Ｆ様マツダスピードアクセラ、絶望しかけたプラグチェックとフロントアンダースポイラー交換。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かり中の
Ｆ様マツダスピードアクセラですが
プラグの状態もチェックしておきます。

スロットル洗浄の作業もあったので
インタークーラーは外れています。
ここまでくれば
あとは通常のプラグ交換と一緒の作業です。

１番プラグは特に問題なく
外れてくれたのですが
２～４番プラグが途中から
ネジ山がかじったような感じで
外れてくれるのか、
ネジ山がダメなのか、
微妙な手応えです。

以前にＨＫＳプラグに交換してるみたいなので
その時にネジ山をダメにしてしまって
無理矢理締め込んでいるのか、
どうなっているのか分からないので
この段階でオーナーさんに連絡します。

このまま外すのはやめて締め込んでいくのか、
ネジ山が完全にダメになってしまっても
こちらに責任は無いので
それを承知で外してみるのか。

こういった事態は
過去にも経験済みなので
途中でネジ山がかじりかけた状態でも
極力ネジ山を殺さないように
外す方法も確保してあります。

オーナーさんに相談したところ
その方法で
外してみて欲しいって事だったので
とりあえず出来る事は
すべてやってみます。

ちなみにどれくらいの感じかと言うと
一番ちゃんと締まっている状態だと
下の写真状態。
プラグレンチの位置を覚えておいて下さい。

緩めていって
途中からネジ山がかじる感触が出てくるのが
これくらいの位置。

どんどん手に伝わる感触が悪くなってきて
緩んでくるどころか、
どんどん締まってくる感じで
緩めるのに必要なトルクが高くなってきます。

ネジ山がダメになってしまったら
シリンダーヘッド脱着が確定します。
オーナーさんにとっての出費も
爆上がり決定ですね。

本当に少しづつ格闘しながら
緩めていき
４本すべて外すのに
２時間くらいかかりました・・・。
なんとかネジ山はダメにならず外れてくれました。

各プラグのネジ山に
アルミ片が付着していない事を
確認しておきます。

外れたといっても
ネジ山が傷んでいる可能性は高いです。
焼き付き防止グリスを塗布して
一度締め込み、
プラグをもう１度外したら
ネジ山のグリスを綺麗に除去、
もう１度締め込んでみて
スムーズに脱着が出来る事を確認しておきます。

特に問題は無く脱着が
出来るようになったので
すべて組み付けしておきます。

お預かり時にオーナーさんから
純正のフロントアンダースポイラーが
割れてきたという事で
交換をご依頼頂いていました。

ただこのアンダースポイラー、
クリップでの固定だけでなく
基本はリベットで固定されています。

すべてのリベットを
ドリルで打ち抜いて外します。
なかなか手間なスポイラーですね。

車高を下げているアクセラだと
こんな感じに割れちゃってる車も
多いと思います。

両サイドのパーツも交換しておきます。
新品時と１０年経過パーツの
色の違い分かります？？？

元と同じように
リベットとクリップで固定したら
作業完了です。

おそらくオーナーさん自身にしか
分からないですが
この部品の交換は
かなり有効だと思います。

白ボケしてしまったスポイラーが
しっかりと黒くなっているので
一気に引き締まった感じになります。

一通りの作業が完了したので
最終の走行チェックへ入っていきます。

特に問題も無さそうなので
最終、しっかりと冷やした状態で
クーラントのレベル調整をしておきます。

Ｆ様、この度は車検のご依頼ありがとうございました。

数点気になった内容を
ピックアップしてお渡ししてありますので
少しづつ手直ししていってあげると
まだまだ長く乗っていけると思います。