シートベルトの戻りが悪い　気が付くと「ダラ～ん」　洗って（漬け置き）みました　ニッサン：クリッパー｜車検・点検・修理のグーネットピット

当社に新しく（走行は１０万㌔を超えてますが）加わったサービスカー。ニッサン：クリッパーになります。シートベルトの戻りが悪く「ダラ～ん」と。気づかずに降り、運転席ドアを閉めると「バンッ」って挟まり、車体とドア内側に傷凹が・・・と。経験された方も多いのでは？のアルアルです。
原因で多いのが、シートベルト・スライダーに汚れが溜まり、滑りが悪くなる事です。ただ、そこに汚れが溜まるという事は、イコール⇒ベルトも汚れている事になります。スライダーを掃除してもイマイチな時は、本体の戻り力の衰損もあります。が、ベルト自体を綺麗にする事で良くなる場合も。
結果からお伝えすると、戻り具合のビフォーアフターはこちら↓↓

では、今回の作業内容をお伝えすると、
最初の状態からあまり良くないです。スライダーの汚れも大きく、ベルトの触った感じも良くは無い（なんとなくペタ付き？）。働く車として１０万㌔を過ごした証です。
シートベルト本体を取替する事はベストです。が、洗ってみます。今よりは良くなる筈なので。

洗う方法は漬け置きです。車両のシートベルト巻き取り機構は取り外さず、スライダーとベルト先端部をボルトから外し、ベルトを伸ばせるだけ伸ばして、洗剤入りのバケツに漬け入れる。といった簡易的な方法です。
ベルトが巻き戻らない様に、洗濯バサミとテープ止めのダブルで。
バケツにぬるま湯。プラス中性洗剤（今回は台所用）をポタポタ。
で、準備完了です。

後は、ベルトを入れます。
３０分程置いた所で、スライダー部分を石鹸水追加＋歯ブラシで洗浄。
他に気になる箇所を石鹸水＋ブラッシング。
１時間程経過した頃には、バケツの底が見えないだけでなく、ベルトも見えない程に汚れが浮き出てきました。タバコのヤニ、汗、皮脂油？？でしょうか。
ぬるま湯を追加し、より沈む様にし、４時間程放置。

濯ぎを綺麗な水で。バケツで３回。
ビローンと出して乾かしたい所ですが、ヒドク雨が降ってきました。
タオルで水気を取り、引き出した状態でベルトを取付直して、乾かす事にします。
翌日の昼には乾燥OK。
仕上げに、スライダー部分へフッ素オイルを少々塗布。
作業は完了となります。
動画でご紹介した戻り具合になりました。
若干、リターンスプリングの衰損がある模様です。が、やさしく自然に戻ってる感じまで復活したので良しとします。