山形市　エアコン　クーラーガス漏れ修理　圧力ＳＷ　外れ｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回のエアコン修理については人為的な加工が施されており、当店での修理時間
が大きく経過した事と、お客様にも時間と料金追加をお願いした内容のご紹介です。
簡単にいうと「ハマリ」ました。

事前の点検で、エアコンが冷えない理由は漏れによるクーラーガス不足と判断しました。
理由はエアコンコンプレッサは稼動しており、コンプレッサ圧縮能力も確認できました。
リークテスト（漏れ点検）にて、リヤエアコンへのバイパスパイプの腐食損傷部分も特定済み。
修理内容はリヤクーラー用・高圧パイプ・２本交換で作業完了の予定でした。
パイプがメーカー欠品バックオーダー状態で、点検後２週間程経過してからのご入庫です。

取替をおこなったパイプ２本と損傷箇所です。アルミ製の高圧側パイプで、バンドで
車体に取り付ける（固定）する部分が腐食し損傷しています。
どうしても融雪剤や、泥湿気で蝕まれていきます。

ここまでは順調で、真空引きとガスチャージを行い作動確認。
ＯＫと思った矢先にエアコンがまったく冷えない状態になり、困惑してしまいました。
しばらくするとまた冷える。コンプレッサの作動状態とはあわない・・・・。
状況はエバポレータが冷えすぎで、エキスパンションバルブで凍ってしまう模様でした。
が、そうならない制御をエアコン用のＥＣＵが制御しているはずです。
ＥＵＣそのものが壊れている場合もありますが、自己診断機能があるので診断を
行ってみます。

結果はコード２３。圧力センサーの断線・短絡です。
ただ、圧力センサーが断線していたら勿論、ガスが不足して圧力不足でもエアコンシステムは
作動しません。こーなるとＥＣＵが壊れてると普通に判断します。
一応、ＥＣＵが悪いといっている圧力ＳＷを診てみます。

「おー」と声がでてしまいました。圧力SWのカプラーが外れてます。
ではなぜエアコンが作動する？
基本に立ち返って、配線図をみたりなんだりです。
結局ECU？との結論に近ずいていくのですが、配線チェックもかねて取り外します。

ここでまた「おー」です。冒頭の画像の針金ジャンプです。
配線図から、ACスイッチを入れると強制的にエアコンコンプレッサのマグネットクラッチ
に１２Vが送られる様なジャンピングです。

マグネットクラッチ作動側を引き抜きました。
配線図があって、見方が判らないとできません。知識と技術を持った人が行ったと
関心している場合では無いですが・・・・。
引き抜いて作動させたら、若干の違和感があり、中古でECUを取替する事になりました。
と、ここで車に付いていたECUの品番は、この型式の車には適合していないとの事も判明。

車両の型式から適合がとれているエアコンECUユニットを中古で取寄せて取付。
動作も問題なく、やっと一段落です。

配線ジャンピングが判明した時点でお客様に確認した所、中古で今年の２月に
購入した車両でありました。
夏場にクーラーを使用するのは、この車で初めてだったとの事なので当然、状態
を知るよしも無しです。
お車の販売店は？と聞くと、「インターネット購入で相場よりも安かった」そうです。
今回はあからさまなジャンピングなので見つける事ができましたが、より高度な
場合は正直、手を加えた人で無いとわかりません。
一応の形となりホッとしています。