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法定点検でお預かり致しました！

お客様より2点、ご依頼事がありました。

1つはエンジン始動時、クランキングが長く、かかり辛い事があるという事。もう1つはドライブレコーダーの取り付けでした。

まず、エンジン始動時、クランキングが長い件ですが、症状自体は確認が出来ませんでした。
一先ず基本点検とコンピューター診断を実施します。
排気ガス濃度はCOが0％、HCが13ppm。高いという程ではありませんが、走行距離や年式で考えるとHCは少し高い数値が出ています。
続いてスキャンツールでコンピューター診断を実施。
トラブルコードは出ていませんが、やや燃料が濃い状態で制御されている事が分かりました。
続いて消耗品類の確認。
スパークプラグはそれ程汚れていない状態。
念の為、火花点検もしましたが、異常無し。
スロットルボディを点検すると、カーボンの堆積が見られました。
煤の堆積により、アイドリング時や始動時の吸入空気量が上手く制御出来ず、燃料と空気のバランスが崩れ、被り易くなってしまうのかもしれません。

一先ず吸気系の清掃した方が良さそうです。

お客様に確認し、清掃を実施。
清掃後は燃焼状態も良くなったので、こちらで様子を見る事に。
市街地走行仕様の為、エンジンを高回転で回す機会が無い様です。エンジン回転数が低回転数のみであったり、近距離走行のみだと、不完全燃焼を起こしやすくなり、煤も溜まり易くなってしまいます。
基本的にはそれが原因だと思います。

続いてドラレコの取り付け。
こちらはコムテックの前後対応レコーダー、ZDR035を当社でご購入頂き、取り付けさせて頂きました。
これ以外はウォッシャー液の補充とサービスキャンペーンの対象があった為、各実施させて頂きました！

ご入庫時、コンピューター診断実施した結果。故障コードの検出は有りませんでした。

空燃比学習補正率が-9.37%、空燃比補正率モニターが-7.03%。-側だと燃料が濃いめ、+だと逆に薄めとコンピューターは判断しています。
+-20までであればコンピュータが制御出来る値なので、異常というレベルではありませんが・・。

ISC制御用スロットル開度も少し多めです。

こちら清掃前のスロットルです。
黒い煤の堆積が見られます。

こちら清掃後です。
清掃後、再度数値を計測してみると、空燃比学習補正率は3.91、空燃比補正率モニターは、概ね0の位置になる状態となりました。またISC制御用スロットル開度も12,94と下がりました。

清掃イメージです。
先程の煤が堆積していたスロットルボディはスロットルバルブクリーナーで清掃。
スロットルボディ以降のインテークマニホールドやバルブ廻りといった部分はＶＩＣにて清掃し、燃料タンク～インジェクター部分はフューエル1で清掃します。

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