86 セッティング入庫｜車検・点検・修理のグーネットピット

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車種RX7、RX8、BRZ、86、SILVIA、180SX、JZA80、GTR32、33、34


GR（ガズーレーシング）さんで製作された、８６が入庫されました。
今回はセッティングのご依頼です。

NAではなく、HKSのターボキットが装着されておりました。
サーキット走行もおこなわれているようで、パワーも出せる仕様となっています。

すでに取り付けられているパーツの状態をダイノパックでひとつずつデーターを取りながら作業を進めていきます。

ダイノパック本体を取付けする前に、専用アダプターをセットして、アダプターのセンター出しをおこないます。

ダイノパックセット完了です。

回転域ごとに、データーをとっていくと、５速４０００回転から少し重い症状が出ていましたので、お客様に確認をとるため作業を一時中断。

・・・

実際にサーキット走行でも、高回転域から回転上昇が悪くなっているということでしたので、セッティングデーターをクリアーして当社オリジナルのデーターを入力しなおし、再度確認をおこないます。

回転上昇が重たかった回転域でも症状はなくなり、スムーズに吹けあがるようになりましたので、パワー測定に。

過給圧は、０．８Kでのパワー計測です

パワーは、２８８．４７PS　
トルクは、３１．７９ｋ


本来、ブースト圧はＨＫＳの設定では１．０Kで出荷されていますが、高回転時にエンジンチェックが点灯するということで、GRさんでブースト圧を機械的に落としてあるとのことでした。

エンジンチェックランプの原因は、エアフロメーターの上限値にまで到達していたことが判明。

対策として、容量の大きいエアフロメーターに交換をおこない、エアフロＭＡＰを作成して、ダイノパックで確認していきます。

チェックランプは点灯しなくなりました。

そのことをお客様に報告。

・・・

せっかくなので、ブースト圧をあげてみましょうか、ということで

HKSのEVCを装着することになりました。

EVCのバルブ本体を取り付けるステーを製作

タービンにほど近い場所にセットします

ここに、EVC本体を取り付けます。

設定過給圧は、まだ走行距離５０００ｋｍほどしか走られていないということで、エンジンを保護するためにも過給圧は設定値よりも下げることにしました。
５０００回転までは０．９～０．９５Ｋに設定し、それ以上の回転域では
０．８５に設定しました。

フラッシュエディターのデーターも同じように変更をおこない、再インストールします。

ふたたび、ダイノパックでセッティングをおこなっていきます。
燃料MAP、点火MAP、可変バルタイを見直して、全回転域で問題なし。
パワー計測。

パワーは２０PSほど上がって、３１０．２PS
トルクは３７．３K

設定過給圧は、
５０００回転まで０．９５K以下
７４００回転まで０．８５K以下
ローラー換算ですと、およそ３５０PSという結果になりました。
ですが、パワー計測では回転数を６５００回転で止めています。

７４００回転までは綺麗に回るエンジンですが、３５０PSを超えてくると、エンジンの耐久性にも問題が出る領域に近づいていますので、あえてここで抑えました。

ブースト圧１．０Ｋでおそらく、３７０ＰＳは出てしまうと予想できます。

ご来店頂きましてありがとうございました。

エンンジンパワーもしっかりと出ており、他のパーツ各部もチューニングを施されていて、とても綺麗な８６でした。

またのご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。

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