Ｎ様ＧＤＢインプレッサ、走行チェックと全開域の確認をして納車です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

納車整備が一通り完了して
走行チェックに入っていた
Ｎ様のＧＤＢインプレッサですが
まずは通常の走行域でのチェックからです。

といっても
前オーナーさんは弊社顧客さんで
すべてお任せ頂いていたので
どういった状況かは
ほとんど把握してあります。

入庫後は必ずこちらで実際に乗って
気になる事を確認済みなので
通常域での走行チェックは
特に問題無しです。

通常はこの段階で
車高調の減衰力なんかも
調整していきます。

整備時には減衰力は
メーカー推奨値にする程度で
実際に走行しながら
どんな感じかを確認、
最終的にはオーナーさんの
好みで変更してもらうって感じですね。

通常の走行域が問題なかったら
一度各部の漏れチェックです。

今回のように水廻りを交換していたり
交換部品があった場合には
そのあたりを重点的にチェックします。

漏れの問題がなかったら
ここからは全開域のチェックです。

ＥＶＣが装着されているので
まずはブーストコントローラーＯＦＦから
確認していきます。

ブーコンＯＦＦ状態でのチェックってのは
結構大切です。

その車のセッティングが
タービンアクチュエーターのセットアップを
見る事も出来ます。

ちょいちょい見かけるのは
アクチュエーター制御時の
ブーストは非常に低く
Ｈｉｇｈブースト時のブーストは
高いってパターン。

ＥＶＣとかで
ブーストセッティングしてあるだけですね。

オーナーさんからの指定ってパターンも
あるかもですが
アクチュエーターでしっかりと排圧の逃げを塞いで
Ｈｉｇｈブーストを掛けるのは
非常に大切です。

Ｈｉｇｈブースト時の
ブーストの安定にもつながってくる部分です。

特に問題も無かったので
ＥＶＣをＯＮ、
ＨｉｇｈとＬｏｗそれぞれのチャンネルでの
全開域チェックをしておきます。

２．２リッターに
ＧＴ２８３５タービンはやっぱりイイですね。

現在ＧＤＡインプレッサにお乗りなので
まず間違いなく
パワー感に不満はないと思います。

インプレッサにＧＴ２８３５ってのは
かなり前からあるので
今のタービンに比べれば古いですが
結構好きな加速感です。

この上を目指すのであれば
やっぱりウェストゲート式ですね。

いろいろな制約も出てくるので
用途に応じた選択ですが
アクチュエータータービンは
純正からワンランクアップ程度の選択にして
その上を目指すなら
やはりウェストゲートかなと思います。

排圧コントロールの安定性や
排気容量など考えても
まったく違ってきます。

同じＧＴ２８３５タービンだとしても
標準のアクチュエーター制御と
ウェストゲート化したＧＴ２８３５では
ピーク時は同じでも
そこまでの過程が大きく変わってきます。

まぁ、ＧＴ２８３５を
ウェストゲート化するなら
最初からＴＤ０６買えって話ですが・・・。

一通りの全開域チェックも完了したので
最終の点検をして
ボディコーティングをしたら
納車となります。

Ｎ様、この度はインプレッサのご契約
ありがとうございました。

整備士さんって事で
基本的な事は出来ると思いますが
チューニング関連については
ノーマルとは大きく扱いが変わります。

分からない事は
ご連絡頂ければ
その都度、対応させて頂きます。

綺麗なチューニング済みインプレッサなので
大切に乗っていって下さいね。