Ｙ様ＧＸＥ１０アルテッツァ、パワステタンクの役割と流用交換へ。｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検でお預かり中の
Ｙ様アルテッツァですが
パワステポンプの交換が完了したので
廃盤になってしまった
パワステタンクをどうにかしていきます。

前のブログでも書きましたが
パワステタンクが廃盤の為、
オーナーさんが選択した方法は
「どうにかする」でした。

パワステタンクってのは
単なるオイルを貯めるところではなく
内部がフィルターになっています。

ビリオンの
パワステタンクだと
汎用品なので
流用装着するのは簡単です。

ちゃんと中を割った事ないですが
製品ページを見る限りだと
気泡除去の性能がメインであって
フィルターとしての機能は
無さそうに見えます。

使用目的によっては
当然ですが
ビリオンのタンクを
選択ってのが正解なので
どちらが性能上って話じゃないです。

今回のオーナーさんは
フルノーマル、
完全に街乗り、
一番の目的は
トラブルなくまだまだ長く乗るって事です。
５０万ｋｍは目指したいとの事です。

その目的に対して
気泡除去を
第一にするべきじゃないんですね。

これを見てもらえれば
分かると思います。
とりあえす外したタンクを
半分に割ります。

下の写真だと分かりづらいと思いますが
底に見える部分は
タンクの底じゃなくて
フィルターなんですね。

白い大粒の粉は
カットした時の粉なので
これまでフィルターが除去してきた
汚れじゃないです。

フィルターをカットすると
分かるかな？

網目のフィルターっていうよりも
もっと遥かに細かい布のような
フィルターになります。

パワステラインの汚れってのが
それだけ細かい汚れっていう
認識がされて
タンクが造られてるって事です。

こんな布のようなフィルターに
抱え込まれた汚れを
どこまでしっかりと
除去できるのかって事ですね。

その事が洗浄して再使用っていう選択を
消した理由になります。

タンクの底はフィルターがあるので
本来は見えず
綺麗にできないですしね。

さらにしっかりと見ると
フィルターを通った後の
タンク底にも
かなり汚れがこびり付いているのが
良く分かると思います。

こういったすべての内容から
ビリオンタンクは無し、
タンク再使用無し、
タンク洗浄使用無しっていう事となり
残った「どうにかする」っていう
選択になった訳です。

店側としては
ビリオンが一番ありがたいです。

製品としての利益、
加工装着も楽、
加工装着すれば
当然その工賃が
楽に稼げるってパターンですね。

タンク２本のパイプ径、
おおよその設置位置さえ
どうにかなれば
あとはその場所へ設置するだけですね。

パイプ径については
最悪は径を変換する
アダプター製作すればいいだけですが
出来れば変換アダプターは使いたくないです。

変換アダプター使うくらいであれば
別の部分で苦労した方が
後々の事を考えた場合に
オーナーさんにとっての
メリットが残るんです。

新しいパワステオイルを入れた直後は
タンクが綺麗なので
綺麗なオイルがしっかりと見えますね。

そんでもってここから
なかなかしんどい作業が始まっていく訳です。