Ｙ様ＧＸＥ１０アルテッツァ、雨漏り修理の為にまずは原因追及です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かりしている
Ｙ様のアルテッツァですが
車検時には
必ずスペアタイヤの空気圧チェックや
車載工具の有無をチェックしています。

その時に
新規のユーザーさんだと
トランク内への雨漏りが発見される事が
稀にあります。

今回もそのパターンだったので
オーナーさんへご連絡したら
３年くらい前に
ディーラーさんで
修理をしているみたいです。

内容を聞いてみたら
雨漏り修理する為に
リアガラスを脱着しているようですね。

おそらくその時に
ウェザーストリップも
交換してると思います。

雨漏りってなると
このウェザーストリップを
交換する人もいますが
ガラスと一緒で
ここから漏れる可能性ってのも低いです。

もちろん年式の経過で漏れる事もありますが
可能性の順としては後になります。

この交換したウェザーストリップが
また厄介な事になっていて
ウェザーストリップとボディの間に
みっちりとブチルが貼られています・・・。

最悪って感じです。
脱着は不可ですね。。。
外すなら部品交換＋すべてのブチル除去が必要です。

このブチルがはみ出してるから
作業途中にブチルがベタベタ付いてきます。

ブチルが手に付着した状態で作業すると
そのブチルが別の場所に付いちゃうんで
その都度、手に付いたブチルを
ブレーキクリーナーで
拭き取らないといけない訳です。

作業したメカニックさん、
もうちょいちゃんと考えてあげて下さい。

今回水が溜まっている事に気付いたのは
左のトランクポケットでした。
ただ翌日には
ポケットの水が減っていたんです。

この時点で
修理の闇が垣間見える部分ですね。
ラインを引いて水を入れて
実際に減って来るかをチェックします。

オーナーさんは修理後は
たまに見ていたようですが
溜まってはいなかったとの事。

じゃあ、なぜ今回見た時に
溜まっていたのかって話です。

結論としては
コレですね。
写真で分かると思います。

コレについては
また別ブログにてアップしますが
とにかくまずは原因追及です。

雨漏り修理の場合に大切なのは
テールガスケットを交換してみたり、
ウェザーストリップを交換してみたり、
ガラス交換してみる事じゃないです。

「どこから入ってくるのかを特定」。
これが一番大切です。

すべての部品が装着された状態で
それを特定するのは不可能なので、

トランク内の内装はすべて撤去、
この状態で外から水をかけて
車内のどこに入ってくるかを特定。

その後はテールランプや
リアバンパーも外していきます。

「車内のどこへ」入ってくるかを特定しつつ、
「車外のどこから」入ってくるかを
特定していきます。

実際に漏れが発生している車両だと
必ず車内になんらかの形跡があります。

写真だと分かりづらいですが
ココもですね。
ほんの僅かになりますが。

ここなんかは
分かりやすい部分ですね。

今回テールガスケットも交換しますが
おそらくここは
元々入ってくる設計の気がします。

テールランプを外したら
テールランプ一体側のパッキン的に
そんな構造でした。

別体の方のガスケットとはまた別です。
たぶん意味が分からないと思いますが
とにかくそういうもんです。

新品テールを見てみたいですね。
トランクパネルの中に入ってきますが
そのまま排出される構造って感じです。

ディーラーさんがなんらかの
加工をしていれば別ですが
多分そんな形跡じゃなかったです。

入ってくる場所は
概算で特定出来たので
ここからは
バックパネルを一度綺麗に洗って
入ってくる原因の特定と
概算での特定ではなく
綺麗にした状態だから分かる
もっと細かい部分の追及をしていきます。