Ｋ様ＺＶＷ３０プリウス、ブレーキ周りのメンテナンスです。走行距離の少ない車は注意も必要です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かり中の
Ｋ様プリウスですが
約６年で１３，０００ｋｍくらいしか
走行していないです。

走行していないから
車は壊れないかっていうと
そういうもんじゃないです。

走行が少ない方には
乗る時にはパワーウィンドや
エアコン、
エアコン吹出口なんかも
とにかくいろんなものを
可能な限り動かしてとお伝えしてあります。

機械である以上は
動かすのは大切です。

ブレーキなんかも同様ですね。
距離が少ない、
ブレーキパッドが減らない、
ピストンはあまり動かず
一緒の場所に居続ける事になります。

そうなると錆びの発生原因になり
錆びが進めば固着の原因になります。

パッドは外して
エアブローしてダストを飛ばしておきます。

キャリパーのピストンは
ブレーキを組み込んでピストンを
ギリギリまで出しておきます。

その状態でブーツをめくり
ピストンのチェック、
問題が無ければメタルラバースプレーで
錆び防止しておきます。
ピストンの動きにも直結する内容です。

パッドクリップも外して
ダストの除去をしてから組み付けします。

キャリパーサポートも外して、

スライドピンが入る部分も
一度しっかりと綺麗にしておきます。

もちろんスライドピンも
古いグリスを綺麗にしてから
新しいグリスを塗布して
組み付けします。

今回はブレーキのフルメンテなので
シムも綺麗にしてから
組み付けします。

車検ごとには必要ないと思います。
年間の距離が多い方なんかは
ブレーキパッド交換時にやればいいと思います。

リアも同様ですね。

上下のスライドピン、

どちらもブッシュが
ついているタイプですね。

このあたりにも
プリウスをこの金額で販売する為に
コストダウンする努力が見られます。

ほとんどいないでしょうけど
プリウスでサーキットをしっかり走ったり、
ごりごりにブレーキを使うって場合には
スライドピン周りの対策は
しっかりしといた方がいいと思います。

パーキングブレーキの調整をしたら
ブレーキフルード交換もしておきます。

あとはエンジンのクーラントと
インバーターのクーラントも交換したら
最終の走行チェックと
冷間時にクーラントのレベル調整をしたら
すべての作業完了となります。

Ｋ様、今回も作業のご依頼
ありがとうございました。

特に調子の悪い部分も無さそうなので
あとはハイブリッドバッテリーが
いつまで頑張ってくれるかだと思います。