシャー液が無い？？と話すと、「足した足した、満タン近く」との事。
とりあえずの代車でお預かり。早速点検です。
ワゴンRのウォッシャータンクは、右フロントフェンダー内にあります。外は寒いですが液が凍って詰まる程ではありません。少しウォッシャー液を入れて動作確認。前側は正常。後ろ側を作動させると「ビジャー」とフェンダーの中で液が噴き出す音と、フェンダーの後ろ側からダラダラと液が滴ってきました。
では、フェンダーライナーを捲ってウォッシャータンク周辺を点検してきます。

後ろ側用の、ホース中間繋ぎがポッキリと折れてます。
この状態だと、ウォッシャー液を補充しても少しずつ漏れ出てしまいます。
フェンダーの後ろ側からポタポタなので、気が付きニクイといえますね。
修理は、汎用で使用しているホースジョイントを使います。
古いジョイントを抜き取り、新品を取付で作業は完了。
ウォッシャーを足して動作確認。OKです。
フェンダーライナーの組み戻しは１５分程度置いてから。
他に漏れる箇所は無かったので、原因はそこだったと言えます。

ジョイントの破損理由として、あくまで個人的な予想です。
凍結防止効果が少ない（水や薄めすぎのウォッシャー液）場合は凍り付きます。
その際、凍ると体積が膨張し、ジョイントやタンクを破損させる可能性があります。
実際、ウォッシャーが凍って出なくなり、溶けたら漏れが発生するようになった事例があります。その理由は、タンクに亀裂が生じていました。
余談ですが、過去に経験した凍結時期特有の不具合で、
軽油が凍結（地方で凍結防止剤の濃さが違う）してエンジンが始動できない。だったり、冷却水が凍ってオーバーヒート（実際ありました）。その他、完全に放電したバッテリー（希硫酸の比重が下がって水に近い？）は、液が凍結しケースが膨張で割れてたり・・・。などなど。色んな事が。
普通の故障点検のレベルを超えてない？って悩まされる事がしばしばです。