ＢＬ３ＦＷマツダスピードアクセラのエアインレットダクトを塞ぎます。｜車検・点検・修理のグーネットピット

ＢＬマツダスピードアクセラですが
Ｃｏｒｋタービンに変わっているのに合わせて
前置きインタークーラー化されています。

インプレッサもそうですが
マツダスピードアクセラも
ノーマルで上置きインタークーラーになっています。

純正で上置きインタークーラーの場合、
ボンネットにインテークダクトが装着されており
そこからインタークーラーへ走行風が当てられています。

ただそうなると前置きインタークーラー化すると
インテークダクトってのは
ただの邪魔な存在となります。
風入ってくるから
エンジンルームの温度下がるじゃんって話もありますが
走行中の風圧がどんどん入ってくるので
ラジエターからも入ってくる風が入りにくくなるんですね。

ふたつの入り口から
ひとつの部屋にみんなして入ってきたら
部屋の中がすぐ満員になって
次の人が入れないみたいな。

ボンネットにアウトレットダクトを装着すると
エンジンルームの空気が抜ける、
抜けてくれるから新しい空気が入ってきやすくなる、
だからラジエターを通る空気が増えて
ラジエターが冷えやすくなるってやつですね。

これは別車両の
社外エアロボンネットです。

今回のパターンだと
逆のパターンになっちゃう訳です。

ラジエター通った空気もエンジンルームに入ってくるし、
ボンネットのインテークダクトを通った空気も
エンジンルームに入ってきては
渋滞起こしちゃうって事ですね。

もういっちょのデメリットは
性能関係なく
あまり良くないって内容です。

元々インテークダクトがあって
そこから風が入ってくる、
「風が入る＝雨が入る」って事にもつながります。
インタークーラーがいれば
そこ多少の雨が入ってもある程度は蒸発して
そこまで周辺パーツに悪影響がある事もないです。
なんせメーカーさんがちゃんと設計している事ですからね。

でもインタークーラーが無くなるって事は
入ってきた雨が
そのままエンジンルームに入ってくる訳です。

ＭＳアクセラはボンネットダクト裏に
こういった部品が使われており、

入ってきた空気はしっかりと
インタークーラーに当てられるようになってます。
でもインタークーラーが無くなった場合
そこは思いっきりイグニッションコイルの存在する部分、
さらにコイル上にはコイルカバーも何も無いんですね。

ボンネット裏のダクトを外すと、

こんな感じで
ガッツリとエンジンヘッドカバーや
コイルが見えちゃいます。
そうなると走行中の雨がどうなるか分かりますよね。

アルミ板をカット＆曲げ加工して
ダクトを塞ぐパネルを製作します。

これだけの長尺になると
曲げに手間がかかります。
「曲げるだけ」と
「綺麗に曲げる」では違ってきますんで。
かといってこれだけの為に
治具購入はしていられないですからね。

穴あけして
純正ダクト裏パネル固定ボルトを利用して
固定します。

こんな感じで
ダクトを塞ぐパネルを製作＆取付しておきました。
所詮は手作りなんで
両端に多少は隙間が出来ますが
まぁ、こんなもんじゃないでしょうか？

このボンネットには
両サイドに排熱ダクトも空いているので
エンジンルームの熱気もある程度は排出してくれます。

このこの両サイドのダクトからの水は？って言うと
ちゃんと雨水がそのままエンジンルームに
入りにくいようになってるんですね。

ここから入った雨水は
ボンネット内の中空部を通って
先端部分に排出される感じです。
しっかりと造られたボンネットですね。

社外品っていうのは
純正品と違って
必ずしもすべてのリスクを排除してくれている訳じゃないです。

仕様や必要に応じて
可能な限りデメリットを無くしておくと
将来的に余計なトラブル発生が少ない車両に
仕上げていけると思います。