Ｉ様ＢＬ型マツダスピードアクセラ、ベルト周りの異常原因を探っていきます。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かり中の
Ｉ様マツダスピードアクセラですが
入庫時に
ベルト周りを見ておいて欲しいとの事でした。

どうやら一度ベルトが裂けてしまったようで
１年前にベルトを
ディーラーさんで交換してるみたいです。

ただ入庫時に再度確認してみたら
ベルトの端が少しけば立っている感じです。

プーリーの状態をチェックするのに
基本はベルトを外して
触診で判断します。

ただその前に
ベアリングの音を聞いての
確認もしておきます。

お医者さんが使っている
聴診器のような物で
ロッドを触れさせた部分の
音を増幅させる物です。

音の確認をしたら
ベルトを外して
現状のベルト状態、
各プーリーの状態を
チェックします。

１年前にベルト交換してるようですが
端が少し傷んでいるのが分かります。

こっちは運悪く
石かなにかを噛んじゃったようですね。

裏側もポッコリしてます。
これは仕方ない部分です。

オルタネーター・エアコン、
各アイドラー・ウォーターポンプ、
テンショナーといったプーリーを
すべて手で回して
ベアリングに異常がないかを
チェックしておきます。

どうやらテンショナーのプーリーが
原因のようですね。
若干ですが
ガタがあります。

動画を撮っておいたので
オーナーさんへお見せして
テンショナーを交換していきます。

１０年以上経過、
距離ももうすぐ９万ｋｍなので
アイドラー２点も
一緒に交換しておきます。

アイドラーのプーリーも、

新品時と比べると
傷んでいるのが良く分かります。

ベルト・テンショナー、
アイドラー２点を
新品へ交換しておきます。

アメブロは動画アップが出来ないですが
交換前の動画と
交換後の動画を見比べると
交換前はテンショナーがブレているのが
良く分かります。

テンショナーがブレるから
ベルトの端が傷んでくるんですね。

ベルト交換する時は
必ず各プーリーチェックは大切です。

それと一緒に
各プーリーの溝に
なにか噛んでいないかってのを
チェックも必須ですね。

ベルトを外して
新しいベルトを取り付けするだけなのも
「ベルト交換」ですし、
ベルト外して
プーリーチェックして
問題が無い事を確認してから
ベルト交換するのも
同じ「ベルト交換」って事になります。

ブレーキパッド交換などの
各作業でも書いている事ですね。

同じ「～交換」でも
実際の作業内容には大きな差がある事を
ちゃんと理解する事も
オーナーさんにとって
大切だと思います。