エンジン不調　日野市　多摩市　八王子市　東京都｜車検・点検・修理のグーネットピット

ご来店時は、エンジンが吹けない状態で、何とか自走してきました・・、という状態でした。エンジンチェックランプも点灯しています。

一先ずお預かりして診断開始！

まずはチェックランプの内容を確認、コンピューター診断を実施します。
するとISCと吸気系のトラブルコードが残っておりました。
ISCVはアイドル・スピード・コントロール・バルブの略。アイドリング時のエンジン内に取り込む空気量を制御する電磁バルブです。続いてエンジンコンピュータの制御状態のデータを確認。するとISCの項目が113.3%と出ております。通常は20％前後。かなりぶっ飛んだ数字が出ています。
整備書に従い、ISCV系等の点検をするとISCV単体不良と判明。新品と見比べるとバルブが突出した状態で、固まっています。飛び出ている状態だと空気が入ってこない状態になるので、エンジンコンピュータはバルブを開けようとして、113.3％という数字を出していた様です。

ただ不具合箇所はこれだけではありませんでした・・。

エンジンをかけた状態でエンジンルームを除くと、「・・パチッ・・パチッ」と異音がします。プラグコードがリークしている感じの音です。
という事で、点火系も点検。
まずはスパークプラグ。ギャップがかなり広い状態です。調整しましたが、火の飛びが弱い・・。こちらは交換。
続いてコードとイグニッションコイル。コードを外そうとすると、4番のコードの端子がコイルに固着して、簡単にもげてしまいました・・。パチパチの原因ですね・・。
という事で、プラグ、コード、コイルと点火系一式も交換。

更に更に、エンジンオイルの管理が悪いようで、スロットルボディーが真っ黒・・。エンジンオイルとフィルターを交換し、吸気系の清掃も実施します。

実施後改めてエンジンデータを見ると、ISCVの数値も13.3％と正常な数値に。
走行テストをし、良好な状態を確認し、後は不具合履歴をコンピュータから消して作業完了！

合計金額は￥76,269-でした。

後から伺ったのですが、ヤフオクで車検付きという事で個人売買で半年前に購入したお車との事。
中古車だとクルマのコンディションが分かりづらいですが、ネットの個人売買だと、益々分かりづらいですからね・・。

エンジンチェックランプ点灯の内容です。現在、過去両方とも同じ内容。リアルタイムで異常ありという事ですね。

そして入庫時のアイドル状態のデータ。ISCデューティ値がとんでもない状態に・・。

こちらがISCV、左が装着品、右が新品です。

こちらが現車のスロットルボディ。上の黒いのがISCVです。吸気系が汚れたままではISCVを新品に替えても調子を取り戻せません。

スロットルバルブクリーナーでスロットルボディを清掃し、VICでインマニ、バルブ廻りを清掃、フューエル1で燃料の通り道、インジェクターを清掃します。

清掃後のスロットルボディです。

スパークプラグです。左が装着されていたもの。右は調整後です。隙間が左の方がかなり広いですよねー。
ただ、調整後も火の飛びが弱かったので、交換しちゃいました。

固着していたイグニッションコイルです。中央の銀色っぽいのがプラグコードの切れた端子。
何とか除去出来ないかな～とほじってみたのですが、ダメでした・・。

もろもろ完了後。故障履歴は消去しておきました。

こちらは完了後のデータです。
ＩＳＣデューティ値、13.3%という事で、正常値になりました。