TOYOTA　トヨタ　エスティマ　ハイブリッド　オイル漏れ　モーター　修理　交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

こんにちは！
こちらのお車はハイブリッドカーの4WD車になるのですが、下回りをぶつけてしまい、オイルが漏れるようになってしまったというご用命です。
リフトアップしてみてみると・・・。

下にある板状の黒いカバー部品の前側がめくれ上り、本体からは赤いオイルが滴下しているのがわかりますか？
これは後ろ側の差動装置になります。
従来の4WD車にも差動装置は付いていますが、こちらのお車は２モーターハイブリッドなので、ハイブリッドモーターでその役目をになっています。
この装置、リヤトラクションモーターという名称になりまして、この装置でもって後ろのタイヤを駆動しているんですね！
この中にはハイブリッドモーターだけでなく、駆動用のギヤも入っていて、それらを潤滑したり、モーターが過熱しすぎないようにするためにオイルが入っています。
これらが漏れたままですと、いずれは内部のギヤが潤滑されずに摩擦熱が発生したり、ハイブリッドモーターが過熱することで内部損傷による走行不能、最悪過度の過熱により火災が発生してしまう恐れがあります。

ピンクの粘土状のものがついているのは、当社でお車を診させていただいた際にそれらのリスクを極力抑えるべく、応急処置をしたものになります。
すぐに代車がご用意できず、大変申し訳ございませんでした。
部品も手配し、態勢を整えたうえで改めて修理とさせていただきます。

ハイブリッドカーや電気自動車などには、駆動用モーターを動かすための強力なバッテリーが装備されています。
これらの電圧は200Vから、最近ですと400V近いものもあります。
家庭用の電気が100Vですから、とても高圧の電気ということがわかりますよね！
作業に際しては、電気に対しての知識や、取り扱い資格が必要になってまいりますので、間違ってもDIY修理はやめてください！
感電すると危ないですからね！
当社には専門知識を持った整備士もいますので対応可能です！

周辺部品や接続部品を外し、モーターを降ろしていきます。
すごく大きいです！ジャッキから降ろすの重くて大変でした(笑)
これで重い車体を動かすわけですからね。
頑丈で重いです！

新品だと10から20万円はするであろうモーターですが、幸い一つだけ中古部品が出てきたのでそちらを手配しました。
あまり自然に壊れる部品ではないので、中古でも大丈夫だろうという判断です。
とはいえ、そのまま使って万が一不良品でオイルが漏れてきては元も子もないので、左右についているオイルが漏れないようにしているオイルシールは新品へ交換しました。

組付けたらオイルを注入し、ハイブリッドバッテリーからくる高圧電気を復旧させます。
故障診断機を用い、モーターの作動状態が正常であることを確認しながら試運転を行います。
それが終わったら、再度下回りを点検し、異常がないことを確認いたしました！
今回は下回りをぶつけてしまったということで、他の下回り部品も点検しましたが、ぶつけてしまったことによる損傷で早急な修理が必要な個所はありませんでした。
修理のご利用、ありがとうございました！