Ｓ様Ｒ３２スカイライン、クーラント交換。｜車検・点検・修理のグーネットピット

オイル交換でご来店だったＲ３２スカイラインですが
急遽お預かりをさせてもらい
クーラント交換する事になりました。

エア抜きプラグ部分から
錆びが漏れだしたような形跡があります。

外したボルトは
ネジ山まで錆びちゃってますね。

ガスケット当たり面の状態が
あまり良くないです。
ボルトとガスケットは新品へ交換しますが
このまま組んでも漏れる原因になります。

オイルストーンを使って
当たり面をしっかりと復活させてみます。
状況によってはこの部分を交換ですが
範囲が大きくなりそうなので
なんとか現物修理でいきたいです。

最終的にはここまでなんとかしてみました。
これで漏れてくるようであれば
交換ですがよほど大丈夫です。

新しいボルトを手で締めていくと
抵抗感があったので
タップ処理をしておきます。

錆びがタップに付着しなくなるまで
数回タップをかけます。

付着していない状態のタップと比べると
状況が分かってもらえると思います。

１年前の車検時にも
クーラント交換させてもらっていますが
抜いたクーラントは少し濁っている感じです。

この状況から分かる通り
一度内部に発生した錆は
完全に取り除く事はかなり難しいです。

エンジンブローしたので
リビルトエンジンへの載せ替えや
クーラントラインの交換などもしています。
それでもヒーターコア内部にも
当然サビってのは回っています。

ヒーターコアもすべて交換って事であれば
また別の話ですが
オーバーホール＋ヒーターコア交換までなると
かなりの予算になります。
ダッシュボード外しの話も出てくる訳ですしね。

サブタンク内部も１年前に洗ってありますが
少し汚れがあります。
もちろん今回も綺麗に洗っておきます。

新しいクーラントを入れる前に
一度水で少しでも洗い流しておきます。

水で流してそのままクーラントを入れると
濃度がかなり薄くなってしまうので
新しいクーラントを入れたら
エンジン始動してクーラントを全体に回し、
もう１度半分くらいクーラントを抜いてから
もういっちょクーラント注入します。

これでも完全に錆除去できる訳でもないですが
少しでも良くしておきます。

クーラント交換を定期的に依頼している理由ってのが
こういったところにあります。

なにか体感できるメンテナンスって訳でもないですが
大切なメンテナンスの一環って訳です。

あとは実際に走行をして
完全に冷やしたら
最終のエアチェックと
サブタンクのレベル調整をして
週末納車予定です。